黒猫亭舊館
黒猫亭主人謹製藏書録・贅言他
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2006.08.28(Lun)21:50  浪花グランドロマン第26回公演
 小生が代表を務める演劇集団「浪花グランドロマン」、この時期恒例、16年連続16回目の野外テント芝居である。今回、学生時代からの仲間である東風ふみが復帰する。じつに10年ぶりのテントらしい。
 DM希望の方は小生までご一報を。ちなみに、テント設営は9/8-10、撤去は9/24、助っ人絶賛募集中。
 それにつけても、若いメンバー募集中。

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■浪花グランドロマン第26回公演
(大阪市助成、第6回大阪野外演劇フェスティバル参加)

■「眠る帝国――現在は閉鎖中の掲示板の書き込みログです――」

■作/演出 浦部喜行

■2006年9月13日(水)〜17日(日)
全日
19:30開演
18:30受付開始
19:00開場

■扇町公園内特設雷魚テント

■前売:2500円/当日:2800円/大学生・専門学校生:1500円/中高生・65歳以上・HCをお持ちの方:1000円
(受付にて身分証等をご提示ください)

■問合 info@ngr.jp

■予約・前売
浪花グランドロマン Tel&Fax 072-259-0594
チケット予約アドレス ticket@ngr.jp
チケットぴあ     0570-02-9944

■花の役者陣
たけし(神社に迷い込む少年)つげ ともこ
みき(神社であう未来) 関角 直子 (13,15,17日)/中谷 仁美(14,16日)
ミキ(もうひとりの未来) 中谷 仁美 (13,15,17日)/関角 直子(14,16日)
本郷(正義のヒーロー) 本多 信男
一文字(本郷の代理) 寝屋川 左近
立花(神社の宮司) 鬼無 桃太郎
緑川(わけありの男) 菅本 城支
なぎさ(嫉妬深い巫女) 菊池 裕子
めぐ(金に貪欲な巫女) めり
ほのか(食い意地のはった巫女)高岡 美香
まこ(偉そうな巫女) 古川 智子
あっこ(色仕掛けの巫女)森岡 さかえ
母(夕暮れどきの母) 東風 ふみ
老人らしき男(車椅子の老人)禿 椎飢

■月の裏方陣
舞台監督●堀田誠(CQ)
舞台美術/装置●久太郎(鉄人王者)
音楽/音響プラン●響音次郎
音響●大西博樹
照明プラン●ポキ
照明●松本知裕
衣裳●中島花子
小道具●郁生由
食当●桝田聖美
宣伝美術●紀ノ川歌麿
制作●浪花グランドロマン

公式サイト★http://www.ngr.jp/
mixiコミュ★http://mixi.jp/view_community.pl?id=662993
mixiコミュ「野外演劇」★http://mixi.jp/view_community.pl?id=279637
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2006.08.25(Ven)21:20  Gutman & Hallensleben, Gaspard et Lisa au Japon (Hachette)
Gaspard et Lisa au Japon [ガスパール・エ・リザ・オ・ジャポン]

Gaspard et Lisa au Japon かつて予告のとほり、出ました『ガスパールとリザ、日本へゆく』。もちろん、本邦未訳――ぢき出るやろけど――。リザ一家が日本にゆくことになったのだが、ヴィクトリア――長女。リザのお姉ちゃん――はドイツの文通相手のところに行ったので、代はりにガスパールが同道することになったらしい。
 残念ながら、小生希望の通天閣には登らなかったが、金閣寺らしきとこに行ってゐる――見開きに描かれてるお寺は、どう見ても浅草寺だが――。そして、一家の案内役の名前は「福島さん」! ところが、この親切で優しい眼鏡男性が……(Pauvre M. Fukushima !)。まったく、こいつらってば★
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2006.08.25(Ven)21:14  Gutman & Hallensleben, Lisa prend le train (Hachette)
Lisa prend le train [リザ・プラン・ル・トラン]

リサれっしゃにのる 『リザ、電車にのる』。TVG で旅行に出かけるリザ一家。今回の CATASTROPHE ! は閉ぢ込められ。
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2006.08.25(Ven)21:02  Anne GUTMAN, Georg HALLENSLEBEN, Gaspard et Lisa aux grands magasins (Hachette)
Gaspard et Lisa aux grands magasins [ガスパール・エ・リザ・オ・グラン・マガザン]

リサとガスパール デパートのいちにち 『ガスパールとリザ、デパートにゆく』の巻。通常より縦の長い大判。クリスマスの日曜日、デルフィーヌ叔母さんの職場に行って、閉店中のデパートでむちゃくちゃするハナシ。こいつら、ほんま、ひでー連中だ。笑
 なほ、見返しのところで判然するのだけど、舞台は、オペラ座後のギャルリー・ラファイエット百貨店。クリスマス仕様でルミナリエ状態になってゐるぞ。
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2006.08.25(Ven)20:50  合田正人『サルトル『むかつき』ニートという冒険』(みすず書房)
サルトル『むかつき』ニートという冒険

サルトル『むかつき』ニートという冒険 下の『よそもの』と同時発売。もちろん、同時企画に相違ない。
 白井大先生により『嘔吐』と訳されてきた La Nausée [ラ・ノゼー] は、語源的には「船酔ひ」、たしかに「吐き気」とか「むかつき」の方が妥当な訳語である。そこから「ニート」に引っかけたのがキャッチーだが、「ニート」ってことばは最初に一回出てくるだけみたいなので、些か羊頭狗肉の感もあり。
 著者は、レヴィナスの翻訳やらで有名な明治大学教授。下同様、335 で disponible。
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2006.08.25(Ven)20:36  野崎歓『カミュ『よそもの』きみの友だち』(みすず書房)
カミュ『よそもの』きみの友だち

カミュ『よそもの』きみの友だち 「理想の教室」シリーズ。しかしながら、書き手は camusien ではない野崎歓東大助教授。『よそもの』とは、勿論『異邦人』(L'Étranger [レトランジェ])のこと。あへて日常的な語に移し替へるところから、読解の試みが始まってゐるわけだ。
 仏文のひとは、335 で disponible。
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2006.08.25(Ven)05:48  バトン消化その3
8/8にマイミクめぐりのんさんからもらった「関西人バトン」

●世界中のどこに行っても関西弁を通す。
■フランスでも関西弁。しかも、学部の同級生と一緒だったので、ダブルで。関東人が「怖い〜」とか云ふてたが、スカシてんぢゃねーよ。

●論理的な説明が下手で「どっばー!」などの擬態語が入りますか?
■這入りまへん。

●梅田の歩道橋の上で馬おじさんの演説を聞いた事がある。
■誰、それ?

●いまだにUSJとUFJを言い間違える。
■それより、いまだに「三菱東京」なのか「東京三菱」なのかが判然と……。

●関西出身だというと必ず「家にたこ焼き器があるの?」と聞かれる。
■べつに訊かれないが、我が家にはおまへん。

●テレビ番組に向かって自然とツッコミを入れてしまう。
■森羅万象ツッコミます。

●1〜10まで数えるのには音程が必要だ。
■必要か?

●「飴」のことは「あめちゃん」とチャン付けして言う。
■「飴」を単独で発話することがない。

●ムービングウォークでは歩くのが常識だ。
■パリのモンパルナスの動く歩道みなはれ、みんな歩いてはりま。

●551という数字を見ると、豚まんかアイスキャンデーを連想する。
■「蓬莱」に決まってるがな。

●初めて近江住宅のCMを見たときは唖然とした。そして今でもあのCMのコンセプトがわからない。
■あんなんで唖然とするやうなヤツは、関西人とちゃふ。

●大阪環状線を一周したことがある。
■寝ながらなら。

●エスカレーターは右側に乗り、左側は急いでる人のための通路である。
■こっちの方が世界標準。関東式はローカル。

●『吹田』『枚方』『此花』『十三』『柴島』『富田林』『四条畷』『我孫子』『信太』『放出』『喜連瓜破』『中百舌鳥』などは全国的にも難読文字地名とされてるが、当然読むことはできるし難読文字とは思ってない。
■いや「クニジマ」「ハナテン」は難しいやろ。「シデウナハテ」「アビコ」「ナカモズ」が読めへんのはベンキョーが足らんだけ。けど、「スイタ」「ジフサウ」は一寸落とし穴やね。
え、ヨミガナがムツカシイ? ベンキョーしなはれ。

●「HEPの観覧車に乗った恋人同志は必ず別れる」っていうジンクスがあるが、けっこう信用してる。
■リサーチしてまへん。

●夕方の情報番組『ちちんぷいぷい』や『ムーブ!』とかを見るのは、けっこう好きだ。
■そんな時間にテレヴィ見られへんがな。

●千日前線が4両なのは、短すぎる。
■そんなことより、谷町線の最終が早すぎる。

●小学生の頃、土曜日に学校から帰ったらすぐにテレビで新喜劇を見た。
■当然。

●2003年に阪神が18年ぶりに優勝したときはマジで泣いた。
■全く。

●「トラバン」と「週刊トラトラタイガース」のどっちを見ようか悩む。
■むしろ「バファローズ・アワー」を……あ、あれへん。

●三ノ宮は兵庫県だが、大阪的な感覚が自分の中にある。
■地名は「三宮」やで。

●「福島駅」は福島県にある福島駅ではなく大阪駅の次の駅のことだ。
■ひとごととは思へまへん。

●映画『ブラック・レイン』は大阪を世界に知らしめる作品だ。
■田口哲さん(元まちの芝居やさん、現楽市楽座)がお金をねだるシーンで有名、われわれには。

●新快速に乗ったはいいが、混雑とドアまでが遠くて降りたい駅で降りれなかったことがある。
■そんなやつぁ、関西人とちゃふ。

●(笑いを)スベッたことによって1週間くらい、仲間はずれにされたことがある。
■ホンに書くネタが古いとは常々云はれるけど、そりゃ確信犯ですから。

●やしきたかじんと上沼恵美子は関西の首領になりつつあると思ってる。
■もうなってるで。

●ハナテン中古車センターのテレビCMの歌の歌詞が、数年前「ハナテン車買取専門店〜♪」に変わったが、あれはあまりにも歌詞が字余り過ぎて違和感を感じまくってる。
■最近見てまへんのや、CM。

●はなわの言うとおり「赤はよく見て進め」だ。
■「覚悟して進め」に決まっとるやないか。

●携帯メールはいつでも関西弁だ。
■Bien sûr !

●スーパー玉出の安さはドン・キホーテの安さを凌駕する勢いだ。
■ジャンルがちがふのでは?

●「モータープール」という言葉が他地域では通じないことに軽いカルチャーショックを受けた。
■たしかに。でも、子どもの頃は「プール」の一種やと思ってた。

●新聞などで「米朝対談」という見出しを見て、桂米朝師匠の対談だと勘違いしたことがある。
■まづ「桂米朝」やと思ふね。

●鳥肌を『サブイボ』と言う。
■「サムイボ」ですわ。

●標準語を話す東京人の男はオカマのようだ。
■これは東京人にもオカマさんにも失礼な設問だ。

●鶴橋駅が焼肉臭い事を大阪人以外に言われるまで気付かなかった。
■気づかんはずなからう。

●ボケられたら突っ込むことが礼儀だと思っている。
■当然。

●最近は何だか名古屋に負けている様な気がしてならない。
■福岡に負けてないか?

●マクドナルドは「マクド」と呼ぶ。
■フランスでも MacDo ですわ。

●ダイエー1号店を知っている。
■知らん。跡地は知ってる。

●FM802のステッカーを車に貼っている。あるいは貼っていた。
■残念ながら、NHK しか聴きまへんよって。

●次にバトン回す関西人
■むしろ関東人にやってもらひたいね。
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2006.08.25(Ven)05:48  バトン消化その2
7/24にマイミクみちゅるさんからもらったバトン。なにバトンぢゃい??

●Q1●あなたは昔は何系でしたか?
純情文学少年系。男子校やったからね。

●Q2●あなたは昔何か習いごとをしてましたか?
別に。

●Q3●今と昔、一番変わったなーと思うことは?
太った。

●Q4●今と昔、変わらないなーと思うことは?
偏屈。

●Q5●昔からのトラウマはありますか?
情緒的共同体恐るべし。

●Q6●昔なりたかったものは何ですか?
一応就活してまして、ABCや関テレ、松竹の助監督試験を受けて落ちました。あのとき受かったひとは今?

●Q7●あなたの昔の失態を教えてください
恥の多い人生を送ってをります。

●Q8●今と昔の異性の好みを教えてください
昔:ふっくら
今:やせぎす

●Q9●できるならあなたの昔の写真をはりつけて下さい。
そりゃあんた、もったいない。

●Q10●過去を知りたい10人に回してください。
ニンゲンには大層関心があるので、どなたでも。
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2006.08.25(Ven)05:45  バトン消化その1
7/10にマイミクあーささんからもらってたバトン。なにバトンだね、こりゃ??

0. このバトンを回してきた人はどんな人?
あーささん……好奇心旺盛、森羅万象に意欲的にチャレンジする和物大好きっ娘。ガチ袋の似合ふお嬢さん。

1. 回す人5人を最初に書いておく。
だから、
・中島先生
・ラヴェル先生
・津川先生
・そして、あ・な・た

2. お名前は?
→黒猫亭主人
学生時代『Chat Noir』てふ個人同人誌をやってまして。勿論、文藝雑誌ですぜ。

3. おいくつですか?
→昭和39年の早生まれさ。

4. ご職業は?
→大学教員。もちろんケンキューもしてまさ。

5. ご趣味は?
→人生。なにしろ趣味なので、手が抜けません。

6. 好きな異性のタイプは?
→仕事のデキルひと。助けてください。

7. 特技は?
→勘亭流が書けることくらゐ。

8. 資格、何か持ってますか?
→普免、教免(高校仏英国語)、学芸員資格。役に立ってるのは自動車免許だけ。

9. 悩みが何かありますか?
→たくさんありますが、とりわけ減らぬ体重と減る頭髪。

10. お好きな食べものとお嫌いな食べものは?
→好きな食べ物:ゼラチン系
→嫌いな食べ物:水気に悩むべとべとご飯

11. 貴方が愛する人へ一言
→Je t'aime.

12. 回す人5人を指名すると同時に、その人の他者紹介を簡単にお願いします。
1に書いたやん。紹介は省略。
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  • あーさ (2006/08/25 23:47)
    バトン消化ありがとうございます。先生、勘亭流書けはるんですか!すご…。教えて下さい!
  • 黒猫亭主人 (2006/08/26 00:40)
    パタンを5つほど憶えたら、あとは練習あるのみやで。
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2006.08.21(Lun)17:19  川原泉『レナード現象には理由がある』(白泉社JETS COMICS)
レナード現象には理由がある

レナード現象には理由がある 「全国でも有数の超・進学校」私立彰英高校が舞台の短篇連作集。こゝ3年間に断続的に描かれた作品を集めたもの。「お気楽な一風変はった女の子&真面目なんだけどどっか変な男の子」てふ川原伝統のオハナシが前半2篇、あとは、変化球。真面目体育会系男子と小学生女子が1篇、ふつうの同級生同士だが、Boys Love がネタになってゐるのが1篇。しかし、川原作品で BL てふ語を見ようとは。嬉しい。
 ちなみに、「レナード現象」てふのは、水分子の衝突によりマイナス・イオンが発生することだ。
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  • 黒猫亭主人 (2006/08/21 18:11)
    Yahoo ! に川原教授のインタヴューが。ttp://books.yahoo.co.jp/interview/detail/07166800/01.html
  • ことみ (2006/08/22 21:03)
    面白かったけど、絵が変わっちゃって悲しい。。とくにあの白目がなくなったのは悲しいです。ブレーメン兇燃柄を止めておいて欲しかった。
  • 黒猫亭主人 (2006/08/22 23:34)
    ご本人も仰有るとほり、人間の顔の描き方をお忘れになったのでは??f(^ー^;
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2006.08.21(Lun)16:07  長部重康『現代フランスの病理解剖』(山川出版社)
現代フランスの病理解剖

現代フランスの病理解剖 我が大阪市立大学文学部と同じく、リヨン第3大学との交流協定を結んでゐる法政大学。明治時代は「和仏法律学校」てな名称だったのは、「日本近代法の父」Boissonade [ボワソナード]が教授に就任してゐたからである。残念ながら仏学セクションは存在しない。
 その法政大学でフランス経済や欧州経済を教へる長部重康教授の書き下ろし。2005年5月の欧州憲法批准却下と、年末の「郊外暴動」をもって、「フランスの9.11」と看做し、そこから、これまでの「フランス社会モデル」(社会保障と雇用保護)の破綻を指摘、既得権益にしがみつく中産以上階級や、ブルデュー、トッドら「共和派知識人」たちを切る。論旨は明快である。明快すぎると云ふても良いかもしれない。
 疑問点あり。「Le Pen [ル・ペン] vs エリート」てふ図式を打ち立てゝゐるが、ブルターニュの patron pêcheur(仏語版 Wikipedia による。「網元」か? 長部氏は「貧しい漁民の子に生まれ」と書いてゐるが、出典は??)の家に生まれてパリ大法学部を出たのは「エリート」ではないのだらうか。もちろん、ルペンは意図的に「庶民派」を演出してゐはするのだが。さらに、同じ国民戦線のNo.2である Gollnich [ゴルニッシュ] を「リヨン第3大学学長」と書いてゐるが、それは間違ひで、一教授である。三回ほど「学長」と書いてゐるところをみると、すっかりさう思ひ込んでゐる感じだ――ちなみに、ゴルニッシュは、「ホロコーストは無かった」発言の結果、昨年から5年間の停職処分となってゐる――。
 ところで、かつて、長部氏は、都留民子・県立広島女子大学教授の翻訳を批判し、都留氏が反論するてふ事態があったが、あれは手打ちになったのかしらん?
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2006.08.20(Dim)22:44  西村しのぶ『下山手ドレス(別室)』(祥伝社フィールコミックス)
下山手ドレス別室

下山手ドレス別室 神戸っ子――現在は大阪在住――のお洒落大好き漫画家による、お洒落中心エッセイ漫画。西村しのぶは、1963年生まれ、小池一生劇画塾神戸校第一期生から、そのまゝデビューして、神戸市外大中退ださうだから、まったく小生の同世代人である。
 収録作は1996年から今年までのアソート。現在も『月刊フィールヤング』――『パリパリ伝説』と同じ雑誌である――連載中だ。ちなみに「下山手」とは、神戸市中央区を東西に走る通りの名称である。
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2006.08.20(Dim)22:32  森博嗣『レタス・フライ』(講談社NOVELS)
レタス・フライ

レタス・フライ 短篇集。例のシリーズの後日譚が含まれる。とまれ、森読者ならニヤリもの。
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2006.08.20(Dim)22:10  西島大介『アトモスフィア』1,2(早川書房 Jコレクション)
アトモスフィア〈1〉』『アトモスフィア (2)

アトモスフィア〈1〉アトモスフィア (2) 書き下ろしで上下2巻となった本作、なぜかある日、本人の「コピー」が現れて、本人に敵愾心を抱くやうになったことから始まる。「本人」は「分身から本人を守る会」を結成、武力闘争に出る。が、「コピーのコピー」が現れ、さらには、人間だけでなく、無機物にもコピーが登場、つひには森羅万象にコピーが出現するやうになり……。
 漫画ではあるが、ネームが多い。そして、たとへば「彼の分身」は「彼・」てふ具合に傍点が1つづつ打たれることで示される。「彼の分身の分身」なら「彼・・」てふ具合に傍点が2つ、以下規則的に増えてゆく。最後の方では、これを効果的に使ってゐるが、エンディングは、ゲーム音痴の小生には些か難しいオチであった。
 コピーが果てしなく増殖してゆくなら、「何もかもばかばかしいだけ」「収拾がつかなくなる」。すなはち、「オリジナル」てふ概念が無化されて、「オリジナル vs コピー」てふ対立が無効になり、結果的に「コピー」が「シミュラークル」に転化してしまふてふわけだ。しかし――「オリジナルなきコピー」ではなくて――「オリジナルなきシミュラークル」とはいったい如何なる存在なのか?
 このオハナシにおいては、じつは、「オリジナル」はアンタッチャブルのまゝ保存されてゐる。やはり、「オリジナル」は、モノガタリ論的には、「オリジナル・・・・・」とはなり得ないのであらうか。
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2006.08.18(Ven)23:46  もんしぇん
メモ。
映画、『もんしぇん』。
公式サイト。
http://www.cine.co.jp/monshen/official/index.php

8/19日劇場公開と同時にネット公開
http://www.cine.jp/

主演の玉井夕海――『千と千尋の神隠し』でリン(千の先輩役)の声優をやったのが、もっとも目立つ経歴らしい――が企画者でもある。しかし、近藤正臣の老けっぷりにも驚いたが、沼田康弘が出てゐるのにも驚いた。この人こそ、戦闘的テント劇団「風の旅団」の「呉一郎」なのだ。旅団解散後、STREET THEATER company を設立、芝居を続けてゐるらしい。
 しかし懐かしい。彼に憧れて「呉九郎」を名乗ったヤカラのゐたことを報告しておかう。ウチの劇団のSやけどね。
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2006.08.18(Ven)12:27  ヴィクトル・I・ストイキツァ『ピュグマリオン効果――シミュラークル時代の歴史人類学――』[松原知生](ありな書房)
ピュグマリオン効果―シミュラークルの歴史人類学

ピュグマリオン効果―シミュラークルの歴史人類学 ピュグマリオンといへば、例の、自分の掘った彫像に恋してしまひ、愛の女神に祈ったら、願ひ叶って、彫像は生身の女性に転身、めでたく結婚に到った名人彫刻家である。この本は、その、周知のオハナシ――オウィディウスの『転身譚』が元のヴァージョンなのだが――を、彫刻の美女=シミュラークルと看做すところから、古今の文書や図版――さらには映画も――を博捜しつゝ、彫像、想像、生と死、など広汎な射程を論じたものである。さらに、日本版には、後記として、左甚五郎のエピソード――梅ヶ枝てふ別嬪さんに一目惚れして、生き写しの等身大フィギュアを作った――のおまけ付きだ。
 ちなみに、「シミュラークル」―― simulacre とは元来は「模造品」の意――とは、「コピー」が「本体の写し絵」であるのにたいして、「本体なき写し絵」すなわち「想像の産物」であり、これは、プラトンの2つのイメージ作成術(すなはちミメーシス=模倣)、mimesis eikastike(eikon [エイコーン]を作る)と mimesis phantastike(phantasma [ファンタスマ]を作る)に対応してゐる―― eikon =コピー/phantasma =シミュラークル――。つまり、左甚五郎のフィギュアはエイコーン(アイコン icon の原語。ラテン語では imago と訳された)であり、ファンタスマ(幻 fantasme の原語)ではない。一方、アキバにあふれるフィギュアのなかで、所謂「版権モノ」でない「オリジナル・フィギュア」は、ファンタスマ=シミュラークルてふわけである。
 「オリジナル vs コピー」については、ベンヤミンの論じるとほりであったが、「オリジナル vs シミュラークル」さらに「コピー vs シミュラークル」を如何に論ずべきか。思ふことはいろいろあるが、現在、そんな場合ではないのであった。
 原著は英語版ださうであるが、さらに元は仏語版であったさうな。 Victor I. Stoichita は、1949年ルーマニアのブカレスト生まれ。ローマ大、ミュンヘン大、パリ大などで学び、欧米各地で教鞭をとる美術史学者。現在、スイスのフリブール(Fribourg ドイツ語では Freiburg [フライブルク])大学教授。
 訳者の松原知生は、西南学院大の助教授。
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2006.08.18(Ven)08:49  新海誠 原作・佐原ミズ 漫画『ほしのこえ』(講談社アフタヌーンKC)
ほしのこえ

ほしのこえ ほゞひとりきりで作画・編集を、しかもパソコン(PowerMacG4)でなしとげた新海誠のフルデジタルアニメ『ほしのこえ』(25分の短篇)を、「さっしー」名義でガンダム同人誌などを描いてゐた佐原ミズが漫画化。原作と異なる部分もあるやうだが、基本は、平凡な中学3年生の、じつは惹かれあってゐた長峰ミカコと寺尾ノボルが、宇宙と地球に離ればなれになることで、自分の立ち位置を確認するてふストーリー。この、ミカコが地球外生命体(タルシアン)探査および交戦のためのロボット(トレーサー)搭乗者として国連宇宙部隊に選抜されたのが、離ればなれになる原因で、この部隊、なぜか搭乗者は女子ばかりであるが、這般の消息は語られず不明である。原作アニメには申し訳ないが、人物の絵は、100万倍優れてゐる。なにしろ、この佐原ミズ、下の夢花李の別名でもあるからだ。
 でも、ワープ航法の結果、浦島太郎効果が生じて、二人の間に年齢のズレが生じていってしまふてふシチュエーション――原作どほり――はいゝかも。1光年の距離なら、返事がくるまで2年かゝるわけで、そのへんのもどかしさも良い――もっとも、年賀状だけで通信してると、そんな感じになるが。ちなみに、清水義範の「謹賀新年」はそれをネタにしてゐる――。最後は8年7ヶ月。どえらいことになるわけだが。
 なほ、佐原ミズ、現在、新海誠の初長篇『雲のむこう、約束の場所』を漫画化、連載中のやうだ。
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2006.08.18(Ven)04:25  夢花李『昔久街のロジオネ』(角川書店 あすかコミックスDX)
昔久街のロジオネ

昔久街のロジオネ 繊細な描線のファンタジー集。BLはなし――「僕のシャララ」には、少年の(はずの)「魔女」が登場したりするが――。巻末の「ROBOT」は不老不死ゆゑに苦悩する超高性能なロボット。しかし、実は……てふ式の切ない系どんでん返しバナシ。
 なほ、「昔久街」は「なつかしまち」と読む。
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2006.08.18(Ven)04:23  夢花李『チョウになる日。』(大洋図書 Craft Series)
チョウになる日。

チョウになる日。 BL系から商業誌にデビューした夢花 李(ゆめか・すもゝ)。同人誌あがりらしい描線の細かさと、トーンのめちゃ貼りが特徴であるが、ストーリーは、ホモもヘテロも関係なく、青春の揺らぎを描く。じっさい、「チョウになる日。」の「うか」は、長髪小柄で、「オレ」と自称するものゝ、最後まで性別は不明になるやう描かれてゐる。なほ、収録作の「孤独戦争」と「青猫トンネル」の連作はヘテロものである。
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2006.08.18(Ven)04:21  鶴田謙二他『日本ふるさと沈没』(徳間書店)
日本ふるさと沈没

日本ふるさと沈没 リメイク版『日本沈没』に合はせた企画。各地出身の漫画家たちに、それぞれの地方の「沈没」を描かせるてふモノ。たとへば、あさりよしとおは、北海道が裏返ったネタを、ひさうちみちおは京都水没ネタを――それなりにリアリティがある――、寺田克也は岡山が沈没したあとの岡山駅前の桃太郎像のネタを、とり・みきには――熊本出身だが――全国篇、その名も「日本沈 orz」をてふ塩梅である。なかでも、秋田の遠藤浩輝は、もっと書きたいてふことで、続編を、この 9 月発売の『COMIC リュウ』(徳間書店)に連載することになった。さう。これは、『少年キャプテン』以来徳間の月刊漫画誌『COMIC リュウ』――かつて石ノ森章太郎の漫画を掲載すべく創刊された『リュウ』の復刊てふわけである――の前宣伝企画でもあったのだ。
 しかし、多くの人がこの本を手にしたのは、鶴田謙二の表紙絵――プレゼント用ポスタともなってゐる――のためであらう。この超寡作の漫画家――『Forget me not』の続篇は??――は、それほどに人を魅了するのである。しかも、表紙とイントロにとゞまらず、まるまる一話(静岡出身として 26p.)書いてるでないの。出世作の『The Spirit of Wonder』に、海面上昇による湾岸地域水没ネタがあるとはいへ、これほどリキ入れてるとは。
 ちなみに、今回と設定が似てゐる静岡水没ネタのは「広くてすてきな宇宙じゃないか」。タイトルのみ Vance Aandahl [ヴァンス・アーンダール] てふ SF 作家の It's a Great Big Wonderful Universe を 1960 年、小笠原豊樹が邦訳したものを借用――後に、劇団キャラメルボックスの成井豊が芝居のタイトルとして借用してゐる――したものだが、小生的にはこの水没バナシよりも、その続篇である「潮風よ縁があったらまた逢おう」――植木等そっくりの植木田均博士が出てくる――の方が贔屓である。
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2006.08.15(Mar)00:35  wowwow15周年記念アニメ『シュヴァリエ』
メモ。
http://www.chevalier.tv/

「ときは18世紀、革命前夜のフランス。国王ルイ十五世の御世――ヴェルサイユは栄光に輝き、セーヌ河の偉大な流れとともに、パリは美しくもおぞましい混沌に満ちていた。ある夜明け、一人の女性が亡骸となって、セーヌ河を流れ着く。彼女の名はリア・ド・ボーモン。棺桶の蓋には謎のアルファベット――”PSALMS”(=詩篇)が刻まれていた。
  その弟、デオン・ド・ボーモンは秘密警察に所属し、パリを騒がす淑女連続失踪事件の謎を追っている。姉もまたその犠牲者の一人だった。やがて、捜査を続けるデオンの前で禁忌の歴史が幕を開けるのだった……。」

 実在の女装の騎士 Chevalier d'Éon [シュヴァリエ・デオン] を主人公にしたファンタジー・アニメ。制作は、一連の押井守作品を手がけた プロダクションI.G。でも、有料放送。
 ちなみに、この会社、ミレーヌ・ファルメールの PV も手がけてゐるが、彼女が屡々評された「女装・倒錯性」éonisme [エオニスム] てふ術語は、この「デオン騎士」から来てゐる。詳細については、故・窪田般弥先生の御著書を参照あれ。ちなみに仏文のひとは 335 にて diponible 。

女装の剣士シュヴァリエ・デオンの生涯
窪田 般弥
白水社 (1995/06)
売り上げランキング: 96,558
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  • Ken (2006/08/16 01:52)
    なにそれ、すっごいみたい。お話も好きそーだし、押井守系ならなおさら興味あり。ビデオ取ってくださいよぅ。
  • 黒猫亭主人 (2006/08/16 06:44)
    kenはん、すんまへんな、ウチ、WOWWOW這入ってまへんのや。
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2006.08.15(Mar)00:14  山科けいすけ『パパはなんだかわからない――パパ奮迅編――』(小池書房)
パパはなんだかわからない パパ奮迅編

パパはなんだかわからない パパ奮迅編 かつて愛読の『週刊朝日』に連載されてゐたサラリーマン漫画。ダンディで仕事もできるが、一夜の過ちのゆゑにとんでもない妻を娶ってしまったりと、決して完璧ではない沢村課長が主人公。山科けいすけは、われわれが学生時代に『かっとびハート』てふ学生もので人気を博してゐたが、本人の加齢と共に、ターゲットを社会人に移していったわけである。
 この作品、前作は竹書房から出てゐたが、今回は小池書房。創立は1972ながら、大阪藝大の紀要漫画誌『河南文藝 漫画篇』の版元である。ちなみに、『河南文藝』の編集長は、小池・子連れ狼・一夫・大阪藝大教授。「小池」とは、勿論、彼の名前から来てゐる――小池書房の前身は、叶精作、神江里見、小山ゆう、神田たけ志らとともに作った「スタジオシップ」――。山科の妻である森下裕美の人気作『ここだけのふたり』――掲載誌『まんがくらぶ』の表紙を飾ってゐた――打ち切り事件(真相は闇の中)のゆゑに、竹書房との間柄に変化が生じたと考へられるが、小池書房とは、些か意表を突いた展開ではあった。
 なほ、タイトルは、勿論、往年のアメリカ・ホームコメディ『パパはなんでも知っている』からであらう。
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  • ことみ (2006/08/16 10:57)
    最近、山科けいすけの絵がだんだん綺麗になっていって、森下裕美のブサイクキャラがだんだん際立っていってるのを見ると、お互いアシスタントしてんのかなあとおもいます。夫婦っていいですね。・・・なんのこっちゃ。ここふたはもう出ないのかしら。。。
  • 黒猫亭主人 (2006/08/16 11:23)
    夫婦……なにしろ、経験がないもんで。「ここふた」はねえ、竹との契約が、結局どうなってるのか??
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2006.08.11(Ven)20:34  Mang'Arte
 フランスの5チャンネルといへば、仏独両政府の肝煎りによる文化番組中心放送局 ARTE [アルテ]。当然、仏独両語の放送があり、相手言語には字幕が這入る。ちなみに、ARTE とは Association Relative aux Télévisions Européennes [アソスィアスィヨン・ルラティヴ・オ・テレヴィズィヨン・エゥーロペエンヌ](欧州テレビ協会)の略称である。
 この ARTE が、2004年から、日本の漫画・アニメを紹介すべく、その名も Mang'Arte てふサイトを作ってゐて、『Comic Cue』100号に掲載された古屋兎丸「なっちゃんち」(Chez Nachan)や、これまた『Comic Cue』4号掲載の――『Comic Cue』は仏訳版が出てゐるので、使ひやすいのかもしれないが――貞本義行・たかはまこ夫妻の「DIRTY WORK」などを、flash 画像で見ることができる。
 じつは、こゝで、下の記事のかわかみじゅんこが、オリジナル作品「IT'S YOUR WORLD」を月イチ連載してゐたのだ――直接リンクを張れないので、以下から辿っていただきたい(ほかに、インタヴューも読める。当然、URLの最後のfrをdeにすると、独語版にジャンプもできるぞ)――。

http://archives.arte-tv.com/static/plokker/mangarte/index_fr.html

 スズキ家のヒロヤ少年13歳が、父親の転勤にしたがってフランスに引っ越したことから語られる「ふらんす物語」のやうだ。絵柄は、昔のとパリパリ伝説の中間みたいな感じであるが、いかんせん、この flash システム、漫画が読みにくゝてしゃあない。
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  • 黒猫亭主人 (2006/08/11 23:25)
    ちなみに、父親は、大学でフランス語を学んだ45歳。名前はヨシユキ。
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2006.08.11(Ven)13:46  かわかみじゅんこ『パリパリ伝説』2(祥伝社フィールコミックス)
パリパリ伝説 2―不思議いっぱいパリ暮らし! (2)

パリパリ伝説 2―不思議いっぱいパリ暮らし! (2) 大きなオメヽのアドレッサンスたちの危ふい心裡を描いてゐたかわかみじゅんこが渡仏してはや2年。前著から1年半ぶりの刊行は、彼女をフランスに招いてくれた友人とばかり思ってたフィリップさんと、じつは婚姻関係で、間に一女が生まれたことをわれわれに教へてくれる。したがって、半分は「赤子」バナシだが、フランス情報満載には違ひない。なほ、引っ越したのはパリ下町の19区、Buttes Chaumont [ビュット・ショーモン] 公園――パリで3番目の広さを誇る――の隣らしい。
立ち読み→http://www.shodensha.co.jp/fc/comics/tatiyomi/fc_tati_n56_paripari2.html
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  • ことみ (2006/08/11 19:51)
    亜香子
  • ことみ (2006/08/11 20:01)
    間違いました。この赤子ちゃんを見にかなんかはわかりませんが、「ワイルドハンズ(祥伝社 内田春菊)」では内田春菊一家がかわかみじゅんこ家を訪れて、パリの生活や手芸屋事情をちょっとだけ紹介してました。・・・かわかみさんの自画像がすきです。
  • 黒猫亭主人 (2006/08/11 20:06)
    出てきますよ、春菊さんらが訪れたハナシも。赤子がプレゼントもらってまさ。
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2006.08.10(Jeu)21:29  赤木昭三・赤木富美子『サロンの思想史――デカルトから啓蒙思想へ――』(名古屋大学出版会)
サロンの思想史―デカルトから啓蒙思想へ

サロンの思想史―デカルトから啓蒙思想へ 17〜18世紀における社交場「サロン」の、思想の陶冶にはたした役割を追った一書。むろん、同時期に流行りはじめた café も亦、つひには大革命を準備したてふ説もあるほど、市民の社交場としての役目を担ったが、とりわけ女性たちを主人とするサロンは、後にフランスの二大原理となる、「共和主義」と sociabilité [ソスィアビリテ] (社交性)を用意したのやもしれぬ。
 赤木先生ご夫妻は、それぞれ阪大と大阪外大の名誉教授。
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2006.08.09(Mer)22:51  ウルトラセブン第12話「遊星より愛をこめて」
 長崎原爆忌である。
 ウルトラセブンのスペル星人が、小学館のチョンボで「被爆星人」とされ――スペル星がスペリウム爆弾実験によって放射能に汚染されたため、スペル星人は地球を狙ふわけであるが、作品裡に「被爆」てふことばは一回も出てこない――、円谷プロが封印してしまったことで有名な作品。ストーリーは↓
http://www.geocities.co.jp/Hollywood/1782/ultraseven12story.html

 昨今話題の youtube(2chでは「よつべ」とか書かれたりも)には、公衆放送権無視の動画がバンバンupされてゐて、たびたび問題になってゐるが、フランス・ギャルのアイドル時代など、レア動画が容易く入手可能な点、大変ありがたいことではある。この youtube で、表題の封印作品を入手した。一部缺落ヴァージョンではあるが、本編監督は実相寺昭雄、脚本は佐々木守――特技監督は大木淳――のコンビ、「凡作」との評判もあるが、眠らせておくには惜しいに決まってゐる。
 「実相寺アングル」と、それにあはせた特技シーン。ヒロインには、実相寺監督お気に入りの桜井浩子――ウルトラQ、ウルトラマン、さらにはウルトラマン・マックスのレギュラー。恋人がスペル星人だったてふ設定ー――、メトロン星人同様まっぷたつにされるスペル星人と見所は多い。そして、冒頭で、地球は現在、原水爆の問題から解放されて平和であることが示唆される。つまり、作り手はあきらかに原水爆廃絶をメッセージとして入れてゐるのだ。にもかゝわらず、この作品は、いまだに封印されたまゝである。
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2006.08.09(Mer)13:20  矢作俊彦オフィシャル・サイト(仮)
メモ。
http://www.yahagitoshihiko.com/

気分はもう戦争気分はもう戦争2.1 かの大友克洋とのコラボレーション『気分はもう戦争』から25年、『気分はもう戦争』小説版の第1章が掲載されてゐる。しかも、実写映画も準備中ださうだ。
 しかし、大友に逃げられて、已むなく藤原カムイと組んだてふ『気分はもう戦争2.1』――あの「スズキさん」が女子高生(もどき)とともに戦場に向かふところで、漫画が予言したかのやうな9.11が起きて中断――の続きはどうなってゐるのだらう?

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2006.08.06(Dim)03:28  原民喜
20041114_102120.jpg 600×810 311K 1945年8月6日、原民喜は、生家で原爆に遭遇、その経験を基に、かの三部作『夏の花』『壊滅の序曲』『廃墟から』を書くことになる。
 斯様な背景のゆゑか、彼の作品については、戦後篇が有名であるが、若い頃 dadaisme に傾倒した彼の初期作品は、幻想的風味と「死」の影にあふれてゐる。
 三田の後輩にあたる遠藤周作は、『原民喜』(1964年)と『ぐうたら交友録』所収の「原民喜氏の巻」(1968年)を書いてゐる。後者は前者をユーモア・エッセイとして書き直したものだが、構へのないぶん、哀切感が大きい。
 この二篇の内容には多少異動がある。そのひとつが、原民喜が肌身離さずもってゐたてふ貞恵夫人の写真のことだ。前者では、「これはね、ぼくの母だよ」と云ふのだが、後者では「これは、ボクの姉です」となってゐる。いづれが真実かは分明でない。たゞ、21で早世した8つ上の姉について、原民喜は「この人から私は一番決定的な影響を受けてゐるやうだ」(「母親について」)と書いてをり、憧憬の対象だったことが窺へ、また「自由畫」てふエッセイには「惠女君」てふ俳号で登場する夫人は、原民喜にとって姉のごとき庇護者であり、そして姉のやうに彼を残して逝った存在でもあった――『夏の花』は、この妻の墓前に供へる花を買ふ場面から始まる――。
 そして、晩年、遠藤周作がきっかけとなって交流の始まった美少女――『心願の国』のなかでは「U……」として登場する――は、やはり憧憬の対象であり、彼にとって姉・妻の生まれ変はりなのである。

 いつも僕はその少女と別れぎはに、雨の中の美しい虹を感じた。それから心のなかで指を組み、ひそかに彼女の幸福を祈つたものだ。(『心願の国』)

これを書き遺してまもなく、1951年3月13日、彼は鉄道自殺を遂げる。
 なほ、「U……」こと祖田祐子さん――後に向井啓雄と結婚――のエッセイが、青土社版『定本 原民喜全集』第三巻の月報に掲載されてゐる。
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2006.08.04(Ven)05:21  第46回外国語教育メディア学会全国研究大会
P1030332.jpg 1024×768 71K 例の、小生が関西支部事務局長――めでたく、この8月いっぱいで退任予定――を務めてゐる略称LETの全国大会が、8/2から京都産業大学で開かれてゐる。小生、8/1に、やはり京都駅横のキャンパスプラザにて開催された WarldCALL の会議から出席してゐるので、4日連続出場。しかも、今年の全国大会は関西支部の担当――関東・関西は3年に1度、中部・九州沖縄は6年に1度づつ回ってくる。ちなみに来年は中部支部担当――なので、プログラム作りやらの準備にも追はれたものであった。しかも、自分の研究発表――毎回授業でやってもらった shadowing の実験結果。データ回収が授業終了日の7/26で、そこからファイルにして分析てふ強行軍――の分析がなかなかウマくゆかず、共同発表者の井狩先生ともども大ワラハであったが、それも昨日終了して、本日楽日は、受付と撤収のみなのでお気楽である。
 なほ、物品を運ぶのでクルマで行くのだが、バイトの伏見在住関大院生Tくんに教へてもらったルートを試すのが、本日の課題。
(京産夕照)
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  • 黒猫亭主人 (2006/08/05 10:56)
    無事終了。引き続き残務処理。
  • Taktak (2006/08/06 00:37)
    おつかれさまでした
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