勝機は、あった。つまり、琴欧州は、初優勝の機会を、ひどく惜しいとこで逃したわけである。え? 勿論、大相撲のことやがな。ワシ、かう見えても、30年来の大相撲ファンやねん、ほっといてんか。 で、朝青龍vs琴欧州であるが、判る人にはすぐ判るやうに、これは「モンゴルvsブルガリア」であり、「旧共産圏vs旧共産圏」なのだ。「ハングリー精神」とかいふもんが、「日本」とかいふ国から失はれて20年以上経つはずやけど、格闘技界では、斯様な形で、精神の注入を計ってゐるのであった。そしてその結果、東西の横綱が朝青龍と琴欧州てふ時代も遠くないてふことだ。そのとき、「日本」の「茶の間」では、K1のミルコやシウバの如く、琴欧州や黒海を、稀勢の里や豊ノ島同様に応援できてゐるのであらうか。 にしてもしかし、「欧州」をブルガリアにとられちゃったら、他の地域出身は困りゃせんかいな。
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