黒猫亭舊館
黒猫亭主人謹製藏書録・贅言他
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2005.09.30(Ven)08:57  釜ヶ崎資料センター編『釜ヶ崎 歴史と現在』(三一書房)
kama.jpg 371×528 24K『釜ヶ崎 歴史と現在』

 新刊にも新購入にも非ず。1993年の本で、当時、新刊で出たときに購入してゐる。ならば、なにゆゑこの本かてふに、この本の著者の一人が亡くなったから。43歳、元大学教員、元維新派、元新左翼シンパ。釜ヶ崎で肝硬変て、立派な死にざまかも。本日葬儀。合掌。
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2005.09.28(Mer)11:23  to do
 目下やらねばならんこと

  1. 日本フランス語教育学会秋季大会(10/1-2)の初日の現場仕切
  2. 外国語教育メディア学会関西支部大会(10/29)のプログラム作成&発送
  3. 文学研究科高大連携委のアンケート叩き台作成
  4. 教育促進支援機構の統括
  5. 科研の実験
  6. 大学案内DVDの調整
  7. 近松劇上演プロジェクトの諸々

あとは?? なんか抜けてない???
  • 黒猫亭主人 (2005/09/28 11:26)
    あ、後期の授業の準備が抜けとるがな!!
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2005.09.27(Mar)17:06  寺山修司『寺山修司幻想劇集』(平凡社ライブラリー)
『寺山修司幻想劇集』

 「レミング」「身毒丸」など。寺山戯曲集の「幻想劇篇」の文庫化みたいだが、そもそも寺山の芝居を「幻想的/非幻想的」では分けられへんのとちゃふやろか。
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2005.09.27(Mar)17:03  中村浩『ぶらりあるき パリの博物館』(芙蓉書房出版)
『ぶらりあるき パリの博物館』

 ガイドブックだね、こりゃ。でも、肝腎の写真がモノクロばかりで、しかも印刷が悪い。残念。著者は、大谷女子大の文化財学の先生。
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2005.09.27(Mar)16:58  山田文比古『フランスの外交力――自主独立の伝統と戦略』(集英社新書)
『フランスの外交力――自主独立の伝統と戦略』

 対米、対欧、対アフリカなど、全般を論ずる。著者はENAを出た外務官僚。現在駐フランス公使。
 三浦信孝さんご推薦。
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2005.09.27(Mar)16:53  橋本功『英語史入門』(慶應義塾大学出版会)
『英語史入門』

 もともと歴史言語学に憧れて言語屋になったので、所謂語史の類は外せない。英語史は、仏語史と密接に関係してるし。
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2005.09.27(Mar)16:49  橋爪節也『モダン心斎橋コレクション』(国書刊行会)
『モダン心斎橋コレクション』

 好きなのよ、「モダン」。ロゴもイラストも。
 図版満載、CDまで付いてゐる。因みに著者は、アジア都市文化の橋爪紳ちゃんのお兄さんだ。
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2005.09.24(Sam)00:53  朝青龍vs琴欧州
 勝機は、あった。つまり、琴欧州は、初優勝の機会を、ひどく惜しいとこで逃したわけである。え? 勿論、大相撲のことやがな。ワシ、かう見えても、30年来の大相撲ファンやねん、ほっといてんか。
 で、朝青龍vs琴欧州であるが、判る人にはすぐ判るやうに、これは「モンゴルvsブルガリア」であり、「旧共産圏vs旧共産圏」なのだ。「ハングリー精神」とかいふもんが、「日本」とかいふ国から失はれて20年以上経つはずやけど、格闘技界では、斯様な形で、精神の注入を計ってゐるのであった。そしてその結果、東西の横綱が朝青龍と琴欧州てふ時代も遠くないてふことだ。そのとき、「日本」の「茶の間」では、K1のミルコやシウバの如く、琴欧州や黒海を、稀勢の里や豊ノ島同様に応援できてゐるのであらうか。
 にしてもしかし、「欧州」をブルガリアにとられちゃったら、他の地域出身は困りゃせんかいな。
  • 黒猫亭主人 (2005/09/25 19:36)
    えー、結局、決定戦では完敗。いやはや。
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2005.09.22(Jeu)21:07  『飛ぶ教室』2005夏(光村図書)
『飛ぶ教室』

 久々の購入。特集が「少女小説の知的なたくらみ」だったから。インタヴューに嶽本野ばら。しかし、この雑誌、よく続いてるよなあ。
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2005.09.22(Jeu)20:47  こうの史代『夕凪の街 桜の国』(双葉社)
『夕凪の街 桜の国』

 今更ながらに購入。今更ながら云ふまでもないが、広島と広島をめぐるハナシ。「夕凪の街」は、戦後10年、幸せに暮らす女の子……。「桜の国」は、さらに後世、ちょっと昔と、現代の女の子……。後者は前者の姪っ子にあたる。絵柄はほのぼの。泣く人は泣くぞ。
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2005.09.22(Jeu)20:43  二ノ宮知子『のだめカンタービレ』13(講談社コミックスキス)
『のだめカンタービレ』13

 まだフランス編。真一君にはさらなる試練が。
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2005.09.20(Mar)20:30  テント終了
Clipboard02.jpg 800×539 90K 楽日は143名入場。450組んだチラシの束も品切れの大盛況であった。去年は、100も余ったことを考へると大変ありがたい。楽日の夜の打ち上げは、みなヘロヘロになりつゝ、余韻と中秋の名月を愉しんだ。
 翌19日は、浦部のテント改良と小生のトラック2台ピストン計画が効いて、バラシも速攻、9:00開始の16:30に公園撤収。18:30にはアトリエで打ち上げ開始であった。この席上、舞台監督氏が、S大学の劇研出身であることが判明、奇縁に駭く。てふのも、その劇研は、浪花グランドロマンがまだテント・シートを貸してゐたころに貸し出した劇団のひとつであったからだ。顧問のS先生は、演劇学会でもお世話になってる人だし。まことに Le monde est petit...
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2005.09.18(Dim)07:55  いよいよ千秋楽
R0011032.JPG 600×800 75K 所謂「泣いても笑っても」あと一回ってやつである。本番後はお客さん交へて打ち上げ、そして翌早朝からバラシで、夜、アトリエにて本当の打ち上げ。怒濤の二日間が始まる……。
 
(←アトリエで遅くまでやってた工作物は、こいつだ)
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2005.09.17(Sam)09:11  テントの朝
R0010999.JPG 800×600 123K 中日(なかび)まで終了。あと二日。そろそろ、バラシと荷物の持ち帰り算段が気になるころ。昨夜は遅くまで盛り上がったスタッフさんたちもテント泊。テントに泊まると、野外劇てふものが、如何に「非日常」ではなく、「日常と非日常の融合」たること(←持論)が良く判る。オスヽメ。
 ちなみに、写真は、ふだんのラジオ体操場がテントによって占領されてしまったために、已むなくテントを取り巻いて体操する人々。でも、ラジオのために延長コードを貸してさしあげたので、関係は良好。
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2005.09.14(Mer)07:07  テントの本番前夜
R0010970.JPG 800×600 57K 「ゲネ」「ゲネプロ」とは「ゲネラルプローベ」Generalprobeてふドイツ語の略なり。probe は「リハーサル」のことだから、つまりリハーサルの総仕上げてな意味。昨夜はゲネであった。仕掛けが多く、進行する舞台の裏では、役者やスタッフが右往左往してゐる。ぼくは着替へもあって大忙しである。じつは、こゝへきて、不調気味だったぼくの衣裳のファスナーが機嫌を損ねてしまった。さて、どうするか。まあ、本番中でなくて良かった良かった。
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2005.09.13(Mar)01:33  テントと選挙
 金曜の初日は泊まり。つぎの土曜は帰宅。よって、日曜早朝、投票してからテント入りをする。
 まあ、小泉のsimple(シンプル=単純、オメデタイ)さが功を奏したか、「改革」の二文字がヒットしたか、投票率は上昇したものゝ、小選挙区制の構造的シバリが効いて(じつに効いた)、民主党は「惨敗」。さうなのだ、かうなるのだよ、小選挙区制ってのは。
そして、大変怖いのは、これで改憲が進むんぢゃないかてふこと。みんな戦争に行きたいのだらうか……。
 テントは仕掛けものゝ続き。毎年のことながら、月曜火曜に手直しがズレこむ。役者でもあるので、そっちも気になるし、大変なのだ。しかも、午後には大学の最高決定機関である評議会に出席して報告をせねばならなかったので(広報・ホームページ委員長の代理)、杉本町まで往復。途中の電車内は、論文を打たうと思ったが、爆睡であった。
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2005.09.10(Sam)21:05  テントと地元の奥さん
Clipboard01.jpg 1203×772 289K 毎朝、6:30からラジオ体操をなさる地元奥さんをリーダーとする60名余の人々。高齢者率高し。離れたところではホームレスのをっちゃんも。
 7:00から太極拳、7:30から中国剣舞。どんどん人は減ってゆき、最後は7人ほど。
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2005.09.10(Sam)00:51  テント建て初日

 9時集合。でも8時前には扇町公園に到着。その後、職員さんのゲート解錠によりシートなど満載の我が車は中へ這入るも、鍵の受け渡しなければトラックは這入れず。結局、9時過ぎ入場、建て込み開始。
小生は、12時半に抜けて、大学院入試の面接へ学校に。往復2時間で、3時半には公園に再到着。その後、諸プロブレムを経験しつゝ、21時には、当初目標の屋根パネルス付けまで完成。あゝ、草臥れた……。
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2005/09/08(Thu)16:36  萱野稔人『国家とはなにか』(以文社)
『国家とはなにか』

 18世紀に生じた「国家」は、こゝに到って、世界の存続にかんし、大変重要な問題となってゐる。フランスの移民問題ひとつとっても、「国家とはなにか」を抜きに考へることは不可能だ。「アニメと漫画は世界に誇るべき日本文化だ」といふことばに、無反省に項突いてしまったひとは、「国家とはなにか」について熟慮する必要があるぞ。
 著者はパリ第10大学で哲学博士号をとった若手。表紙にもフランス語が。
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2005/09/06(Tue)19:00  小沼丹『小沼丹全集』補巻(未知谷)
『小沼丹全集』補巻

 余が鍾愛の作家・小沼丹の全集(昨年完結)の補巻が出てゐたのをMixiの小沼丹コミュで知り、急ぎ購入。O.ヘンリー「最後の一葉」他の翻訳や「ガリヴァー旅行記」の翻案と単行本未収録短篇17篇を収める。
 これも贔屓の作家・原民喜も「ガリヴァー」を訳してゐるのだが、まあ、調子のちがふことよ。
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2005/09/05(Mon)12:00  またもノートパソコンが昇天
合掌。
いや、何台目かしらん? 研究室には、まだご遺体が3ツほど転がってます(いづれもHDDなし)。
前のは落下事故だったけど、今回は「水害」。ていふか、ハーブ・ティーもないのに、いつの間にやら夢の国に出立し、ノートPCの横にあったプティット・マドレーヌならぬコップをば蹴倒した模様。基盤がショートしたらしく、目覚めたときには、画面にアラートが。電源を切って再投入するも、BIOSすら立ち上がらす。
せっかく論文の続き書かうと思ってたのに、なすすべもなく、でも、まあ、落下事故と違って、HDDは大丈夫のハズだからと、自らを安心させ、再び夢の世界へ。
研究室には、一応、こんなときのためのバックアップ・マシン(同型の古い型番、スペックは落ちる)を置いてあったので、ダメもとでHDDを入れ換へてみたら、ちゃんと動いて一安心。でも、その前に、我慢してた新機種をカッとなって購入しちゃひました。
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2005/09/04(Sun)11:05  西島大介『ディエンビエンフー』(角川書店)
『ディエンビエンフー』

 『comic新現実』で連載してた漫画に追加して単行本化。ナンバーがないけど、2巻目もあるはず。だってハナシ終はってないもの。西島大介は評論家から漫画家になっちゃったひとで、可愛い絵柄でグロも描く。タイトルから判るとほりベトナムの、そして戦争のハナシ。
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2005/09/04(Sun)07:05  桜沢鈴『ふぁんきーサーバント』2(竹書房・バンブーコミックス)
『ふぁんきーサーバント』2

 『まんがくらぶオリジナル』連載の4コマ漫画。作者は大阪在住らしい。美人で派手でブランド大好きの20ン歳、でも仕事は区役所員の伊勢崎さん。漫画のギャグよりも、キャラの「存在」そのものが笑へる。
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2005.09.03(Sam)07:22  せのおあき『うかつにも程がある』(ドリームメーカー/文苑堂・バジルコミックス)
ukatsu.jpg 200×291 16K『うかつにも程がある』

 タイトル買ひのボーイズ・ラヴもの。迂闊な人物がぞろぞろ出てくる。しっかりもんは、同僚のOLさんだけ? 他に中学3年生のウブな愛モノ(Hも未遂だ。笑)など。中学生は、かたや「綺麗」かたや「可愛い」と、ヘテロ・ラヴものならライヴァル同士になりさうなキャラ同士のレンアイ。あと、BLには定番的な眼鏡クンも出てきます。
  • 黒猫亭主人 (2005/09/03 08:50)
    えー、インセストもありやした。
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2005/09/03(Sat)07:04  文楽
 昨日は「上方文化講座」の楽日。今年は、広報委員として(?)、写真撮りに日参した。最後は阪口先生の司会によるトークであったが、みなさん、浄瑠璃の文句をすべて「暗記」してゐるといふハナシになる。三味線の鶴澤清介さんが、なにをどう弾くべきか全然判らないのに舞台にあがらなければならない悪夢を見ると仰有ると、太夫の竹本津駒大夫さんも、同じだと仰有った。じつは役者やってると、やっぱり同じ悪夢に苛まされる。台詞「憶えてない」のに舞台に出なアカンてやつだ。いや、文字どほり「悪い夢」である。
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2005/09/02(Fri)06:50  テント芝居とことばの現場性
 毎年恒例の野外劇、現地――今年も扇町公園――入り1週前となりぬ。15年連続15回目のテント。もちろん劇団員だけでは建たへんので、みなさまのご協力のもとに建っとりま。ありがたいこってす。本番は9/14-18。公演情報は↓
http://plaza.rakuten.co.jp/ngrofficial/diary/200508110001/
 で、稽古の方は通しに突入。この辺になると、「憶えてる台詞を、なぜか云ひ間違ふ」といふ現象が出てくる。どうしても苦手な台詞ってのも毎回あって、それは毎回出てきにくいのだが、それまで全然間違ったことのない台詞をトチったりするのである。
 ことばてふものが、如何に「現場的」なものかといふ我が研究を実感するときなれど、周囲の眼的には「台詞をちゃんと憶えてない」と映るわけだ。しかし、これまではずっと云へてゐたのだから、「憶えてない」わけではない。いや、そもそも、「憶える」なんて現象は、脳内のニューロン・ネットワークがずっと励起状態に活性化して云々てな神経生理学的な「事実」は関係なく、台詞を云へれば「憶えてゐる」のであり、云へなきゃ「憶えてない」といふことなのではないか。つまり、「記憶」もまた「現場的」なのだ――と、自説を展開。
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2005.09.01(Jeu)18:06  山田兼士『ボードレールの詩学』(砂子屋書房)
yamada.jpg 394×547 18K『ボードレールの詩学』

 ウチに非常勤においでいたゞいてゐる大阪芸大の山田先生、3冊目のボードレール本。芸大では文藝学科所属、大阪文学学校の理事でもあり、詩人でもいらっしゃる山田先生の詩の原点が、このボードレールの「パリの憂愁」Le Spleen de Paris [ル・スプリン・ド・パリ]ださうだ。
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