最近のオープンキャンパスは、各大学、学生スタッフを雇ってあれこれやらせてるやうだが――たとへば神戸大発達科学部、神戸女学院大学、東大――、大阪市立大学文学部は、教育促進支援機構の学生スタッフが、全面的に企画・運営してゐる。
8/6は8:30集合で、小会議室でミーティング、諸々確認のうへ、学部説明会・受付チームとともに田中記念館へ。照明ブースのセッティングをして、ついでに写真を撮る。ちなみに、オペレータは、ことしも増田先生にお願ひしてゐる。Merci 増田さん! なにしろ、前日のリハに小生は立ち会へないので、オペレータを指導できなかったのだ。
1ステ目は早々に満員打ち止め。このため、文学部棟には朝から人があふれ、先輩ブースは、予定時間を早めて開始。おかげで当日スタッフへの説明時間がなくなってしまった。
2ステ目は八分の入りであったが、それでも、初日で900名ほど。市大授業の宣伝をやった小林先生の小芝居が受け、そのせゐか、はやくもオンラインでの申込者が――じつは、申し込み開始は一ト月後なのだが、フライング推奨である――。
昨年にひきつづき、学内ツアーは大人気。今年から、旧教養地区コースを増やしたのだが、この所用時間の長い方にも人気があり、定員オーヴァーの回がほとんどである。
ちなみに仏語圏ブースの出し物は、昨年にひきつづきユタカのワンポイント・フランス語レッスンと、小生の用意したお土産――エッフェル塔チャームと絵はがき――で、17名程度だったらしい。毎年一番人気の心理でも60名程度だったさうで、まあまあの入り。
17時からはふりかへりのミーティング。要するに反省会である。ツアーの当日スタッフをやってくれたのんちとまいまいは、昨年度のツアー企画スタッフだったため、あれこれダメ出しをしてくれたし、同じくツアー・スタッフのリーダーだったカジ――現在社会人。なのにOC当日スタッフとして参加――も意見を出してくれたため、ツアー・チームは、けっきょく門限まで手直しすることに。
小生も、学部説明会で体験談をスピーチしたひぃとバタオに、当日撮ったヴィデオを見せて、いささかアドヴァイス。人間、じぶんがどんな姿でやってるかてふことは、わかんないもんなのだ。
8/7も9時からミーティングののち、田中記念館で照明セッティングし、文学部棟にもどって、来場者をさばく。この日も、学部説明会は早々に満員札止め。数分の遅れで入場できず、ご不満げな母子連れを説得して先輩ブースに案内、小生みづから諸々説明。なんでもフランス語に関心あるんだけど、英語が苦手なんでてふ娘さんには、そのてんはまったく問題ないと、専門家として説明。とちゅうからナギサと交代して、受験についてしゃべってもらったが、満足いただけたやうだ。交代した相手は、芝居に関心ありてふ女子。芝居やら留学やらについてはなす。
かくして、全企画つつがなく終了。仏語圏ブースも、30名弱と、昨日より客足増であったが、全体的にも増えた感じ。学部案内などの配付資料は、およそ2300部がハケてゐた。またまた昨年より参加者増とおもはれる。
17:30から鳥秀にて、OC委員、OCスタッフ、学部案内チームも入れて、教員・学生合同で打ち上げ。総勢40名ほどが参加。さまざまの声を聞く。小林先生の呼びかけにこたへて、10・12、市大授業に結集の意を表明する学生も。このいきほひで、コースガイダンス、L-1、新歓キャンプもやってほしいものだ。
英語が苦手でも、フランス語を習得するには支障がないんですか?
おつかれさまでしたー。
久々にのぞいたら、あら、可愛いデザイン。
仏文、来るかな(ドキドキ)。
Ratonさん、わたしはココの教室の大学院終了(一応)で、英語が出来ますが、仏語が苦手です。
ということは、逆もあり、なのでは??
どうだろう。
多分、努力次第だと思います(仏語に対して怠け者だったわたしです)。
主人殿、横レスごめんなさい。
>洗ひ熊さん
「苦手」てふても、なにか生物学的缺損があるわけではないので、「ちゃんとした方法」で勉強すれば、いかなる言語も習得は可能です――母語による難易はありますが――。ちなみに、小生は、英語が大の苦手でしたが、そのぶん、仏語は慎重に勉強して、なんとかなりましたよ。
>makkom
闇雲に「努力」してもアカンで。じぶんが、いま、なにを、どうやってるか、確認しつゝ進むべし。
OCお疲れ様でした!
それにしても学生さんが主体となってOCの運営をされている点、他大学と比べても頑張っておられると思います。
写真もとても懐かしく拝見しました。
現在、高校にはあらゆる大学からのパンフや募集要項が送られてきます。市大さんからは1冊も来ません・・・笑
志願者がいる訳ではないのですが、阪大からでも届くようになったので、ぜひとも送っていただきたいですね。全学共通の大学案内はないのでしょうか?学部ごとですか?
ところで、某英文の師匠にもお願いしたのですが、私の勤務校のみならず大阪には数多くの「外国籍の生徒、外国にルーツのある生徒」がおります。中国・韓国・ベトナム・フィリピン・タイなどからの生徒です。
日本語の獲得に非常に困難を極めていますが、日常会話は問題ないですし、何より向学心と学力は高いです。ただ、15歳で日本に来た、という生徒などは、やはり日常会話もあやしい生徒もいますし、センター試験などで得点が取れません(2次は尚更)。センターの中国語や韓国語は200点満点なので、外国語のセンター試験利用方式の私立大学などでしか進学が難しい状況です。
そんな生徒のためにも、ぜひ貴学で「外国人生徒特別選抜」を行っていただきたい。「海外帰国子女」ではありません。いわゆる、中国残留邦人や引揚者、さらにニューカマーとも言われるダイレクトで日本へ移り住んだ生徒たちに、小論文と面接等で合否を判定する入試枠をぜひとも作っていただきたいのです。AO入試型でもありがたいです。
以上、いつかお願いしたいと思っていたことです。オープンキャンパスと全く関係の無い話で申し訳ないです;
一つの意見としてご参考にしていただければありがたいです。
先生、お返事ありがとうございます。ところで、最近遭遇した仏文について伺ってよろしいでしょうか?
『ふらんす』2008年10月号に駐日フランス大使の仏文メッセージが寄せられております。その冒頭、
> Quel grand honneur que de pouvoir participer à la revue Furansu.
とあるのですが、honneur のあとにくる、なくてもよさそうな que は同格らしいのです。確かに、辞書には同格の que というのが載っているのですが、私の持っている文法書には、que のそんな用法は記載されていないのです。
この用法が載っている文法書というのはありますでしょうか? そして、そもそもこの引用仏文において、que は必要なのでしょうか?
Raton Laveur さん、はじめまして。福島さんが集中講義出講先でご多忙のようなので、たのまれてもいないのに(!)横レスします。
おたずねの que は、”Qu’est-ce que c’est que ça ?” というときの ça のまえの que、”C’est une belle fleur que la rose.” というときの la rose のまえの que とおなじ種類の que で、ときに「虚辞的接続詞」といわれるものです。文法書ではあまりきちんと位置づけられておらず、朝倉季雄『新フランス文法事典』では、445ページに、わずかに “Qu’est-ce que c’est que la vérité ?” の例を「俗語的」とするのみです。『小学館ロベール仏和大辞典』1999ページでは、”C’est à vous que je parle.” のような強調構文と同類にしておりますので、que 以下が文のかたちになっていなくても、C’est+属詞のあとで que… の部分が前提を提示するという意味での拡張使用であるととらえているようです。
わたしの個人的な考えでは、さきだつ判断の主題をとりたてて示す機能があると思います。その意味では『小学館ロベール』的に(つまり、強調構文の後段として)理解してもよいでしょうが、日本語でも、「バラは美しい花だ」というかわりに、「バラというのは美しい花だ」/「美しい花だ、バラというのは」などのように、「というのは」を入れることがありますね。主題をあらためて言いなおす感覚があるので、「言う対象を示す」という点では、実は間接話法の補足節をみちびく que… とも関係があるのではないかと考えております。
なお、引用なさった文では、おっしゃるとおり、que はあってもなくてもかまいませんね。