黒猫亭舊館
黒猫亭主人謹製藏書録・贅言他
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2007.09.26(Mer)02:17  楽日
grp0927021815.JPG 800×600 75Kはすでに日曜日に終了。今回は、役者数が増えたせゐもあってか、初日、中日のそれぞれ動員記録をつくったほか、トータル来場者数でも最高記録となりやした。ありがたや、ありがたや。
 なほ、今週末(木~土)には、同じテントで、昨年に引き続き、いまや国際的劇団となってゐる劇団態変さんの公演がありやす。そして、9/30の日曜9時からはテントばらしが。見る見るうちに解体されてゆくテントを見たい方は、扇町公園にレッツ・ゴー。

 9/24には装置の入れ替へやら、衣裳・小道具の撤収やらをおこなったのち、船場アトリエにて、スタッフさんたちをまじへ打ち上げ。ウチのメンバーは三々五々と減り、気がつけば、音響さん、照明さん、舞台監督さん、舞台監督補さん、制作さんに囲まれて、残るメンバーは小生のみ。23:30散会。
 
(打ち上げまでの合間に倒れ伏す役者たち@船場アトリエ)
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2007.09.22(Sam)06:12  中日
kohechika.jpg 800×600 53K 「ちゅうにち」ではない。「なかび」である。
 中日にも拘らず客入りはよかった。ありがたいことではある。しかし、我が客はまだまだ募集中。
 さて、仕込みで出会った人々に愛を齎す幸せの出会系銀テント、昨夜は、お客さんを交へての打ち上げ中に、テント建て込みを手伝ってくれたCQのコーヘーくんと、昨年の『冬桜』に出てくれたチーちゃんとの、プレ結婚セレモニーが行なはれた。舞台のセットで写真撮影会ののち、実際に芝居で使ってんのと同様の照明、音響、仕掛けでお祝ひ。Bon mariage !!

(左に写ってるのがご両人)
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2007.09.20(Jeu)10:28  菅野文『乙男(オトメン)』3(白泉社 花とゆめCOMICS)
オトメン(乙男) 3 (3) (花とゆめCOMICS)

オトメン(乙男) 3 (3) (花とゆめCOMICS) 橘充太くんの家庭の秘密とか、イヴェントのアトラクとして出てきた「ハラキリ浪士組 SAMURAI ファイブ」とか。ちなみに、戦隊のメンバーは「江戸紫」「銀鼠」「柳」「露草」「団十郎茶」と渋い色のラインナップだ。そして、やはり「秘密」を抱へる飛鳥ちゃんのライヴァル、金原高校剣道部主将・多武峰一くんが登場。
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2007.09.20(Jeu)09:55  初日
DVC00020.JPG 2048×1536 1336K 開きました。いや、毎度、こゝまで漕ぎ着けるとホッとしまさあ。大阪日日新聞の若手記者さんの取材にも答へましたが、今回は安堵感も一入(ひとしほ)。諸々ありましてね。
 しかし、制作担当曰く、最近、初日に結構きていただける傾向があるらしいんですが、昨夜は初日の動員記録を更新しましたほどのご来場数。ありがたいことです。この勢ひを保ちたいもんですなあ。まだまだお客さん募集中。日曜日まで。
 ちなみに、日経さんの関西版で取り上げていただいてをります。

 http://www.nikkei.co.jp/kansai/news/news009437.html

(舞台側から。ホリゾントのテント構造も変化してゐるぞ。続きは[現場]で)
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2007.09.18(Mar)07:55  仕込み
DVC00017.JPG 2048×1536 1280K 金曜から仕込みをり候。雨の予報にも拘らず、夕立程度の雨のみにて、順調に仕込みたれど、連日の残暑に加へ、テント泊もすでに二回、くたぶれ度もピークに達しをり。
 仕込み中から厚生労働省やら所轄警察やら通りすがりの人々に諸々質問された小生なるが、本日は保健所と消防署の立会てふ最後の山場を経て、夜にはゲネプロを乗り切らずばならじ。明日より初日の、相変はらず我がお客さん大募集中なりとぞ。

(今年は、舞台上のテントシートを新調)
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2007.09.12(Mer)20:48  浪花グランドロマン第28回公演
grp0912205803.jpg 1240×1756 305K ちゃうど一週間前ですので、宣伝をば。
 えー、今年もやります野外テント。17年連続17回目。明日は積み込み、明後日建て込み開始で、日曜まで建ててます。現場見学&実地体験希望の方はぜひ現場まで――豪雨でも決行です。建て込みも本番も!――。
 もちろん、チケット希望も絶賛受付中でさ。ご希望の方は小生までご一報いただければ取り置きしますが、当日、受付で小生の知り合ひだと申し出ていただいても前売値段となりまする。

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浪花グランドロマン第28回公演

「沈丁夏」

■原作 安藤十和子
■作/演出 浦部喜行

■2007年9月19日(水)~23日(日)
全日
19:30開演
18:30受付開始
19:00開場
(上演時間1h55)

■扇町公園内特設雷魚テント(JR天満、堺筋線扇町)

■前売:2500円/当日:2800円/大学生・専門学校生:1500円/中高生・65歳以上・HCをお持ちの方:1000円
(受付にて身分証等をご提示ください)

■問合 info@ngr.jp

■予約
チケットぴあ 〔電話〕0570-02-9988 〔Pコード〕784-968
浪花グランドロマン Tel&Fax 06-6245-9599
チケット予約メールアドレス ticket@ngr.jp


■花の役者陣

森岡 さかえ……ミチ(新人看護師)
織田 拓己……キリ

高上 未央(高岡美香改メ)……ミヨシ(しっかりした看護師)
めり……タベ(よく食べる看護師)
立石 京子……キクカワ(勝気な看護師)
郁生 由……ナデハラ(手抜きな看護師)
小林 弘美……カグヤマ(権力とお世話が好きな婦長)
鬼無 桃太郎……カミコウチ(医事課長)

本多 信男……シカタ(カントクと呼ばれる入院患者)
古川 智子……カントクの妻
中谷 仁美……ソウコ(カントクの娘)

つげ ともこ……カントクの少年時代
ほりた かばね……ヤスイ(カメラマン)
東風 ふみ……カンダ(シナリオライター)
関角 直子……王子さま
福島 祥乃介……助監督
野村 しょーけん……映画の登場人物

■月の裏方陣

舞台監督●堀田誠(CQ)
舞台監督補●河村都(CQ)
舞台美術/装置●とんがりぼうし(劇団ガンダム)
音楽/音響プラン●響音次郎
音響●大西博樹
照明プラン●ポキ
照明●松本知裕(CQ)
衣裳●中島花子
食当●桝田聖美
宣伝美術●檜垣平太(neutral)
制作●浪花グランドロマン
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2007.09.12(Mer)20:42  堀内誠一他『こんにちはおてがみです』(福音館書店)
こんにちは おてがみです

こんにちは おてがみです 中川李枝子と山脇百合子の「ぐりとぐら」、筒井頼子と林明子の「あさえとちいさいいもうと」、加古里子「だるまちゃん」、富安陽子と降矢なな「やまんばのむすめまゆ」、さとうわきこ「ばばばあちゃんのおはなし」、こいでやすこ「きつねのきっこのおはなし」、佐々木マキ「やっぱりおおかみ」、村山桂子と故・堀内誠一「たろう」、スズキコージ「エンソくん」、カズコ・G・ストーン「やなぎむらのおはなし」の主人公たちから、「ちきゅうこく えほんけん こどものともむら」の読者宛に封書が届く、てふ趣向の絵本。『こどものとも』50周年記念出版で、手紙はいづれも「こどものともひろば」で待ってる式に結ばれる。そこで、最後に大判の「こどものともひろば」の絵がくるわけだが、これは「こどものとも」作品群の一大コラージュになってゐる点がすごい――先の主人公たちはもちろん、ジプタとかもごろごろにゃーんとかもゐるぞ――。「こどものとも」傑作集の愛読者なら大層たのしめるしかけだが、それぞれのページに貼り付けられ、じっさいになかから取り出す式の封書のしかけも、お子さま連には大受けに相違ない。
 なほ、配達夫は、ふだんから郵便配達人の「ホネホネさん」(にしむらあつこ)だ。そして、小生的には、『やっぱりおおかみ』の手紙に感銘を受けた。やっぱりおおかみだもんね。
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2007.09.07(Ven)02:35  ルシール・アザリロヴィック『エコール』(キネティック)【DVD】
エコール

エコール そこは、6歳から12歳までの女の子たちが、5つの寮に別れて暮らす学校。教科はダンスと生物――それ以外にもあるのかも知れないが、登場しない。教師もその教科のふたりしか出てこない。ちなみに、片脚の悪い生物教師 Édith [エディット] を演じてゐるのが、フランス女優裡で小生もっとも贔屓の Hélène de Fougerolles [エレーヌ・ドゥ・フジュロール] だ――。森の中に建つ学校は、塀によって物理的に閉ざされてをり、地下鉄でしかアクセスできない。女の子らは、ひとつの寮ごとに各学年ひとりづつが暮らし、最年少から順に、赤→橙→黄→緑→青→黒→紫てふリボンを身に着けることになってゐる。
 モノガタリは、ある日、棺に入れられて――これがしきたりらしく、後に別の女の子も棺に入れられて運ばれてくる――学校にやってきた Iris [イリス]――演ずるは Zoé Auclair [ゾエ・オクレール]。アジア系の顔立ちだ――と、彼女が慕ふ Bianca [ビアンカ]――演ずるは Bérangère Haubruge [ベランジェール・オブリュージュ]――を中心に進んでゆく。来た早々からなじめずに脱出を計り溺死するローラ、ダンスで一番に選ばれず、危険な森の中へ逃走するアリス。そもそも、くりかへし現はれる蝶々=女の子たちのイメージじたいが、この学校が蛹=一時的に死んでゐる時期てふことを示してゐる。そして、初潮をむかへ、卒業して外界に出た女の子は、男の子に出会ふのだ――水の泡に始まり、水の泡に終はる映画だが、ラスト・シーン、ビアンカの両腕で抱へる噴水は、男根の象徴ではあるまいか。さういへば、美の女神アプロディーテは、ウーラノスのペニスの泡から生まれてゐた――。基本的に男性は排除されてゐる学校だが、一瞬だけ男性の医者が映るシーンがある。
 2005年公開、Lucile Hadzihalilovic [ルスィール・アズィアリロヴィック] の初長篇。英仏ウィキペディアによれば、ボスニア系移民2世の彼女は、1961年リヨン生まれ、17歳までモロッコで育ったとある。IDHEC (Institut des Hautes Études Cinématographiques 高等映画学院) 卒業。
 このフランス映画、日本公開タイトルは『エコール』で、カヴァーにも Ecole と書かれてゐるが、原題は Innocence [イノサンス]、すなはち「無垢」である。
 彩度をあげた色彩や、アニェス・ベーがデザインした―― agnès b LOLITA 提供となってゐる――白い制服やらが耽美風味を醸し出しているが、すぐに想ひ出されるのが、ピーター・ウィアー Peter Weir がオーストラリア時代に撮った1975年の作品『ピクニック・アット・ハンギングロック』 (Picnic at Hanging Rock)――女の子たちの年齢は高いが、女学校やら白い制服やら彩度の高い映像やらが共通する――や、金子修介が1988年に撮った『1999年の夏休み』――脚本は岸田理生。萩尾望都の名作『トーマの心臓』を換骨奪胎したものだ――である。尤も、監督のインタヴューによると、この中身はじぶんの少女時代の感覚にもとづいてるさうだ。
 なほ、原作の Mine-Haha [ミネ・ハヽ](1903)―― Frank Wedekind [フランク・ヴェデキント](1864-1918)作――の電子テクストはこゝで読める――もちろん、ドイツ語だが――。森の中の女学校てな設定を換骨奪胎してゐるらしい。
  • yutaka (2007/09/07 08:38)
    仏題は『INNOCENCE』でした。リヨンにいた頃、このDVDが発売されたことを新聞の特集で知るやいなや、その足ですぐに fnac へ買いに走ったのを覚えています。いえ、別に欲しかったわけではないのですが、この映画の紹介文を読んだ瞬間に「買わねばならぬ衝動」に駆られたのです。
  • 黒猫亭主人 (2007/09/07 22:15)
    なんでそんな衝動に? そして、観た感想は?
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2007.09.07(Ven)02:35  紺條夏生『妄想少女オタク系』3(双葉社 ACTION COMICS)
妄想少女オタク系 3 (3) (アクションコミックス)

妄想少女オタク系 3 (3) (アクションコミックス) こゝへきて、第1巻で千葉くんに告ったネタに使はれたのみであった柔道部主将の塚本先輩が突如主要キャラに。ゲイでかつ漢のなかの漢。「賢者」として4人の導き手に。あとがき漫画で作者曰く「漢!塚本主役編」ださうで。
 ところで、この作品、帯にあるとほり実写化される。作者インタヴューはこちら。実写の公式サイトは↓

http://www.mousou-shoujo.jp/
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2007.09.07(Ven)02:34  あさりよしとお『荒野の蒸気娘』3(ワニブックス GUM COMICS)
荒野の蒸気娘3 (GUM COMICS)

荒野の蒸気娘3 (GUM COMICS) 自分は可憐な女の子だと思ってゐる巨大スチーム・ロボット「アリス」のオハナシ第3巻。やっと母に会へたと思ったが、なぜかパワーアップパーツを入手。それを装着すると……アリス主観では、ツイン・テール眼鏡っ子の「魔法少女」に変身! 相変はらず、そのズレっぷりは好調だ。そして、またも「裏人格」が……。
 ところで、『ワッハマン』では「イシュタル」「オシリス」と、それぞれメソポタミア神話、エジプト神話の神々の名前をもちゐたあさりよしとおだけに、「アビゲイル」てふ名前は、旧約サムエル記に出てくるナバルの妻にして、ダヴィデの偉大さを見抜き、ナバル没後にダヴィデの妻となる Abigail [アビガイル] の英語読みではあるまいか。
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2007.09.04(Mar)07:14  フランスのエコ自転車作戦とジー・セー・ドゥコー
 今年の7/15から、パリで公共貸自転車システム Vélib' [ヴェリブ] ―― vélo(チャリ)+ libre(自由)らしい――が始まってゐる。街角300mごとにステーションが設置され、利用率も高いらしい。―年間パスポートの他、一週間パス、一日パスもあり、短期間の方はクレジットカード――ただし、ICチップ付き――で決済できるので、観光客にもありがたいシステムだ。
 一日パスの値段は1ユーロ。あとは、1回30分以内なら無料で何回でも乗り放題――30分以上継続して乗ると、追加料金を取られる――と、リーズナブルでもある。

ヴェリブ公式サイト
http://www.velib.paris.fr/
ステーション検索ページ
http://www.velib.paris.fr/les_stations/trouver_une_station
パリ市のサイトにアップされてゐるパンフ
http://www.paris.fr/portail/viewmultimediadocument?multimediadocument-id=29728

 幸ひなことに、パリ・ニュース・サイト「カイエ・ド・パリ」が、大変詳細な利用法のレポート↓を載せてくれてゐる――しかも、手順の動画つき!――。
http://www.cahierdeparis.com/1_article_1100

 じつは、公共レンタ・サイクル事業では、パリに次ぐ都市――人口ではフランス第3位だが――のリヨン市が先んずること2年、すでに2005年5月19日に Vélo'v [ヴェロヴ] をスタートさせてゐる。システムはパリと同じ――てふか、パリがリヨンと同じだが、料金は、リヨンの方が安い――一週間パスが1ユーロ――。

ヴェロヴ公式サイト
http://www.velov.grandlyon.com/
3DCGでリアルに再現されたヴァーチャル・リヨン市内をヴェロヴで走り回るフリーのゲームソフト「ヴェロヴ・レーシング」がダウンロードできるサイト
http://www.b2b-games.com/news.php 

 この両システムが同じなのは、受注した会社が同じだからである。大手広告企業 JCDecaux [ジー・セー・ドゥコー] がそれだ。こゝは、Jean-Claude Decaux が1955年に創業した高速道路の広告を手がける会社から発展して、ストリート・ファニチャー――景観との調和を計った広告板やバス停などの設備――事業他を手がける大企業になった。
 ちなみに、大阪市、横浜市、名古屋市他でバス停を受注してゐるエムシードゥコーは、この会社と三菱商事との共同出資による合弁会社である。いやあ、公共部門に食ひ込んでますなあ。
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