黒猫亭舊館
黒猫亭主人謹製藏書録・贅言他
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2008.06.17(Mar)06:59  バカロレア2008
 6/16、バカロレア baccalauréat ――厳密には、「一般バカロレア」baccalauréat général ――がスタートした。例によって、「哲学」からである。今年の受験者は 50 万人。今年のセンター入試の受験者数とほゞ同数だ。
 今年の話題は、なんといふても、bac 200 ans。1808年5月17日に、ナポレオン・ボナパルトが布告して以来、200年目のバックなのである。もっとも、このソースによると、第1回の実施は翌1809年、受験者は31人
にすぎなかった。ちなみに、女子受験者が出るのは、1861年になってからである。

 さて、今年の問題は、以下のとほり。
L(文)系、係数7
・知覚は鍛へられるか?
・生きてゐるものについての科学的知識は可能か?
・サルトル『道徳論ノート』からの引用について述べよ。

S(理)系、係数3
・藝術はわれわれの現実世界にたいする知識を変へるか?
・真理を論証するのに証明以外の方法があるか?
・ショーペンハウアー『意志と表象としての世界』からての引用について述べよ。

ES(経済・社会)系、係数4
・苦痛なく欲望することができるか?
・自分について知ることより他人について知ることのほうがより簡単か?
・アレクシス・ド・トクヴィル『アメリカの民主政治』からの引用について述べよ。

Série L (littéraire) coefficient 7
- La perception peut-elle s'éduquer ?
- Une connaissance scientifique du vivant est-elle possible ?
- Expliquer un extrait des Cahiers pour une morale de Sartre.

Série S (scientifique) coefficient 3
- L'art transforme-t-il notre conscience du réel ?
- Y a-t-il d'autres moyens que la démonstration pour établir une vérité ?
- Expliquer un extrait de Le Monde comme volonté et comme représentation de Schopenhauer.

Série ES (économique et social) coefficient 4
- Peut-on désirer sans souffrir ?
- Est-il plus facile de connaître autrui que de se connaître soi-même ?
- Expliquer un extrait de De la démocratie en Amérique de Alexis de Tocqueville


 昨年の問題はコチラ
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2008.06.08(Dim)04:28  試演会仕込み
grp0608070547.JPG 800×600 124K てふわけで、仕込んでまゐりました。暗幕を吊り、地がすりを敷き、灯体を吊り込み、ブースを組み立て etc。
 スペシャルゲストは寝屋川左近元メンバー。ありがたう左近師匠。

(某所で手伝ってくれてる師匠。色塗ってる物体は、師匠の名付け親、耳成法市氏の手になるモノ)
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2008.06.07(Sam)05:55  浪花グランドロマン試演会
 若手新人が這入ったてふことで、試演会の運びとなりました。本日これから仕込み。本番は来週末です。

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浪花グランドロマン試演会

「メイズ――隼ブラインド」

●作・演出 たまご☆マン

●日時
6/14(土)19:00
6/15(日)15:00/18:00

※開場は30分前です。また、開演1時間前から整理券を発行します
※上演時間、約50分
※1公演30席となりますので、事前予約をお願いします

●場所
船場ユシェット座(浪花グランドロマン・アトリエ)
[〒541-0056 大阪市中央区久太郎町3-2-15 三休橋エクセルビル南館B1階]
※地下鉄本町、堺筋本町から徒歩5分。駐車場は周辺のコインパーキング等をご利用下さい

●料金
前売、当日ともに500円

●花の役者陣
細原 愛美
ヤマモト ナオキ
高上 未央
中谷 仁美
めり
郁生 由

●月の裏方陣
舞台監督 福島 祥行
照明 結城 亜紀人
音響プラン 響 音次郎
音響オペ きゃしー

●チケット予約専用アドレス
ticket@ngr.jp

●問い合わせ
浪花グランドロマン
tel:06-6245-9599
info@ngr.jp
  • 黒猫亭主人 (2008/06/11 18:21)
    ちなみに、小生はカケラも出ません。笑
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2008.06.07(Sam)05:55  柳井さん
 アトリエで通し稽古を見た後、何やら不明の番号から電話が着信してゐて、それが柳井さんの妹さんからの連絡であった。翌日には、松岡さんから学校あてに電話があり、お通夜と葬儀の時間と場所が伝へられる。場所は、堺市中百舌鳥の西栄寺。去年まで借りてゐた旧アトリエのすぐ近所である。その前を幾度も通ったお馴染みのお寺であったが、まさか、そこのお通夜に参列することにならうとは思ひもよらなかった。
 翌日の仕込みのため、美原の倉庫に暗幕などをとりにゆく予定であったため、車で参上、松岡さんから少し事情を聞く。なんでも、仕事が休みの日の翌日、仕事に出てこないのが変だといふことで、発見に到ったらしい。晩ご飯の料理をしようとしてゐるらしき状態であったといふ。まったく、独居者にとっては、人ごとではない。
 柳井愛一さんは、演劇評論誌『act』などで活躍された劇評家であり、その昔には『じゃむち』の編集や、関西野外演劇連絡協議会(関野連)の事務局なんかにもたづさはった古い付き合ひの方である。所謂「現代思想」なんぞも押さへた人で、博識であったが、演劇人らしからぬ(?)、スレたところのない方でもあった。昨年春の『海色のトランク』のアンケートに、「ちゃんとすべての伏線が処理された、浪花グランドロマンには画期的な舞台」と書いてくださったのを思ひ出す――柳井さんは、ウチのストーリーはいつでも破綻すると思ってらしたのだ――。次を見ていただけなかったのが残念でならない。
 お通夜には、当然のことながら、たくさんの芝居関係者が来てゐた。久方ぶりの方々が多かったが、みな、一様に、こんなところで会ふとはてふ顔をしてゐる。
 最後に、お顔を見せていただいて辞去。数へで52歳だったさうだ。柳井さん、ほな、次はあの世で。
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2008.06.06(Ven)05:55  教育実習校訪問その2
20080605.jpg 800×886 153K 相かはらずの怒濤の日々。実習校訪問期間の3週間中で、学外に出られるのは2日しかなく、実習期間の関係から日程は自動的に決まってしまってゐたのだが、6/5はその2校目、マイミクのマイコや山田山さんの母校、四天こと四天王寺高校である。なにしろ、チャリで行けるのがありがたい距離だが、生憎の雨、スーツの裾に泥バネを散らしつゝの参上となった。
 こゝでは、文学部の子が2人実習にきてゐて、ひとりは中学で公民を、ひとりは高1に英語を教へてゐた。実習校訪問てふと、必ず実習生を呼んで面談の場を設けてくれる。てふわけで、今回もふたりと面談、教科によって教へるスタイルが全然違ふのが興味深い。是非とも授業見学したいと思ったら、都合のよいことに、英語の授業がすぐ後にあって、それを見学させてもらふことに。ちなみに英語を教へてるアキは、彼女が1回生のときにフランス語を教へた子。彼女の教師姿を見るのはなかなか感慨深いものがあった。
 一学年13クラスで、中高が併設されてゐるため、校内は女子ばかりてふ感じの四天、女子校の教室にはひるのは初の体験であったが、そのクラスは、なぜか教卓のうへに教科書の束と落とし物(?)が置かれ、その横に併置された机には、教科書会社の段ボールと、学校指定の鞄が載っかってゐるのが些か不思議ではある。アキの教へぶりは、すでにいくつか授業をこなしてゐるせゐもあって、このクラスでは初授業にもかかはらず手慣れた感じであり、くはへて、このクラスは静かなクラスださうで、着実に授業は進行、予定の箇所をちゃんと50分で完了したのはめでたいかぎりであった。尤も、授業後にアキ曰く、担当の先生以外に、英語担当の実習生と小生まで見学してたので、ちょっと緊張した、とか。
 しかしながら、「こゝは重要」てふと、みんな線を引くあたり、流石に四天の生徒さんはまぢめである。教師としてはありがたいことだ。しかし、線を引くのに、色とりどりのペンを持った子が、最初黄色、ついで緑のペンを持ったかと思ふと、最後はピンクのペンを使ったのには、なにか意味があったのかしらん?

(593年(推古元年)に聖徳太子の建てた四天王寺の敬田院(きょうでんいん)が学校の起源なので、じつに1400年の歴史となる。教室には17条憲法が掲げられ、校舎玄関には、お坊さんの銅像が置かれてゐた。写真は、玄関前)
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2008.06.01(Dim)05:55  近松終了
P1010022.jpg 800×600 70K 近松プロジェクトは、2ステで、およそ300の動員――10人ゐるハルの学生たちのホームステイ先ファミリーがたくさんやってくる――の盛況ぶりにて終了。ももいぬろうくんのmixi日記にもあるとほり、3日連続――コーヘー、すがわん、ももいぬろうくんらはフルに5日連続!――の焼肉屋と英語漬け――どうしても、フランス語が先に口に出てくるので、いっぺんフランス語で文章考へてから、英訳して喋ったり……――の日々も無事終了、リチャードとローラとも別れを惜しんだ――ローラとは bisou-bisou ――。
 ちなみに、ローラは、大学はひるまで、テレビで女優やってたさうな。殺される役とかやってたらしい。現在は、ハルで非常勤のステージマネージャーやったり、テレビの仕事やったり、子供に芝居教へる仕事やったりと、色々忙しいやうだ。最近カレシが出来たさうだが、ゲームヲタクらしい。

(舞台は、前回に引き続き久太郎くんの仕事。そして、ヒロイン・きさを演じたクッキーは、お父さんがアルジェリア系でフレンチのシェフで、フランス語はペラペラださうな。ちょっと喋ってみればよかった)
  • しょうこ (2008/06/07 19:24)
    日にち教えて戴いたら、観に行きましたやん…近いのに…
  • 黒猫亭主人 (2008/06/08 07:08)
    いやもう、忙しくて、情宣関係はお任せ。まあ、↓で一日前には宣伝してたんやけどね。
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