★2005.11.30(Mer)21:52
アブデルケビール・ハティビ『マグレブ 複数文化のトポス――ハティビ評論集』(青土社)
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『マグレブ 複数文化のトポス――ハティビ評論集』
かつてフランスの保護領であったがゆゑにフランス語が日常的に通じる国モロッコ。そのモロッコに住みつつ、フランス語で書く作家(そして社会学者)のハティビの評論を、白百合女子大の澤田直先生が編纂した本。マグレブ(主としてアルジェリア、チュニジア、モロッコの北アフリカ3国を指す)と云へば「移民」だが、彼は、フランスで高等教育を受けたものの、移民ではない。だが、フランス語で書く。こゝにひとつの「境界」が存在する。この本にはデリダ――アルジェリア生まれのユダヤ人である彼もまた、ひとつの「境界」に違ひない――にあてた公開書翰も収められてゐる。なほ、訳者たちのコラムも収録。
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★2005.11.29(Mar)20:49
木下教授喜寿記念論文集編集委員会『フランス語学研究の現在』(白水社)
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『フランス語学研究の現在――木下教授喜寿記念論文集』
元獨協大学教授にして日本フランス語研究会(現「学会」)の創設時に大変ご尽力なさった木下光一先生の喜寿記念論集。目次には現在のフランス語学界の大御所がずらりと並ぶ。ぼくは京大の東郷雄二先生から頂いた。ありがたいことである。同時に、己が語学会にご無沙汰こいてることを恥づ。
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★2005.11.29(Mar)20:35
渡邊正孝『思考と脳――考える脳のしくみ――』(サイエンス社)
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『思考と脳―考える脳のしくみ』
叢書「ライブラリ 脳の世紀」の一冊。脳科学の現在を示す概説書。筆者は東京都医学研究機構所属の心理学者。
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★2005.11.28(Lun)11:59
日本フランス語フランス文学会関西支部大会
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 | 昨日は京都外大にて所謂「文学会」の支部大会。朝10時からの合同役員会に広報委員の代理出席せねばならなかったので、「響鬼」を見ずに出発(録画してます)。西院からてくてく歩いて到着。京都外大へは久しぶりになる。 午後は支部会誌編集委員として分科会の一つを担当。その後編集委員会。さらに、広報委員代理として総会で報告。来年の支部大会は同志社大学で開催と決定。 最後に、本日選挙がなされた支部長、代表幹事、実行委員の開票報告。現支部長の学会副会長選出にともなふ辞任により選挙となった支部長には、これまたすでに学会の副会長を務められたK先生、代表幹事には元野外芝居屋のK先生。実行委員長のK先生と合はせ「3K,H大トリオ」の誕生と相成った。 10名中半数の5名が改選となる実行委員には次期開催校のM先生他、語学屋のH先生、T先生、camusien K先生、そしてワタシ。到頭あたってしまった。6月から2年。懇親会の席では、あちこちから名簿担当で決まりとか云はれる。ヤレヤレ。
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★2005.11.26(Sam)06:57
諏訪敦『絵画作品集』(求龍堂)
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『諏訪敦 絵画作品集〈1995‐2005〉』
来年3末に近松プロジェクトをやる精華小劇場で劇団『態変』の「月下咆哮」を観にゆく。じつは学友会の優秀学生で表彰されてたS氏はこゝのジェネラル・マネージャであった。 大野慶人の監修による金満里ソロ。満里さん最高。ガムランを使ってたので、船場アートカフェにてN先生とコラボしてはもらへまいかなどと夢想する。 南海なんばから帰宅すべく、途中の旭屋書店に立ち寄り、画集を購入。諏訪敦はごらんのとほりの具象画家であるが、モデルの選定やモデルとの対話を重視するところが特徴。なかを見ると大野一雄・慶人親子の絵が。対談も載ってゐる。いやまさに偶然。
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★2005.11.24(Jeu)07:03
学友会設立記念会
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  11/23は勤労感謝の日だが、この日は大阪市立大学学友会設立記念会。会長は高原慶一朗ユニチャーム会長。商学部OBにて、一代でユニチャームを育てた立身出世の大先輩。気前よく10億円をご寄付なすった。その余録で高原記念館が建つ。 挨拶に、斯様な組織は日本全国にさきがけてとのことばがあったが、もちろん、文学部・文学研究科教育促進支援機構のはうが先輩で、学友会は、謂はゞそのマネっこである。だが、その「後輩」からお金を貰ふ仕組みになってゐる所以で、小生もホテル・ニューオータニへと足を運んだ。 大会場に900名。とりあへず成功であらう。3部構成で、第1部は設立の挨拶と諸々の表彰式。140名の学部生・院生が、成績やらサークル活動やらで表彰されるのだが、フランス語の教へ子が6名(学業4名、サークル2名)ゐて、ちょっと感動。他に芝居関係(劇団カオスのIくんと某劇団主宰者のお連れ合ひ医学部S氏)もゐたし。教育内容を評価された優秀教員は国文のM先生。これには万人が納得だ。 第3部の巨大立食パーティでは、諸々の出し物もあるなか(市長選候補者挨拶やら、地理学出身元競技ダンス部経済学部N先生夫妻のダンスやら。ちなみに一番笑ったのは、司会のSHK兼カオスの女優Yちんのジャンケン)、文学部OB諸氏に諸々挨拶。支援機構のことばかり考へてゐた小生だが、大阪市立大学都市研究プラザに関係するM先生も同断だったやうだ。ちなみに、この日の食事は1人前7000円だったとの噂。 | | |
★2005.11.19(Sam)08:52
よしながふみ『大奥』1(白泉社 JETS COMICS)
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『大奥(1)』
あってふ間に2刷が出た。よしながふみも人気漫画家になったものよなう。そして、これは帯に「SF大河ロマン」とあるやうに、男子が激減して、女子を中心の世界になった「パラレル江戸時代」のハナシ。つまり、大奥には「三千人の美男子」が犇めいてゐるわけで、これはもうBLかと思ふと、豈はからんや。 あとはお読みくだされかし。
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★2005.11.18(Ven)06:33
出前授業 à 和歌山県立向陽高校
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 | 高大連携委員会としてのアンケート調査を分析する前に期日が来ちゃったので、とりあへず小生が出向くことに。 向陽高校は、2年前から中学2クラスを付設して、それがそのまゝ理系の環境科学科へ進学するらしい中高一貫コースを設けてゐて、中学生もウロウロしてゐる。このコースは大変な人気で、80名の定員に1000人の希望があったさうな。 「向陽大学ゼミナール」は、2年次から文系・理系に分かれる高校生の進路指導の一環として、大学の先生に出前講義をしてもらふもので、今年で3年目。昨年は国文のM先生がご担当の由。大阪から参加は小生のみにて、あとは地元和大の文系・理系、和医大、和歌山が地盤の世耕一族の近大から先生方が。 50分授業を2セット。規模はどちらも50名ちょい。ネタはフランス語の売り込み。例によってパワポ作りに暇が掛かり、ギリギリまでいぢることに。結果的に90分モノになってしまひ、最初から無理めチャレンジであったが、案の定、フランス語の歴史話してるだけで時間ぎれ。2回目は少し工夫して全部のネタを話したが、ふだん90分でも足らんと思てんのに、50分はやっぱ短けえやね。
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★2005.11.18(Ven)06:20
森下裕美『23のさかな』(双葉社ACTION COMICS)
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『23のさかな』
1989年刊。表題作の画風は、眼やデボチンの描き方がまたちょっと変はってゐて、なんといふか、昔の遊人風な感じ。つまり萌系。ブレーク作『少年アシベ』前夜。
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★2005.11.18(Ven)06:14
森下裕美『恋人のいる街』(河出書房新社)
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『恋人のいる街』
1987年刊。河出がガロ系漫画家を集めて出してた――川崎ゆきおなんかもライン・ナップされてゐるぞ――「カワデ・パーソナル・コミックス」の1冊。色々な作風のアソート。表紙と前半作の絵は安西水丸風。途中に江口寿史風のや、後の作風につながる4コマやエッセー漫画も。模索期だったのかしらん。
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★2005.11.18(Ven)05:57
森下裕美『荒野のペンギン』1,2(集英社 ヤングジャンプ・コミックス)
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『荒野のペンギン(1)』『荒野のペンギン(2)』
不器用で風采もあがらぬ――後ろ姿がペンギンに似てゐる――、けれど純情で優しい40男「小林薫」の物語。一貫した長篇ではなく、職業も家族構成も一話ごとに異なる短篇連作だ。サブ・キャラも同じ顔が出てくるので、一種のパラレル・ワールド群といへるかもしれない。この世ならぬ者に想はれてたとか、人間ならぬ者との交流とかのネタも数度あり。じつは、ディートリッヒの『嘆きの天使』に inspire された設定だったさうな。
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★2005.11.18(Ven)05:46
森下ひろみ『JUN』(集英社漫画文庫)
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『JUN』
まだ「ひろみ」だった時代、1983年の『少年ジャンプ』連載作品。森下裕美は、『ガロ』と『ジャンプ』両方でデビューしてたのだなあ。カヴァーについてる著者の写真、芳紀21歳、可愛い。オハナシは、29歳未亡人と隣人のエロ漫画家の「ラヴ・コメ」。でも、背景の書棚にガロ系の書名あったり、長井勝一を彷彿とさせる社長が出てきたりも。
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★2005.11.18(Ven)05:25
遠藤浩輝『EDEN』13(講談社・アフタヌーンKC)
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★2005.11.18(Ven)05:06
西原理恵子『女の子ものがたり』(小学館)
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『女の子ものがたり』
『上京ものがたり』の前史にあたるやうな作品。同じテイスト。
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★2005.11.14(Lun)04:10
二ノ宮知子『のだめカンタービレ キャラクターBook』(講談社KCDX)
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『「のだめカンタービレ」キャラクターBOOK』
『ハチクロ』でも「第0巻」としてキャラ・ブックが出てたが、その真似か? 13巻までに登場の113人を全解説したり、他で描かれた漫画を再収録したりしたアソートだが、「大河内カンタービレ」とかの描き下ろしや、ミルヒー等身大(にできる)ポスターとかも。簡単フランス語会話文は、作中に登場した台詞ばかりだが、一ページが日仏対訳になってるのは初登場。さらに、のだめらのアパルトマンの位置も判然するパリ・マップ付き。彼女らのアパルトマンは、どうやら、かつてランボーも住んでゐたあたりらしいぞ。くはへて、フランス作曲家小辞典やクラシック入門、のだめ登場曲等、たいへん充実の内容だ。
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★2005.11.14(Lun)04:01
あさりよしとお『るくるく』5(講談社・アフタヌーンKC)
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『るくるく(5)』
メイド姿の女の子(しかも外見は幼い)が「押しかけ女房」式にやってくるてふ「萌え」系漫画。でも、やってくるのは悪魔のお姫さま「るくは」。 ネタはあさり節全開(デビュー25周年らしい)。ヨフィエルが復活してゐたが、彼は結局……??
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★2005.11.13(Dim)12:12
西原理恵子『営業ものがたり』(小学館)
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『営業ものがたり』
『ぼくんち』のコーイチくんの子供時代ネタを描いた「朝日のあたる家」やら、エッセー漫画やらの詰め合はせ。しかし、評判の高かった「うつくしい のはら」。まあ、みなさんお読みなさい。泣きます。ディランの Blowin' in the Wind のごとき台詞もアレだが、「文字をおぼえる」ことすなはち「人になる」ことてふ図式には心うたれましたなあ。 そして、前半のエッセー漫画で、この漫画の冒頭がネタになってるとこも大笑ひ。
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★2005.11.13(Dim)12:08
CLAMP『xxxHOLIC』7(講談社KCDX)
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★2005.11.12(Sam)13:51
国末憲人『ポピュリズムに蝕まれるフランス』(草思社)
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『ポピュリズムに蝕まれるフランス』
『ふらんす』の政治だよりコーナーを書いてゐる朝日新聞の外報部次長が書くフランス現代政治図。小泉礼賛日本社会への警鐘(不満?)にもなってゐるやうだ。いや、まったく、インテリ源ちゃんはどこへ行ってしまったのだらう? 巻末に便利な政治家・政党一覧あり。
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★2005.11.11(Ven)13:30
ロジャース・ブルーベイカー『フランスとドイツの国籍とネーション――国籍形成の比較歴史社会学――』(明石書店)
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『フランスとドイツの国籍とネーション――国籍形成の比較歴史社会学――』
米社会学者ブルーベイカーによる、対照的な仏独両国の国籍形成について論じた本。原著は1992年出版。訳者によれば、彼の主張は「国家中心主義的で同化主義的なフランスのネーション理解が、出生地主義の比重の高い開放的で拡張的な国籍法の形成を促し、エスノ文化的で差異化主義的なドイツのネーション理解が純粋血統主義をとる閉鎖的で制限的な国籍法の形成を促す」てふことらしい。これについて類型的に過ぎるとの批判もあるさうだが、一般的な理解の枠組みはこんなとこだらう。ちてみに書名の「国籍」とは citizenship の訳である。 第7章がフランスの移民と国籍の問題を扱ってゐて、そこには、「イスラムは同化しない/できない」てふ言説が、左右両派の攻撃手段になってゐることが述べられてゐる。すなはち、「だから、多文化的であるべきだ」と「だから、排除すべきだ」てふ結論につながるわけである。 訳者は法政の佐藤成基、筑波の佐々木てる、秋山新、立命館の石井由香、茨城の稲葉奈々子(仏社会学者)で、佐藤・佐々木が監修。
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★2005.11.10(Jeu)23:13
Amazing Grace (妙なる恩寵)
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Amazing grace ! How sweet the sound... で始まるかの有名なる賛美歌。作詞者は、18世紀イギリスの聖職者ジョン・ニュートン。彼がかつて奴隷船の船長であり、ある事件をきっかけに「神の恩寵」に目覚めたのは有名なハナシ。 「白い巨塔」でも使はれてたわけであるが、このたび、本田美奈子.のラスト・アルバムとなってしまった。ぼくにとっての「本田美奈子」は、「1986年のマリリン」や「One Way Generation」(「パパはニュースキャスター」――主演・田村正和、1987年。「愛と書いてメグミ」ですな――主題歌)であって、ミュージカル転向後のことや「.」付いてからのことは知らない。 11月6日、永眠。公式サイトの中には、まだ live for life (生きるために生きる)の文字が(トップ・ページには逝去の告知)。彼女に amazing grace(驚嘆すべき恩寵)はつひにくだされなかったのか、それとも……。 アイドル時代は性格を云々された彼女も、その後の人生について云々する者はをるまい。といふか、ひとの人生を云々できる者など、どこにも――本人すら――ゐないのである。
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★2005.11.10(Jeu)10:27
フランスの「暴動」(émeute)
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忙中閑もないのだけど、ひとこと書きたいので。 (1) パリは燃えてゐない……在巴里の方のブログなんかを参照すると、「テレヴィの中のできごと」らしい。リヨンにゐる留学生も同意見。郊外在住の方はいざ知らず、観光地に到ってはほとんど無影響みたいだ。夜間外出禁止令(couvre-feu)も、22時以降の外出において16歳以下は保護者同伴でなければならないくらゐのものださうで、実質的なものではない。アナウンス効果はあるかもしれないが。 (2) 移民2世3世はフランスへの「同化」(assimilation)を欲してゐる……てふか、既に同化・統合(intégration)されてゐる。イギリスの社会学者A.G.ハーグリーヴスの『現代フランス――移民からみた世界』が参考文献に挙げてゐるフランスの社会学者ラペイロニー(Didier Lapayronnie) の論文 "Assimilation, mobilisation et action collective chez les jeunes de la seconde génération de l'immigration maghrébine" (in Revue française de sociologie, 第28巻第2号,1987)によると、かれらの問題はむしろ、同化政策によって「国籍も精神もすっかりフランス人」となったにもかかはらず、機会の平等が与へられないことだといふ。もちろん、20年近く経って、その傾向皆無とは云へないかもしれぬが、「イスラム vs 欧米」の図式に還元して「民族主義のせゐ」と理解するひとが結構あるやうなので、あへて記しておく(さらに断っておくが、ぼくは「同化統合主義者」にも「多文化保存主義者」にも非ず。「構築主義的相互行為論者」です)
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★2005.11.08(Mar)07:08
夏目幸子『日仏カップル事情――日本女性はなぜモテる?――』(光文社新書)
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『日仏カップル事情 日本女性はなぜモテる?』
日本女性好きフランス男に共通する特徴は、「優しい女性好き」。だって、フランス女は気が強い、てふか oui/non をはっきり云ふ。あたりまへか。いっぱう、日本男はほとんどヘタレである。フランスに暮らす日本女は、そないなヘタレ嫌ひとフランス好きが相俟ったひと多し、とはぼくの大雑把な印象だ。もちろん、これはひとつの histoire であって、具体的個々人がそれに当て嵌まるわけではない。でも、かういふモノガタリがひとたびできあがると、それによって語り得る気がしてしまふからオモシロイやうなオソロシイやうな。本書でも、著者は再三「すべてのカップルがさうではない」と断ってゐるやうに、もちろん具体的個々人にはそれぞれの理由や言ひ分があらうけれど、上の如き人々がゐて、それが印象に残るのも確かだ。そして、本書にあるごとく、フランス男には日本女幻想があり、日本女にはフランス(もっと云ふとパリ)幻想がある。「一般化」の過ぎたるはなほ及ばざるがごとし。 著者は大阪外大の助教授。
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★2005.11.05(Sam)23:51
第1部学祭
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 | 第55回銀杏祭。今週末は4つほど知り合ひ芝居のありけるも、行く能はず(みなさんゴメンなさいまし)。午前中にふたつ仕事の後、14時からお昼ご飯を食べに学祭に行けり。 さて、例年とほり、教へ子より購ひしチケットを消費すべく巡回せる中途にて、あれこれ別の教へ子に会ひ、諸々買ふことに。 カオスのうどん喰ひけるうちに、大学案内DVD撮影中の業者さんクルー(といふても2名)に会ひ、共に店を経巡ることゝなりぬ。雑務の残りたれば、16時半に撤収。
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★2005.11.04(Ven)23:14
文学部同窓生の集ひ
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 | 例年、霜月頭は第1部の学祭期間にて――かつては「クラス自治」の結果、様々の企画ありし銀杏祭も、昨今は「模擬店関西一」を誇るたゞの縁日となりぬ( ̄▽ ̄;)――、そにあはせ、卒業生の母校をおとなひたる「ホームカミング・デー」の設けらる。今年も文化の日11/3なるが、これにあはせ「文学部同窓生の集ひ」の開かる。小生も、OB教員として、N先生の命により、司会等を仰せつかり、バタバタと走り回る。他に命を受けたるは、OB教員のS先生、I先生。さらに、楽しい会やからと、N先生に云はれて現はれたるに、諸々答弁する立場にされたるS先生。今週に入りてより、急遽動員メールまはしたりせるが、もちろん、文学部卒業生6000人が結集するには到らず、さりとて50名ほど参集されて、まづは愛甚(めでた)きことなり。 わが同級生Kさん、Yくんの顔も見られたるが、ふたりとも、今回最多出席の社学OBでもありき。 懇親会にては、諸先輩方――エライさん多し――と名刺交換。この人脈が、在学生の為にならんこと切に願へるとぞ。
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★2005.11.02(Mer)23:30
和泉市民文学講座
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2002年の「近松生誕350周年記念講座 近松と現代演劇」以来二度目の和泉市市民講座。今年は言語学がテーマ。ぼく以降は言語情報の先生方が続く。 てなわけで、6年来のテーマを講じてきた。タイトルは「わたしのことばの意味をわたしは知っているか?」。出席者24名。登録が36名だから、まあ、えゝ方。『ふらんす』連載のコミュニケーション論に「笑っていいとも」のタモリ+SOPHIA松岡くん(現在放映中BK制作朝ドラ「風のハルカ」の猿丸くんだ)のトーク分析をくはへて、現在のぼくの到達点を話してきたが、ちょっと先鋭的すぎたかしらん。
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★2005.11.01(Mar)21:41
朝倉季雄『フランス文法集成』(白水社)
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『フランス文法集成』
『朝倉フランス文法事典』の増補改訂版に引き続き、元獨協大学の木下光一先生が編集、「朝倉三部作」(『フランス文法覚え書』『フランス文法ノート』『フランス文法メモ』)に『フランス文法論』のエッセーだけを収めた大部な一冊。日本の仏語学黎明期から、今に到るも燦然と輝く、文字通り金字塔なり。
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