黒猫亭舊館
黒猫亭主人謹製藏書録・贅言他
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2006.09.28(Jeu)06:12  バーナム効果
 すでに各所で報じられて有名になってゐるやうだが、元臨床心理士の人気エンタメ作家・松岡圭祐が、自サイトで公開してゐる「究極の血液型心理検査」が、「バーナム効果」の実験で、実験大成功だったらしい。
 Barnum effect とは、適当なことを並べられても、手続きやら内容が「らしい」ものであれば、自分に当てはまると信じてしまふ心理効果のことであり、この「心理検査」は、じっさい、多くのブログなどで取り上げられ、「当たってる」と大反響だったさうなのだ。そして、この実験、最新作『ブラッドタイプ』で書いた実験を実践したものだとか。
 ところで、このバーナム効果は、実験裡だけではなく、日常「あの人、O型だってさ」「えー、やっぱりー」みたいな会話においても十全に現れてゐて、「自分」だけではなく、「他人」にも効くと考へられる。すなはち、「あの人は、××で○○で△△な人だ」とテケトーに「らしい」ことを云へば、当該の人物をちょっとでも知ってる人たちは、「あゝ、如何にも左様々々」と大納得してしまふわけである。しかし、会話の場合は、そのシニフィエ(意味内容)は二の次――てふのが、小生の研究結果――なので、その人が「××で○○で△△」であらうがなからうが、O型だらうがAB型だらうが、どーでもいーんであるから、ノー・プロブレムだ。
 ちなみに、富山大の心理学者・村上宣寛先生のサイトにはバーナム効果を検証するソフトや、それを用ゐた実験結果の考察論文なんかが載ってゐる。
 ついでながら、我が心理の辻本英夫先生も血液型性格判断批判をしてらっしゃるぞ。
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  • noro (2006/09/29 18:25)
    質問でする。 >会話の場合は、そのシニフィエ(意味内容)は二の次・・・ノー・プロブレム < ←では何が問題になるのでしょうか。両者が「うん、うん、そうやんねぇ」と共感すること?? ちょっと専門にかぶっていそうで興味ありです〜。御教授を。
  • 黒猫亭主人 (2006/10/01 19:33)
    問題になるのは、そのとほり、第一番には「会話参加者のチャンネルが繋がってゐて、相互アクセスが可能になってゐるコト」やね。もちろんシニフィエも立ち現れてはゐるが、会話終了後でさへ事後的に更新可能なものなので、二次的なものと看做せるのさ。
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2006.09.26(Mar)20:25  仕事の合間に「トキメキ☆バトン」
9/24に、マイミク・みゃこ嬢から戴いたバトン。
ちなみに小生の色は「黒」ださうな。=(^ΦωΦ^)=

Q1.無条件でトキメク○○な人を3人
・仕事できる人
・ベッピンな人とイケメンな人
・研究室を片付けてくれる人

Q2.無条件で嫌いなものを3つ
・情緒的共同体
・セクハラおやぢ
・研究室に溜まる紙類

Q3.無条件でお金をかけられる○○を5つ
・書籍
・PC
・酒とアテ
・身に着けるもの
・芝居?

Q4.無条件で好きな○○を3つ
・朝寝
・昼寝
・早寝

Q5.無条件でバトンを受けとらせる人(スルー可)
・トーマ・ヴェルナー
・エーリク・フリューリンク
・ユリスモール・バイハン
・オスカー・ライザー
・サイフリート・ガスト
次点:バッカス
(いや、たまたま書棚の『トーマ』が眼に入ったので)

Q6.次に回す5人を色で例えると?
・トーマ → 水色(瞳の色が)
・エーリク → 金(髪の毛が)
・ユリスモール → 黒(やはり髪の毛が)
・オスカー → 白(神様の歩いてくる雪が)
・サイフリート → 青(八角眼鏡のレンズが)
・バッカス → ピンク(ニットの柄が?)

しかし、最近トキメイとらんなう。
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2006.09.26(Mar)06:57  研究室惨状
DVC00002.JPG 1024×1365 197K 卒業生が、立て続けに研究室をご訪問になった。ふたりとも、学校に来たついでに立ち寄った由。そして、いづれも「ひどい部屋ですねえ。片付けてくださいよ」と云ふ。そんなことは住人の小生、百も承知である。だが、しかたがないんだ時間がないのさ。
 本当は、この夏に片付ける予定であったのだが……。
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  • 黒猫亭主人 (2006/09/26 16:32)
    ついでながら云ふと、研究室のデスクトップマシンのモニタが死んでしまったため、学校ぢゃ仕事になりまへん。とほゝ。
  • noro (2006/09/26 17:29)
    うわ。最後に見たときよりかなり進化してる!
  • 黒猫亭主人 (2006/09/26 17:44)
    noroが岡山に行ってから、いっぺんは片づけたハズやねんけどなあ……。
  • Guënki (2006/09/27 01:30)
    うわ、僕がお邪魔したときに起きた雪崩なんか可愛く思える程の惨状が…。
  • noro (2006/09/27 14:01)
    これじゃ隣の棟にいらっしゃる「あいカリ先生」(適当に頭の中で変換して下さいね)のお部屋の方がマシに見える・・・。今一度片付けましょうよ〜!
  • 黒猫亭主人 (2006/09/27 14:15)
    残念ながら、あいカリ先生は、文棟2Fに引き越されて、その際に、部屋を劇的に綺麗になすったのだよ。現在、ぼくんとこが断トツ汚部屋ですな。ははは……。orz
  • しらた (2006/09/27 20:55)
    年末まで片付かないようなら、一日5000円で雇われてあげますよ。
  • 黒猫亭主人 (2006/09/28 06:12)
    うーむ、年末どころか、今年度はムリっぽいぞ、既に……。
  • カシロス (2006/10/01 15:32)
    今まで見た中で一番ヒドイ状態なのでは・・・。
  • 黒猫亭主人 (2006/10/01 19:54)
    えー、水曜日の授業の教科書が埋もれてゐるハズなのですが、未だに発見できません!
  • noro (2006/10/02 15:05)
    授業そろそろ始まるのでは・・・。発掘調査頑張ってください。
  • 黒猫亭主人 (2006/10/03 09:49)
    始まりますた。嗚呼、自転車操業の日々が……。
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2006.09.25(Lun)05:51  テント終了
DVC00001.JPG 1024×768 183K 大変すばらしかった劇団態変さんの公演も終了し、遂にテントも解体。大道具等が既に撤収されてゐたこともあってか、9時開始で、15時半には跡形もなく解体。
 もっとも、小生は、アトリエ整理組として、12時に扇町を離れ、後は休む間もなくアトリエで大量の戻り物品を収納しつづけてゐたのだが、これは貧乏籤ではなからうか。そして、18時過ぎまでかかった収納は、なほ未完了なのであった。
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2006.09.22(Ven)06:05  Médaille d'argent
P1010200.jpg 860×374 174K 公演中から、昼間はすでに通常モード。会議やらなんやらの仕事が目白押しであったが、昨日はカメラマン。全学の広報ホームページ委員会副委員長としての職務の一環なのだが、じつは単なるカメラマン。このところ、『市大広報』の表紙はずっと小生の手になってゐる。
 てふわけで、丁度われわれが芝居をやってゐる裏でやってた世界シンクロで、今年も銀メダリストとなった経済4回生の小林寛美さんが、学長報告に来た(来させた?)ところを撮影。じつは、彼女を撮るのはこれが三度目。去年も世界水泳の銀メダル2つで同じやうな「エライさんと一緒」の広報用撮影をしたのだが、今年は、昨年の学長+副学長×2にくはへて、法人化により理事×2が増加、たくさんいらっしゃるんですねと小林さんもプチ吃驚の態であった。
 その後、「(小林さんて)可愛いですねえ」を連発の総務課のひとびとと彼女の集合写真を撮影、さらに、彼女のワンショットを撮影。最後にI係長が小生とのツーショットを撮ってくれた。勿体なくもメダル――しずく型のバカラだ――を貸していただいての撮影であるが、三度目の撮影にして初の一緒に写った写真となった(I係長とのツーショットは、去年撮影済み)。ちなみに、疲労困憊でヨレヨレの小生、別嬪さんとの落差があまりに激しく悲惨の極みゆゑ、雁首部分は彼女もろともカットである。ごめんね、小林さん。
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2006.09.19(Mar)05:58  公演終了
DVC00009.jpg 1024×1365 210K 16年目の野外テント公演も愛でたく終了。Merci de 多数のご来場でした。しかし、小生担当のお客さん的は、新観客は増えたのに、常連さんが減って、プラマイ0なのは些か残念。
 さて日常、と思ひきや、今年は態変さんが今週末までご利用なので、テントのバラシが24日に控へてゐるのでありました。こちらも絶賛助っ人募集中。
(写真は、アトリエの打ち上げにまで料理作ってくだすってゐる食当の聖美ちんとミヤちゃん)
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  • カシロス (2006/10/01 15:30)
    今回行けませんでした。。。すみません。次回はぜひ!
  • 黒猫亭主人 (2006/10/01 19:53)
    次は2月かなあ……。
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2006.09.17(Dim)02:16  楽日(らくび)
P1010182.jpg 800×600 220K もう、本日が最終日。動員は、四日目124と、このまゝなら、久々の500突破の勢ひだ。
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2006.09.16(Sam)02:11  四日目
P1010193.jpg 800×600 235K 幸ひにも雨天とならなかった三日目の動員は110名。まだ右肩上がり。
(本番前の軽食タイム)
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2006.09.15(Ven)13:11  中日(なかび)
DVC00003_M.JPG 800×1066 126K テント建ってます。雨の初日は88名、晴れの二日目は101名と、今までにない開幕ダッシュであったが、巨人のやうに失速せぬであらうかと、些(ち)と心配。
 受付で福島のチケットで、と云ふていただければ、前売料金でご入場いただけますぜ。
 本日は、教授会を中途抜けして、現場入り予定。

http://www.ngr.jp/
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2006.09.09(Sam)07:30  羽海野チカ『ハチミツとクローバー』10(集英社クイーンズコミックス)
ハチミツとクローバー 10 (10)

ハチミツとクローバー 10 (10) 遂に最終巻。それぞれのひとびとの選択は……。最初に読み切りとして構想されたときから、このラストは決まってゐたさうだが、なるほどさうきましたか。
 秋にはスピン・オフ作品も掲載されるさうなので、多彩な脇役のひとびとのその後(?)にも合へるかも。そして、大層久方ぶりにみどりちゃん登場。
 なほ、ページ合はせのために、おまけ作品や、2003年に『コミッキ・キュー』の「ドラえもんのひみつの道具」特集に、「あんきパン」をネタとして掲載された感動作「星のオペラ」が収録されてゐるぞ。感動再び。
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  • カシロス (2006/10/01 15:31)
    私もそうきたかー、と思いました。うーん。
  • 黒猫亭主人 (2006/10/01 19:53)
    小生、年齢的に、花本先生応援組ではありますがね。f(^ー^;
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2006.09.09(Sam)07:16  かわかみじゅんこ『少女ケニヤ』(祥伝社)
少女ケニヤ

少女ケニヤ かつて宝島社から出てゐて、長らく絶版になってゐた――柴咲コウの芸名の由来にもなった「柴崎紅」の出てくる「Golden delicious apple sherbet」を含む――書籍の復刊――と思ひきや、旧版に収録されてゐた「あかずのふみきり」は、別途単行本に入れられたので、代はりに「亜木子」を収録したニューヴァージョンであった。悩める――あるひは悩まぬ――女子高生たち満載。
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2006.09.08(Ven)00:10  野外演劇フェスの記事
日経新聞のTさんてふ記者は、例の日英近松劇プロジェクトで知遇を得た方であるが、このたび、中百舌鳥のアトリエまでご足労くださり、記事の枕にしてくだすった。↓

http://www.nikkei.co.jp/kansai/culture/35404-frame.html

小生の父親はやはり文化部のブンヤ――「ブンヤ」は蔑称だと、嫌がるブンヤもゐるが――であったので、新聞記者の職業商売に毫も含むところはない――むしろ、目指したこともある――が、いくら「社会の木鐸」といへども、記事にしてもらふ側にとっては、兎角「権威・権力」とはなりやすいものである。ところが、Tさんは大層腰の低い方で――小生の出会ったブンヤさんたちは、特異的に横柄な方がお多かったてふことかもしれないがf(^ー^;――、今回も、実に叮嚀な取材とコメントをくだすった。ありがたいことではある。とまれ、これにより、観客動員が少しでも増えんことを。
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2006.09.05(Mar)15:57  かわかみじゅんこ『あかずのふみきり』(祥伝社)
あかずのふみきり

あかずのふみきり 『パリパリ伝説2』を出したばかりのかわかみじゅんこの、およそ10年前の初期作品の拾遺集。「西目丸(にし・めまる)」名義で描いてたBL系を中心に、「川上純子」時代のモノも。「息もふれあうくらいにね!!」――おかまのたか子(本名たかし)と女っぽくないレイコのオハナシ――は『ネオンテトラ』に収録済の2篇が再録され、3番目の「熱湯編」(ママ)が追加されてゐる。今後『少女ケニヤ』も復刊されるらしいが、なぜいま、ヘヴィー・ローテーションなのだらう?
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2006.09.05(Mar)15:55  ジャック・プレヴェール『鳥への挨拶』[高畑勲](ぴあ)
ジャック・プレヴェール 鳥への挨拶

ジャック・プレヴェール 鳥への挨拶 「市大9条の会」の講演会に来ていただいた高畑勲さんは、大変若々しく、大層 sympa な方である。アテンド役だったので、経営学研究科の N 先生(ちなみに、彼とは学生時代からの知り合ひ)といっしょにお出むかへして、ついでに諸々雑談していただいたのは役得であった。
 その高畑さんは、東大仏文のご出身。かの「天井桟敷の人々」の脚本を書いたのでも有名な仏詩人 Jeacques Prévert の大ファンで、詩集 Paroles の翻訳も出されてゐるし、プレヴェール脚本のアニメ「王と鳥」――若き高畑・宮崎両氏に影響を与へたと評判のアニメ。たしかに、「カリオストロの城」に出てくる塔なんか、そっくりだ――の字幕翻訳もなさっていらっしゃる。これは、そのプレヴェールの詩作品から100篇あまりを選びー――もちろん、翻訳は高畑さん――、たくさんの奈良美智タブローを組み合はせた贅沢な一品だ。
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