★2009.03.31(Mar)23:32
ブログ移行
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かねてからの計画であったブログ・ソフトの変更を、他のサイト――仏文のと支援機構の――への導入を期におこなひました。 てなわけで、こゝは「黒猫亭舊館」に。新しいところは http://chat--noir.com/j/ ――じつは、URLには変化なし――。 | | |
★2009.03.30(Lun)23:06
Bon anniversaire, Papa !!
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| 3/30は、我が父・秀治氏の誕生日である。彼は昭和4年生まれなので、本日で傘寿を迎へられたことになる――つまり、中塚圭骸式にいふと、今年は「昭和84年」なのだ――。大阪讀賣の演劇担当記者だった氏は、13代目の松嶋屋とも親しかったが、もちろんのことながら、当代の15代目仁左衛門とも親しく、かつて入院してゐたをりにも、お花を届けてもらってゐた。小生は、見舞ひに行ったとき、その花籠を見せてもらったが、ちゃんと「仁左衛門」の名入りである。尤も、おなじ花籠を見た看護師さんは、にこやかに、かうノタマッタといふ:「まあ、よかったですねえ、綺麗なお花、ジンザエモンさんからの!」
(仁左衛門さんから届いた傘寿祝ひの洋蘭。我が母・玲子さん撮す)
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★2009.03.29(Dim)07:03
ミュリエル・バルベリ『優雅なハリネズミ』[河村真紀子](早川書房)
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昨年出版と同時に購入、かつ読了ずみの本。日本贔屓で、去年から京都に暮らしはじめた Muriel Barbery の 2006年の話題作――2007年度 Prix des Libraires(本屋さん賞)受賞作。映画化もされるやうだ―― L'Élégance du hérisson [レレガンス・デュ・エリッソン] ――「ハリネズミの優雅さ」が直訳――の翻訳。2000年に「最優秀料理小説賞」を受賞した前作 Une groumandise [ユヌ・グルマンディーズ](食道楽)――邦訳は『至福の味』――と同じパリの「グルネル通り7番地」(7 rue de Grenelle)――Google ストリートビューでも判るやうに、サンジェルマン・デ・プレ近辺のこのあたりはブティック街でもある。一階にプラダが店を構へてゐるぞ――の高級アパルトマンの管理人のをばちゃん Renée [ルネ] が一方の主人公である――ただし、前作と設定や名前は同じでも、別人格っぽい――。猫の名前を、トルストイの『アンナ・カレーニナ』から「レオン」と名付けるほどの読書家で、小津安二郎の映画を初めとした日本モノの贔屓でもあるが、そのことは「無学な管理人」の仮面の下に慎重に隠してゐる。 もう一方の主人公は、このアパルトマンに住む12歳の女の子 Paloma [パロマ]。たいへん成績優秀であり、谷口ジローの漫画に人生を学ぶ日本愛好家である――『ヒカルの碁』で得た囲碁についての知識を開陳する場面もある――。『世界はまわる』(Journal du mouvement du monde [世界の動きの日記])『わたしは想う』(Pensée profonde [深い思索]) てふ日記をつけてゐる彼女は、世の中に倦んでゐて、13歳の誕生日に自殺することを計画してゐた。 このふたりによる断章が交互に語られるなか、亡くなった高名な料理評論家アルサン氏――前作の主人公だった――の後に日本人オヅ氏――オヅ・カクロウ。漢字表記は不明だが、小津安二郎のとほい親戚てふことになってゐる――が転居してきたことから、ふたりの日常に大いなる変化が訪れ……てふオハナシ。 ちなみに、訳者あとがきで、河村真紀子――大阪外大仏語科出の翻訳家だ――は、著者と相談のうへ、「日本についての表現などについて原書の内容を一部変更した」と断ってゐるのだが、この点について、おそらくひとつはこゝであらうてえのが、深い趣味を隠してゐさうな管理人に興味をいだいたオヅ氏の、ルネを自宅の食事に招待する場面。オヅ氏は、アントレとして「ギョウザ」を出し、その後「ざるそば」を出す。「ふつうはギョウザの後に出したりしないのですが、両方とも僕の大好物でしてね。是非とも食べてみていただきたいと思ったのです」(pp.250-251)とエクスキューズつきだが、じつは、このセリフは原書には存在しない。原書では、「ざるそば」ではなく " zaru ramen" なのだ(原書, p.243)。なるほど、ラーメンにギョウザは付きもの、なんの注釈も要るまい。「ざるラーメン」は「つけ麺」のことであらうが、絵に描いたやうな紳士のオヅ氏がふるまってくれるとなると、オワラヒの域に突入してしまふので、「ざるそば」に変更されたに相違ない。しかし、ことほどさやうに、「ラーメン」は代表的日本食のイメージを獲得してゐるのだといへよう。 物語のラストは、開放感にあふれつゝも、些かショッキングかもしれない。尤も、斯様にして、ルネはパロマを救ひ得たのだ。 | | |
★2009.03.29(Dim)06:45
森見登美彦『夜は短し歩けよ乙女』(角川文庫)、万城目学『鴨川ホルモー』(角川文庫)
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いづれも昨今話題であり――ともに漫画化されてゐるほか、前者は舞台化、後者は映画化そして舞台化も――、いづれも京大――農学部と法学部――出身の作家が、京大を舞台とし、いづれも人外のキャラ――古書の神様やらとオニ――の出てくる「奇妙な味」の小説であり、ライトな恋愛小説として読める点も共通だ。そして、森見作品は、「詭弁論部」「映画サークルみそぎ」とか、さらには樋口くんと羽貫さん――先行作品『四畳半神話大系』の登場人物と同一か?――など、他作品との意図的リンクが見られるが、万城目(まきめ)作品も、京都のつぎは奈良、そして大阪と、舞台を変へつゝ、伏見稲荷の料亭「狐のは」とか、「大阪女学館高校」とかにリンクが見られる。だが、京都を舞台の中心としつゞける森見作品は、その文体も内向的であるのにたいして、舞台も移動しつゞける万城目作品の文体は、作者本人がテンポ良くと云ふてゐるとほり、外向的文体で、そのあたりがテイストのちがひとなってあらはれてゐる。 『夜は短し』の文庫の解説は、羽海野チカがイラストで描いてゐるのだが、「鯉を背たらふた黒髪の乙女」他のイメージがハマりすぎではあるまいか。とりわけ「詭弁踊り」を踊る爺様たちの姿萌え! | | |
★2009.03.29(Dim)06:44
東村アキコ『海月姫』1(講談社コミックKiss)
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「ごっちゃん」てふ4歳児との生活を描く実録漫画『ママはテンパリスト』を『コーラス』に連載中の「美人人妻漫画家」東村アキコ。今年になって離婚したやうで吃驚。 レトロな下宿「天水館(あまみずかん)」の腐女子でニート――Not currently engaged in Employment, Education or Training で、年齢的には15〜34歳の者――の間に暮らす、イラストレータ志望で上京した海月(くらげ)大好きの倉下月海――もちろん「クラシタ・ツキミ」と読む――18歳。他の住人は、天水館の大家の娘で着物・人形オタクの千絵子、三国志オタクで「ぬを!」が口癖のまやや、鉄道マニアのばんば、執事好みフケ専のジジ、唯一正業(?)をもつ売れっ子BL漫画家の目白樹音――ただし、対人恐怖症で夜行性のため、姿を見せることがない――で、通称「尼〜ず」。オシャレなものを不倶戴天の敵とする30オーヴァーの歳上ばかりだ。そんなひとびとの間で、しかしながら愉快に暮らしてゐた月海は、ある日、クラゲを助けようとして、ひとりの美少女と知り合ひになるが、その実態は、政界に這入りたくないがために女装してゐる大物政治家の次男坊・鯉淵蔵之介であった。しかも、月海は、ファッションとメイクに造詣の深い蔵之介の気まぐれで、美少女に変身させられてしまふが、その姿に、蔵之介の兄――異母兄か?――修(しゅう)が一目惚れして……てな感じで、月海と蔵之介のダブル視点から描かれる教養小説(ビルドゥングスロマン)風漫画である。あとがき漫画によると、海月好きは、作者本人のことだったらしい。 | | |
★2009.03.29(Dim)06:44
佐々木倫子『チャンネルはそのまま!――HHTV北海道★テレビ 』1(小学館 BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)
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とんでもない入社試験結果にも拘らず、「バカ枠」で北海道★(ほし)テレビの報道記者に採用された雪丸花子。なぜ「バカ枠」があるかは、漫画をお読みあれ。 「ふりまはす女子&ふりまはされる男子」の構図が基本の佐々木倫子作品は、「ぼーっとした男子」が主人公――『代名詞の迷宮』『ペパミント・スパイ』『動物のお医者さん』『Heaven ?』など――と、「おっちょこちょいの女子」が主人公――『林檎でダイエット』『おたんこナース』など――の2系列があるが、本作はもちろん後者の系列。したがって、「業界モノ」である点もふくめ、テイスト的には『おたんこナース』と同じだ。 | | |
★2009.03.29(Dim)06:06
古屋兎丸『幻覚ピカソ』1(集英社ジャンプ・コミックス)
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月刊誌の『ジャンプ・スクエア』連載。兎丸ブログによると、当初8話の予定が、延長されるやうだ。『ライチ☆光クラブ』風の繊細なタッチで描かれてゐるが、じつは漫画の描きすぎで、腕を痛めてしまひ、力を抜いて描いてゐるためらしい。 見た目は華奢な可愛い男子高校生――下睫がある――にして、ダ・ヴィンチを崇拝する絵の上手な、けれどクラスでは浮いた存在の葉村ヒカリことピカソが、事故をきっかけとして、人の心のなかを絵に描けるやうになり、その絵に這入り込むことで、人助けをしてゆくてふオハナシ。 彼のことを、クラスで唯一気に懸けてゐた――惚れてゐるやうな、オモシロがってゐるやうな――美少女・山本千晶と河原にゐたところ、ヘリコプターが墜落、千晶は死んでしまふが、彼女は、その後、ピカソの制服の胸ポケットから、天使のやうな羽根をはやした姿の小美人として現はれ――内田春菊の『南くんの恋人』の逆ヴァージョンのやうな感じ――、ピカソに人助けをせよと命じる。じつは、事故のときにピカソも死んでゐたのだが、千晶が神様や仏様に必死に祈ったけっか、人助けをすることで生き続けられることになってゐたのだ。しばらく人助けをしないとピカソの腕が腐ってくるのは、「本来は死体」だからであった。 兎丸ならではの絵画技量を土台にした作品。ピカソが描く「心のなか」の絵は、じっさいにスケッチ・ブックに鉛筆で描いてゐるらしいぞ。 | | |
★2009.03.28(Sam)00:34
後期日程手続とキャンプ2009勧誘後編
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| 3/27は後期日程合格者の手続日。例によって、後期合格者たちにチィらがキャンプの勧誘をおこなふ。今回は、前回不参加のダイもくはへて、総勢7名。だが、後期合格者は前期の1/3のうへ、出足が遅く、前期のときのやうに、天手古舞ひにはならぬのであった。
(右端は、教育促進支援機構初スタッフのサヤカ)
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★2009.03.28(Sam)04:27
紺條夏生『妄想少女オタク系』5(双葉社アクションコミックス)
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ミキマキの『アリーナ!』とおなじ『コミックハイ!』に連載されてゐる「メタBL漫画」の本作、ミキマキのメタBL漫画である『少年よ耽美を描け』――こちらは、新書館の『ウンポコ』に連載。通称「耽美シャス」――の漫画中BL漫画「わんぱくなボクら☆」――通称「わんボク」――が、作中に登場してゐるぞ。 念願のサイトもつくった浅井さんと松井さん――サイト名は「アサマツ」――、腐女子活動は順調だが、阿部くんとの方はさっぱり。前巻からのキー・パースン百瀬さんの存在がますます大きくなったところで、以下次巻。 | | |
★2009.03.27(Ven)04:57
中村光『聖☆おにいさん』3(講談社モーニングKC)
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これまた、今年の「手塚治虫文化賞」ノミネート作品、売れに売れてる中村光――福岡でのサイン会整理券も、一瞬でハケたらしい――の最新刊。イエスとブッダの長期ヴァカンスの、夏から冬までを描く。今巻は、四大天使――ミカエル、ガブリエル、ラファエル、ウリエル――や梵天てふ、天界からのキャラも大活躍だ。 | | |
★2009.03.27(Ven)04:57
くらもちふさこ『駅から5分』2(集英社クイーンズコミックス)
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架空の街「花染町」を舞台に、さまざまなひとびとのいろいろなできごとを、視点を変へつつ描いてゆく実験的作品。ひとつのできごとが、別の話では、別の人物の視点から描かれてゆく。若干だけだが、新潮社のカジュアル文藝誌『yom yom』に連作短篇として掲載されてた角田光代のシリーズに似てゐる。ちなみに、この『駅から5分』、完結はまだまだ先のことであらうが、今年の「手塚治虫文化賞」にノミネートされてゐる。 第2巻では、圓城・会長・陽大くんに一目惚れのあげく、果敢におつき会ひを挑む水野・姫・楼良さんの活躍ぶりがめだつぞ。 | | |
★2009.03.26(Jeu)07:26
エッセー・ふらんす・FLASH
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原稿、まだ書いてます。もすこし待ってね、アミさんm(_ _)m。しかし、すでに第1回は発売中。今年度の白水社『ふらんす』にて、「浪花ふらんす亭弥縫録(びほうろく)」を連載してをります。ちなみに、このタイトルはアミさんが選んだのさ。 そして、おなじく白水社の語学書カタログにエッセー――てふかネタ――を。こちらに掲載↓
http://www.hakusuisha.co.jp/essay/2009/03/post_18.html
さらに、現在発売中の光文社の写真週刊誌『FLASH』の「日本人の名演説に酔う!――オバマより凄い!人心揺り動かした伝説の8人」で、ギレン――日本人なのだらうか?――のガルマ追悼演説について、なぜか小生がコメント。じつは、橋爪紳ちゃんからの転送仕事である。ちなみに肩書きは「大学教授・仏文学者」。もちろん、チェックはさせてもらってないのだ。そして、大学名がないぞ! でも、雁首つきだ!! | | |
★2009.03.25(Mer)07:26
卒業・修了式2009
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| 3/24は卒業式&修了式――厳密には、これは午前中に城ホールで開催され、午後におこなはれたのは、文学部・文学研究科の学位記授与式。ことしから、サイズがA4となり、英文の学位記も追加。生協の筒も、学位記ホルダにチェンジである――。仏文の卒業生3名――この学年は5人だったのだが、留学などあって3名に――をふくめ、270名ほどを送る。芝居がらみでは、アーサ@元カオスとエリー@浪花グランドロマンもめでたく博士様となって修了。先を越されてしまった。小生は、例によって、教育促進支援機構の『フォーラム人文学』を渡す役と、表彰式の司会。近眼が進んだのか、手元の文書が見えなくて大層こまる。 授与式後は、これも恒例の懇親会。例によって、カジ他数名から写真撮影を希望されるが、われわれの手元には残らないんだよね、この手の写真。その後、川邉さんとビール呑んでるとこへ、いきなりタックルしてきたのは、アキ。アミューズメント施設で有名なナムコに就職、岐阜に赴任ださうだが、その後も、日本各地を転々の可能性アリださうで。ちなみに、ナムコの親会社はバンダイナムコ。旧名は中村製作所で、現在の社名 Namco は Nanamura Manufacturing Co.,Ltd に由来するさうな。 (学位記を受け取ったあとは、上手で学生証なんかを返却し、ホルダと書類と『フォーラム人文学』を受け取る。写ってゐるのは全学の学生広報スタッフとしても活躍のヤッシー)
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★2009.03.18(Mer)05:21
かわかみじゅんこ『パリパリ伝説』4(祥伝社)
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パリに移住して早5年になったかわかみじゅんこ。「パリパリ」も4冊目になり、赤子も3歳、「幼稚学校」に入学してゐる。この「幼稚学校」――原語は école maternelle [エコール・マテルネル]。maternel とは「母親」の形容詞形なり――、ふつう「幼稚園」と訳されるが、教育制度的に日本と異なるので、その差を示すべく、敢へて「学校」と訳す場合の呼称である。言語屋としては、この赤子の、日仏ちゃんぽん喋りのサマが興味深い。「bougie を souffle するのー」てふのだが、動詞――souffle は souffler の1人称単数形。つまり「蝋燭をフッと吹く」と云ふてゐる――はちゃんと活用してゐるのだなあ。 そして、かわかみじゅんこ、10年滞在許可証をゲットしたやうだ。 | | |
★2009.03.18(Mer)05:08
森下裕美『大阪ハムレット』3(双葉社 ACTION COMICS)
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『ここふた』と入れ替はりに『漫画アクション』で連載再開された『大阪ハムレット』。収録されてゐるのは3作5本。「大阪」と云ひ条、「女忍者の夏」は伊賀市、「あいの探偵」は京都市が舞台だ――まんなかの「テレパシー」は、第1巻に出てきた小学生ユウくんの祖父母のハナシ――。 | | |
★2009.03.18(Mer)04:47
森下裕美『ここだけのふたり!』1-10(双葉社 ACTION COMICS)
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かつて竹書房の『まんがくらぶ』の表紙をかざり、竹から9巻まで出てゐた『ここふた』が、双葉社版で出直して完結。もちろん、単行本未収録分も収録された。映画化もされた『大阪ハムレット』の連載の合間に、一瞬復活したことはかつてネタにしたが、結句、単行本の足りない分をキッチリ補ふ分しか連載されなかったことになる。この新連載中に登場した、新居のお隣さん一家は、非4コマ漫画である『ナゾナゾ謎のお友達』の主役たちとまったく同じ風貌だ。ちなみに、名前は、旦那が「上高地源五郎」、奥さんが「蛍[ケイ]」、息子が「トンボ」てふ名前であった。『ここふた』の方では、苗字と愛称――子どもは「トンちゃん」とだけ呼ばれてゐる――のみだが、同一キャラ――所謂「スター・システム」――であらう。 各巻末には、往年のTVドラマのハナシを、記憶のみを頼りに記すてふ、見開き2p.のエッセイ「妄想の小箱」が、書き下ろしで掲載されてゐる。 | | |
★2009.03.17(Mar)06:36
ケベック州出身のアニソン歌手
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来日半年で、昨年9月の「第2回全日本アニソングランプリ」で、3186人――勿論、日本語母語者がほとんどであらう――の頂点に立ったヒメカが、4月スタートの『戦場のヴァルキュリア』の主題歌を歌ふことに。 本名 Catherine SAINT-ONGE [カトリーヌ・サン・トンジュ]。母語はフランス語の Québécoise だ。でも、日本のメディアの報道では「セントオンジュ」と、ケベック仏語――[ε~] が [エン] に聞こえる――で、リエゾンしないかたちで書かれてゐるぞ。 「セーラームーン」で日本アニメにはまったらしい。歌へるアニソンは100曲ほどで、日本語は独学ださうだ。まこと、好きこそものゝ上手なれ。
ヒメカ公式サイト http://www.himeka.info/
アニメ公式サイト http://www.valkyria-anime.com/ | | |
★2009.03.16(Lun)06:09
新歓キャンプ2009説明・勧誘
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| 3/15は、日曜なのに――試験シーズンは、事務的日程のせゐでかういふことになる。ちなみに、教授会も、それにあはせてイレギュラー日程――前期合格者の入学手続日。一昨年、昨年に引き続き、教育促進支援機構の新歓キャンプの勧誘を、講堂のなかの文学部ブースで――法学部の合宿とかと違って、支援機構は公認組織だから、かういふことができるのだ――おこなふ。今回は、2回生のマイコとチィが、1回生のサユリ、サヤカ、ヤカ、ヨウコを率ゐて、146名――第1部123、第2部23。尤も、1名のみ、小生が担当――に説明・勧誘をおこなった。前二者は、これが支援機構スタッフ公けデビューである。スタッフ曰く、今年の新入生――殊に男子の――はノリが良いさうだ。昼休みにチェックしたところ、すでに5名が仮登録してゐたらしい。つぎは、後期日程合格者の手続日である27日だ。 なほ、小生は、郡山高校と中四国出身者の多さに注目。
(本人代理でいらしってたお父さんに説明するヤカ。今年は、袋がエコ・バッグに。経費を抑へるため、「教育促進支援機構」の名前とイラストは、布シールに印刷して貼ってある。ちなみに、このイラストを、絵心ありさうな1回生仏語履修者の5人に依頼したのだが、送ってくれたのはキューひとり! しかたないので、残り4種類は小生の作だ。その絵は、コチラにて)
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★2009.03.08(Dim)06:04
報告
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土曜の午後は都市研究プラザのシンポ『場所の力』。原口くんと假奈代さんの企画である。筑波の社会学者・五十嵐さんの報告は、資本主義社会は「浅草」「谷中」――大阪なら「空堀」とか――の「場所」にあるお店を「商品」としたが、現在はすでに一歩進んで、そこでの「コミュニケーション」を商品化してゐると指摘して、雑誌の下町特集の例をしめしてゐた。なるほど、そのとほりである。お店そのものは二の次で、「お店の人とのふれあひ」が大きくとりたてられてゐる。しかしながら、「ブツ」ではなく「ヒト」の「とりたて」てふ手法は、商業雑誌にとどまらず、われわれの作ってゐる大学の広報冊子でも、すでに数年前から採用されてゐる。 畢竟、「場所」とは、「コミュニケーション」――ひととひとの、そしてひとともののインタラクション――の場に生まれては消えてゆく「その場的」な構築物なのだ。たとへば、「さびれた」「コジャレた」「未来的」「ノスタルジック」などの場所を形容することばが「心理的・評価的・主観的」とされるものであることからも判然するとほり、歴史的建造物のやうな「物理的特徴」でさへ、それのみでは《意味》を帯びえず、そこに「コミュニケーション」がおこなはれてはじめてナニガシカのものとなるのである。そして、このことを、端的に体現するのが、一時的に日常−非日常を往還したあげく、さいごには消え去る「野外演劇場」にほかならない。 夜は、バラシに参加できなかった「熱海」の打ち上げに。そこでタカちゃんの「報告」を受ける。この7月に結婚するらしい。おめでたいことではある。歳上ずきがネタにされてゐた彼女だが、相手は17歳上。しかも、むかし浪花グランドロマンに所属してた――舞台に出たのは一作品のみ――男で駭く。さらに、あみゅーずとらいあんぐるに客演したことがきっかけだったさうで、2年間も交際を隠してたことになる。案外、「歳上ずき」てふのも、因果関係はぎゃくで、彼とつきあってたからかもしれない。 | | |
★2009.03.05(Jeu)03:06
最終講義・記念祝賀会・追ひコン・書類
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| かつて「改革委員」に、教室代表として出てこいと命ぜられたのは、就職2年目、小生、まだ助手のときであった。専門の授業も担当できない身分なのに、である。他教室の委員は、みな教授格なのだ。最初こそビビったものゝ、良きにつけ悪しきにつけ云ひたいことは云はずにゐられないタチのせゐで、けっきょく3年間は委員を務め、現在の言語情報と表現文化てふ新コースの絵図面を、独文の松村先生と共に描いた――描きながら、将来、われわれの客を奪ふんやろなあと云ひあってゐたのだが、この予想は充分すぎるほどに当たることゝなる――。その後、改革終了にともなひ名称を改めた「企画委員」をまた3年、さらに、教室の代表ではなくなった「将来構想委員」を命ぜられ、現在3年目を終へつゝある。専任教師となって丸16年、そのうちの半分以上にわたり、この手の委員をやってゐる計算になる。いやはや。 昨年度から、仏文としてはバトってゐたこの委員会ではあるが、現在は、書類整形役を引き受けてゐる。それ以外に、中島先生担任記念行事の雑務をこなしてゐたら、あってふ間に翌朝に。それが、小生の雛祭りの朝であった。 名札作成を院生に任せ、会場の鍵を借りにゆき、本番では司会をやり、終了後のウイステリアでの祝賀会でも司会をこなす。最終講義に、現在I市役所員――忍者の恰好をするのが業務の一環になってゐるとこだ――のアヤコら、仏文OBOGが姿を見せてくれたのはたいへん嬉しいことであった。祝賀会にも、某料理学校のユーコ、ヒロミのコンビのほか、アキラ、マキコ、タエ、ミキ、ヒヨリら卒業生が参加してくれ、久闊を叙す。だが、この時点では、まだ0次会。なぜなら、引き続き、追ひだしコンパが控へてゐたからである。 コンパは、あびこの鳥貴。寝不足で朦朧としつゝ、回生ごとに固まって坐わってゐるテーブルを巡回。いろいろ話す。 帰宅後は、『フォーラム人文学』のレイアウト。編集委員のひとたち、とりわけ前編集長の小田中先生にはかなり働いていただいてをり、恐縮至極である。その小田中さんとともに、翌朝はGPの会議なのであった。
(花束贈呈は、弟子のマサコ、エリにくはへユーキも)
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★2009.03.01(Dim)11:16
2月は逃げた
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連載原稿やうやく提出。ごめんねアミさん。 『熱海』は二日目終了(本日三日目。明日が楽日)。船場ACの月間イヴェントも終了。船場AC総括後に、檜垣さん宅に寄せてもらひ珈琲をご馳走になる。彼の仕事場兼寝室(!)には、クウガと龍騎のフィギュアが。タチコマも2台。ちなみに、昨日は彼のお誕生日であった。ボナニヴェルセール! そして弥生。「ライオンの如くやってくる」3月である。昨年9月の研修の映像データ編集と、教科書作成が残ってゐる。そして、今年もやりますGPと……。支援機構の機関誌『フォーラム人文学』編集もだ。しかもこの件、大きな問題発生で、明日には対処せねばならん。あさって雛祭りは、中島先生の最終講義(14-16h@法学部棟11F大会議室)と、退任記念祝賀会。出席者の名札を作らねば。そしてその後は追ひコン。しあさっては朝からGP会議、その翌日は教授会、その翌日は全学の広報会議。うむゝゝゝ。 | | |
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