黒猫亭舊館
黒猫亭主人謹製藏書録・贅言他
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2007.10.28(Dim)10:55  外国語教育メディア学会関西支部秋季大会2007
 昨日はLET関西支部研究大会@摂南大学寝屋川キャンパス。英語の先生が9割のこの学会であるが、摂南のホスト役の中西先生は中国語の先生であり、関西支部運営委員裡では、小生とふたりだけの非英語教員の方である。
 前事務局長として、現事務局長小山先生の助っ人をすべく朝イチで京阪にて摂南に向かってゐる最中、携帯に小山先生から連絡が。なんでも、近畿道で渋滞に捕まってしまって二進も三進もゆかないので、受付の設営を頼むてふ依頼である。そのとき、彼女が「いまどこ?」と訊くので「もうすぐ寝屋川市(駅)」と答へると、

彼女「え? 阪神(高速)?」
小生「(阪神電車のハズないやろ)いや、京阪やで」
彼女「え? あ、電車か」
小生「うん(あ、自動車か)」

と、認知フレームのズレから頓珍漢な会話を呈するに到った。
 大会の方は、春の玉井・シャドウイング・健先生人気の盛況に引き続き、かつて葺合高校で玉井先生の同僚でいらしった、田尻・カリスマ・悟郎先生の講演やワークショップが人を集め、結構な入り。懇親会もなかなかの賑はひぶりであった。
 その後、滅多に来ない寝屋川市てふことで、電通大の神崎先生に連れられて、駅前のちゃんこ居酒屋「大勝」へ。こゝのご主人と奥さんは、神崎先生と共にご観覧いただいて以来の浪花グランドロマンの贔屓ださうで、御礼の顔出しである。
 ちゃんこ屋だけあって、相撲関連のグッズ満載の店内には、芝居のポスターも。じつは、こゝのご長男は、かつて浪花グランドロマンにゐた中村賢司の劇団「空の驛舎」の団員でもあったのだ。世間は狭い。
  • マサコ (2007/10/28 20:40)
    昨日はありがとうございましたandお疲れ様でした。今からレポート書きです。学会発表の原稿も師匠に見ていただいたので手直しします(>_<)
  • 黒猫亭主人 (2007/10/30 06:24)
    懇親会参加ありがとさん。関大軍団には大負けだが、シダイの3名は2番目の多さやった。(^-^;)
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2007.10.25(Jeu)03:59  日本推理作家協会 監修『小説こちら葛飾区亀有公園前派出所』(集英社
小説こちら葛飾区亀有公園前派出所

小説こちら葛飾区亀有公園前派出所 1975年連載開始――当初は「山止たつひこ」名義だったのは有名なハナシ。勿論、「山上たつひこ」から。そして、この山上の「がきデカ」前のヒット作「光る風」てふ頗る暗ーい漫画を知る人は、もはや少ないのではあるまいか?――現在、157巻まで刊行中の超長期連載漫画世界をネタに、6人の推理作家が書き上げた豪華トリビュート――秋本治の挿絵付き――短篇集である。書き手は、『新宿鮫』の変人鑑識官・藪のプライヴェートが明らかになる「幼な馴染み」でトップ・バッターを務める現推理作家協会理事長・大沢在昌ほか、石田衣良、今野敏、京極夏彦、柴田よしき、逢坂剛、東野圭吾。多くは自作世界・キャラとのコラボレーションであるが、今野、東野は、まったくのオリジナル作品を提供してゐる。ちなみに、京極作品「ぬらりひょんの褌」では、南極さんのほかに、あの人の現在の姿が。そして、あの決め台詞が。
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2007.10.25(Jeu)03:58  中島義明『認知変数連結論――認知心理学を見つめ直す――』(コロナ社)
認知変数連結論―認知心理学を見つめ直す

認知変数連結論―認知心理学を見つめ直す 阪大人間科学の教授を定年して、現在は早稲田人間科学の研究科長を務める心理学者である著者が、認知心理学は第2フェーズに這入るべし、とて、「認知変数」てふ概念を梃子(てこ)に、認知心理学の基礎概念から、プライミング効果、ワーキングメモリ、メタ認知から、社会構築主義、エスノメソドロジーまでをとりあげ、さまざまな「相反する」考へ方が、じつは「連結」してゐることを論ずる。
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2007.10.22(Lun)06:59  宮原昭夫『宮原昭夫小説選』(河出書房新社)
宮原昭夫小説選

宮原昭夫小説選 この作家、かつて集英社文庫から出てゐたテーマ別小説選の「音楽小説傑作選」に収録の「指」を読んで以来の贔屓である。あまりに気に入ったので、後に、「さゝやく夜空」てふ芝居を書いたときに、ネタの一部を借用してゐるほどだ。芥川賞作家で、かつては文庫本も出てゐたが、現在は「入手困難作家」となってしまったてゐたが、しかし、やはりファンはゐるもので――mixiにもコミュがある。メンバーは6名だが――の選集が、読者たちと著者のコラボで刊行された。中心となったのは、「わたしたちの宮原昭夫小説集制作委員会」。初出を底本に、打ち込みから校正から、一切を手弁当で編集・作成、宮原昭夫に縁の深い河出書房新社に発売を委託した。偉業であらう。
 収録作は文学界新人賞受賞作「石のニンフ達」、芥川賞受賞作「誰かが触った」をはじめ、単行本未収録作5篇を含む29篇。編年体に並べられ、宮原世界を知るには充分の塩梅である――小生贔屓の「指」も「禁猟区」も這入ってないのは残念だが。そして、後者は、宮原昭夫自身がリストから削除してゐる。残念――。
 とまれ、贔屓の作家の本が出ることは愛でたいことである。
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2007.10.22(Lun)06:59  CLAMP『xxxHOLIC』12(講談社KCDX)
XXXHOLiC 12 (12) (KCデラックス)

XXXHOLiC 12 (12) (KCデラックス) まだ終はらないが、徐々に明らかになって行く四月一日くんの事情。『ツバサ』とのリレーションも浅からぬものゝやうだ。
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2007.10.22(Lun)06:59  大沢在昌『ザ・ジョーカー――亡命者』(講談社ノベルス)
亡命者ザ・ジョーカー (講談社ノベルス オC- 9)

亡命者ザ・ジョーカー (講談社ノベルス オC- 9) 「ジョーカー・シリーズ」の一冊。単行本は2年前の刊行。殺しだけは請け負はないが、殺しをしないわけではない。着手金100万は、現在となっては少し安いかも。この書籍裡では、依頼人による事件より、自身に関はる事件が多い。事務所代はりのバーのオーナー沢井の娘の事件も。
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2007.10.22(Lun)06:59  森博嗣『キラレ×キラレ』(講談社NOVELS)
キラレ×キラレ (講談社ノベルス (モF-39))

キラレ×キラレ (講談社ノベルス (モF-39)) 「Xシリーズ」第2弾。満員電車中での服の切り裂き事件が連続する。被害者は30代の女性ばかり。軈て、被害者たちの共通点が浮かびあがるが……。ちなみに、裏表紙にはもっと情報が載ってます。
 しかし、これ、ミステリてふより単なるラノベか。もちろん西之園さんも――しかも重要な役で――ご登場になります。
  • 黒猫亭主人 (2007/10/24 06:26)
    昨夜の授業(言語文化専門演習)にて、ラノベについて発表してくれた学生さんによると、新書はラノベに這入らないらしい。うーむ、さうなのか……。
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2007.10.18(Jeu)06:35  碧也ぴんく『非常ノヒト――鬼外カルテ・其ノ拾四――』2(新書館 WINGS COMICS)
非常ノヒト 2―鬼外カルテ其ノ14 (2) (WINGS COMICS)

非常ノヒト 2―鬼外カルテ其ノ14 (2) (WINGS COMICS) 鬼外カルテ最終話の中の巻。石綿や金山掘削やら野心を燃やすも、なかなか成功には至らぬ平賀源内を、「鬼」が脅かす。
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2007.10.18(Jeu)06:35  高岡伸一・三木学他 (橋爪紳也 監修)『大大阪モダン建築』(青幻舎)
大大阪モダン建築

大大阪モダン建築 船場FESTA に出てた青幻舎の屋台で購入。芝川ビルはもちろん、大阪城天守閣――既に築76年の古典的コンクリート建造物――など数々のモダン建築の地区別ガイドブック。レイアウトは檜垣さん。なんと、全部イラストレータでやったさうな。この仕事のおかげで腱鞘炎になったらしい。巻末には、これまた檜垣さん苦心の地図付き。
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2007.10.15(Lun)07:54  船場建築祭2
 この土日は、昨年に引き続き「船場建築祭2」。今年は「屋上へ行こう」てふテーマのもと、屋上ツアーも企画されたが、メインは日曜日の船場フェスタ@芝川ビル。こゝは、去年までプレハブが建てられてゐたのだが、社長の決断で、プレハブを撤去、床もはつって埋もれてゐたのを掘り起こし、建てられた当時の姿に復元されてゐたのだ。ついでに、「常設スクリーン」を、隣のビルの壁に設置。さう、隣のビルも同じ会社の所有物なのであった。 船場ACディレクタである小生もスタッフとして仕込みグッズ持参で参加――他の参加は、山口さんと海老根さん――。延長コードがこんなに役に立たうとは。チラシとweb担当のデザイン・スタッフのはずの檜垣さんも、最近すっかり何でもスタッフ――もちろん、チラシや本も作ってるが――てふわけで、布ガムテ持参で大活躍である。
 昼の部は音楽と屋台、夜の部は映像と音楽で、バンドの方々のファンやら知り合ひやらが詰めかけ、延べ人数は300人ほど。芝川社長も「えゝがな、よう這入っとるがな」とご満悦であった。
 その後、トラブル等で押しつつ21時前終了。バラシ撤収して、船場アートカフェへ。椅子やら机やらを戻してる最中に、偶然隣のビルの選挙事務所に戻ってきた紳ちゃんに会ったので、簡単に報告。そもそも建築祭は紳ちゃんの企画であったが、実働は全部建築士でもある高岡さんに。今回も、仕切りのヘッドは彼である。その高岡さん、最近イヴェント屋と化しつゝあるのやうで、アートカフェのもうひとりの親分・眞さんが、もうすぐ「高岡企画」ってのができると茶化してた。
 解散したは22時半。薄給で14時間労働のバイトのみなさん、お疲れさん!

(写真1:この春に復元された芝川ビル屋上。右手のアーチは、当時の写真などから復元)
(写真2:アコルデオンの他、ノコギリも使ふ「リュクサンブール公園」のみなさん)
(写真3:ちんどんFunkバンド「ぶっきら兄弟」の登場。ヴォーカルのチャンキー松本さんは、夜の部にも大活躍。ちなみに、この方、モダチョキの「ピ、ピカソ」の作詞にも参加してゐるマルチ・アーティストだ)
(写真4:愛さんとICHIさんのカップルによる「aICHI」の音と映像。スクリーンをはみだして投影)
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2007.10.11(Jeu)07:01  文学café
 昨日の5限は、あーさ(国文)が云ひだしっぺの「文学カフェ」。教育促進支援機構の研究支援チームの企画である。 記録用ビデオを持って会場の711Cへ赴き、準備を手伝ふが、あってふ間に開演時間。とはいふものゝ、来場者はまばら。オヤオヤと思ってゐるところへ、表文から3名、日本史から3名、仏文から6名と、三々五々来場。椅子はほゞ埋まり、まづは愛でたいことに。
 第1部は日本史の栄原先生をゲストに迎へてのトーク・セッション。司会は、マサコ(言情)とノトちゃん(国文)。日本史の学生にすら明かされていなかった「永遠男(とはを)」てふお名前の由来もこゝに開陳。
 第2部のカフェ・コーナもテーマどほりの展開となったやうで、一安心。個人的には、スタッフのユウコ(独文)から、修論のテーマであった「ハイジのおぢいさん」の過去――若い頃は大変な放蕩者であった――を聞けて満足。ちなみに彼女の現在のテーマは「スイス文学における放蕩息子の帰還」ださうだが、この「蕩児帰還」てふのは新約ルカ伝に出てくる大層有名なテーマである。
 終了は、当初予定を1時間ほど超過した19時半。予想以上の盛会であった。
  • あーさ (2007/10/11 11:31)
    きのうはありがとうございました!次は情宣をもっとがんばらねば・・・!
  • 黒猫亭主人 (2007/10/11 13:36)
    すまんなう、広報チームが機能してなくて……。f(^ー^;
  • マサコ (2007/10/12 15:28)
    カフェ無事に終わってほっとしました。インタビュアーなんて初めてでどきどきものでした・・・。今異常に眠いのはやはり疲れでしょうか(>_<)でも楽しいイベントでした!
  • 黒猫亭主人 (2007/10/13 10:11)
    お疲れさん! MC向いてると思ふで(^-^)
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2007.10.09(Mar)05:40  人と自然の博物館・基本計画策定委員会
 かつて、三田市にある兵庫県立人と自然の博物館――通称「ひとはく」――のリニューアルへ向けての基本構想検討ワーキング委員を務めてゐると書いたが、その後、基本構想策定委員も務め、現在は、基本計画策定委員の末席を汚してゐる。昨日は、その第2回委員会――ちなみに、委員長の鳴海邦碩先生は、ひとはくの田原先生や橋爪紳ちゃんの師匠である。しかも、ふたりは同級生であった――。初回は教授会で出られなかったので、今回がデビューとなった。
 委員会が始まるまでの雑談で、委員の一人であるかの日高敏隆先生が、フランス語に堪能なることをうかがふ。なんでも、1年間、フランスに滞在したことがあり、そのをり、フランス人研究者――ミズスマシの研究者だったらしい――の自宅にホームステイして、そこの夫婦が喧嘩するたびに、フランス語の夫婦喧嘩とはかういふものか、と思ったさうな。
 財政状態が大変苦しい兵庫県、ハコものは、軒並み計画凍結状態ださうだが、丹波龍の発見は、些か追ひ風となってゐるらしい。はたして、凍結の例外となれるのか? まあ、我々は、粛々と計画を策定してゆくことしかできぬのだが。
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2007.10.08(Lun)06:24  日本フランス語教育学会秋季大会@芦屋大
DVC00031.jpg 800×600 62K この土日は仏語教育学会。三年前から、秋は関西でやることになってゐるてふわけで、今年は伊川副会長の勤務校・芦屋大学。豪邸街の六麓荘にキャンパスを持ち、豪華な調度も有する大学である。なんといふても、見晴るかす神戸・大阪の海の景色は、訪れる人、みな口々に magnifique と嘆ずるほどだ。
 編集委員兼理事なので、裏方でアレコレ。
 二日目の個別発表では、弟子がデビューするのでハラハラドキドキ。学生は先頭に回されるため、朝一(10時)からの発表とあってか、フロアの人数が少なかったのが些か残念ではあったが、前夜の懇親会で紹介しておいた野崎さんが、見かねた感じで質問を出してくれて大層ありがたかった。メルシー、次郎さん!

(建物が斜面に建ってゐるため、1階に降りたら、そこが別棟の6階とかになってゐる芦屋大学)
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2007.10.02(Mar)06:22  テント解体
DVC00027.jpg 800×600 112K 昨年に引き続き、大盛況のうちに態変さんも終了。日曜日は朝からバラシであった。例年来てもらってる大阪市立大学劇研カオスの面々の手助けに、態変メンバーも加はっての作業であったが、この日は朝から雨。バラシの雨は久々である。おかげで、昨年は15時には終了してゐたテント解体も、17時過ぎまでかかり、結構な量にのぼった荷物の積み込み、積みおろしにも暇がかかった結果、今年の完全終了は22時。そこから別行動とってた小生が船場アトリエに辿り着いたのは23時前。打ち上げは既に開始してゐた。
 慌ただしく帰宅する役者連を見送って、この日も最後の24時過ぎまで。地下1階にあるアトリエの階段から上を見上げれば、同じビルの3階に開設された紳ちゃんの選挙事務所の置き看板の紳ちゃんの顔が、丁度こっちを見おろす寸法になってて駭く(ちなみに、紳ちゃん、mixi にファンクラブ――てふか、選対クラブ?――も開設されてゐる)。
 その後、翌日のため――平日しか回収してくれない仮設資材に柵をするために置いてきたレッド・コーンを回収する必要があったのだ――に、扇町公園下の駐車場に車を入れ、積んでゐたチャリで帰宅。25時着。あとに残るは残務整理と筋肉痛。
  • makkom (2007/10/03 02:33)
    筋肉痛が当日または翌日に出るうちは大丈夫っすよ!
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