黒猫亭舊館
黒猫亭主人謹製藏書録・贅言他
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2007.02.26(Lun)02:25  2次前期日程2007
P1010896.jpg 1200×900 373K 昨年で大阪予備校とはオサラバの、今年より天王寺の夕陽丘予備校が会場に。こゝは、昨年度まで経済学部の入試会場で、その前は商学部の入試会場にもなってゐた。偶々、朝の問題搬送で一緒になった商学部の坂上先生が「迷路みたいなとこですよ」と仰有ってたのに違はず、別々に建てられた三つの建物を繋ぐ通路は迷路化してをり、入試責任者の谷先生から、事前に避難経路を目視しておくやうにと云はれるほどであった。
 小生、今年も問題搬入と試験監督の二本立て。またしても足の痛みに耐えつゝ、国語120分と外国語100分。監督も楽ではないのだ。

 (通用門から這入るとそこは2階。「避難器具格納所」のドアを開けると、そこは教室だったり)
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2007.02.26(Lun)02:23  二ノ宮知子『のだめタンタービレ』17(講談社コミックスKiss)
のだめカンタービレ #17 (17)

のだめカンタービレ #17 (17) 千秋くん、父に動揺。そして、また、ひとつ大きくなったか。にしても、いつまで続くパリー篇?
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2007.02.24(Sam)07:24  気がつけば
 本館のカウンタの下にサイトの創立年月日が書いてあるのだが、よく見ると「1997/02/07」。いつの間にか、10周年を迎へてゐるではないか。
 思へば、1996年10月、学情センターが立ち上がり、全学で、各学部のサイトを立ち上げねばならず、文学部のサイトを作って、ついでに仏文のサイトを作り、それから三月ほど経って、漸く自分のサイトを立ち上げたのであった。html のタグも貧しく、ソースは手打ちするしかなかった。ぼくの html の知識が貧しいのも、ファイルを手打ちしかできないもの、じつにそのせゐなのである。
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2007.02.24(Sam)06:50  岡田温司『処女懐胎――描かれた「奇跡」と「聖家族」――』(中公新書)
処女懐胎―描かれた「奇跡」と「聖家族」

処女懐胎―描かれた「奇跡」と「聖家族」 同じ中公新書で『マグダラのマリア』を出してゐる京大教授・岡田温司の「マリア」シリーズ第2弾。今回は、Notre-Dame 聖母マリアを中心とした、夫ヨセフ、母アンナのキャラ確立の過程を、ご専門の美術史を中心に追った本である。
 特にイエスのお婆ちゃんアンナ。アンナ信仰は16世紀以降廃れてしまったさうだが、それまでは、かのエラスムスや、その喧嘩相手ルターもアンナ・ファンだったてふくらゐの「萌えキャラ」だったとは知らなんだ。
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2007.02.24(Sam)06:02  早坂暁『天下御免』1,2(勉誠出版)
天下御免〈1〉』『天下御免〈2〉

天下御免〈1〉天下御免〈2〉 全33巻の「早坂暁コレクション」の6〜8を占めるのが、当時の世相を盛り込んで諷刺を効かせた時代劇『天下御免』のシナリオ集。36年前の番組ながら、mixiにもコミュを持つほどのカルト的人気を誇るが、わがドラマ体験の原点でもある。1971年から1974年まで、小生、NHKドラマに婬してゐたのだ。今でも、オープニング・テーマも耳に浮かぶし、タイトル・バックの黒鉄ヒロシの絵も浮かぶ――当時、渋谷のNHKを見学に行って、絵はがきを買ったやうな記憶があるが――。後に同じNHKで『夢千代日記』が大ヒットとなる早坂暁、当初は3番手ライターだったさうだが、メイン予定の佐々木守――数話を執筆してゐる――が書けず、お鉢が回ってきたらしく、メインライターとして、全46話中の大部分を書いてゐる。ちなみに、1973年には、同じ早坂脚本、岡崎栄演出で、時代を一寸下げた『天下堂々』が作られたが、さほどの人気は得られなかったやうだ――後半、オープニング・テーマを変へ、ナレーターに水前寺清子を、タイトルバックに黒鉄ヒロシをと、天下御免式に変更したのも、テコ入れではあるまいか――が、小生は結構楽しかった記憶がある。
 にしても、もう一度見たいものよなう。
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2007.02.22(Jeu)06:41  松村國隆先生退任記念
100_0853.jpg 1200×900 399K 一昨日は英文の山崎先生――マイミク noro ちんと久々再会――、昨日は独文の松村先生の退任記念最終講義と祝賀パーティであった。
 松村先生――学部から大阪市立大学なので、大先輩でもある――とは、12年ほど前に、就職2年目にして改革委員になった――当時ぼくはまだ助手である――頃からのお付き合ひ。各地の改革状況を視察すべく、ふたりで静岡大学に出張したのが最初の仕事。さらに、これを作れば人気コースになって、われわれ仏文・独文の首を絞めることになるだらうなあと云ひあひつゝも、たいさう魅力的な、「情報=コミュニケーションてふものを知的に解読・発信する能力を身につける」ことを目指す新たな2コース、すなはち「言語情報」と「文化情報」――その後「表象文化」てふ案を経て、現在の「表現文化」へ――の原案を作成したのは、松村先生とぼくであった。1995(平成7)年のこと――ぼくは講師に成り立て。ちなみに改革委員長は地理の山野先生、学部長は国文の増田先生であった――である。以後、紆余曲折を経ながら、1998(平成10)年に学部は改組され、新2コースが立ち上がり、われわれの予定どほり人気コースとなり、仏文・独文の首を絞めることになってゐる。(^ー^;)
 その後も、仏独教室統合の可能性を探る会や、新修外国語教育を巡り、さまざまなところで松村先生とはご一緒させていただいた。先生の方は、評議員やら全学自己評価委員長など要職を歴任されたが、ぼくとしては、最後の今年度は、教育促進支援機構の会長もしていただき、したがって、卒業・修了式の際にまでお仕事いただくてふ式に、最後までお世話になった先生である。
 シュティフターから研究を始められ、グリルパルツァー、さらには中世オーストリア吟遊詩人なども研究された先生は、芝居もお好きで、独文に所属したカオス連中の芝居にはマメに顔をお出しであった。てふか、ドイツ語教育にも並々ならぬ情熱をお持ちである先生は、そもそも学生と交はることが大好きでいらっしゃるのだらう。その辺、我が師の森本御大と通ずるところ大である――じつはイラチなとこも?――。辞めたら自宅で――ドイツでも?――文学カフェを開くのが夢だと仰有る先生だが、春から関西外大で第二の人生を始められるらしい。夢はまた先送りとなったが、それはそれで、また、夢のある人生を続けられるてふことでもある。とまれ、これまでの諸々に感謝の意を込めてこゝに御礼を。

 (写真は、宴の最後に、賛美歌を贈るドイツ哲学系コンビ、高坂・高梨両先生)
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  • noro (2007/02/24 17:17)
    先日はどうも。口々に皆さんが山崎先生の「バランスの取れた」ということを言われておられて・・・この先の英文の行く末が心配になりました。。。
  • 黒猫亭主人 (2007/02/26 00:12)
    いやあ、とてもこゝでは云へないネタ満載でして……。
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2007.02.22(Jeu)06:23  あさりよしとお『荒野の蒸気娘』2(ワニブックス GUM COMICS)
荒野の蒸気娘 (2)

荒野の蒸気娘 (2) 動力部が同じで、体型が異なる「妹」のゼルダ登場。さらに、ジョーの過去やら、姉妹の設計者らしき「おかあさま」博士と、それを追ふ組織など。
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2007.02.06(Mar)06:38  森博嗣『η(イータ)なのに夢のよう』(講談社NOVELS)
ηなのに夢のよう

ηなのに夢のよう Gシリーズ第6弾。今度は、連続首吊り事件。とは云ひ条、このシリーズは長篇連作なので、この一冊だけだとなんのこっちゃ全然判らんに相違ない。そして、謎は謎のまゝ、次号に続く。
 ちなみに、西之園さんは博論をお書きになりました。それも1週間で。羨ましい。
 さらに、死を巡る哲学的議論あり。あと、犀川先生のお母さまもご登場。
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2007.02.06(Mar)05:48  卒論・修論試問2007
 昨日は卒論・修論の soutenance [ストゥナンス] 口頭試問であった。今年は総勢11名。修論が9:30から12時過ぎまで、30分の幕間を挟んで、卒論の部が13時から19時まで(予定時刻どほりにならなかったのは、一人あたりの試問が伸びに伸びたからである)。その後、点数付け会議を1時間。その間、副査に這入ってないやつも、ずっと試問会場に張り付きで、流石に草臥れた。
 しかし、毎年のことながら、学部4年間(第2部は5年)の集大成としてしあがったものを読むと、感慨も一入(ひとしほ)である。このところずっと、1回生からの付き会ひてふケースばかりなので、あの1年坊主が立派になりをって……と思ふわけだ。さうして、毎年思ふのは、もっと掘り下げれば面白いのに、てふことである。しかし、大抵の場合、卒論は、最初にして最後の研究であり、継続されることはない。残念なことではある。
 それにつけても、繰り返し書いてゐることだが、みなさん、卒論はお早めに。
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