大学の同級生にして、『リズムで学ぶ三文字中国語―iPod徹底活用!』の著者であるきよらから、アルクのFさんを紹介されたのが、2009年5月のこと。アルクのヒット作、キクタン・シリーズで、非英語の印欧語族を出したいから、考へておくれとの由で、さいしょの打ち合はせが同年6/8。このときは、チャンツの最大利用を目標としつつ、名詞は冠詞つきで、形容詞は男女両形、動詞は全人称の活用形、前置詞、副詞は例文入りてふ企画をたてたが、音声の長さてふ観点から、もろもろしぼりこんで――とりわけ、動詞の活用をばっさりカットしつゝ、それでも je と vous はのこしたてふのが苦肉の策――、現行のパターンにしたのが8/13のこと。こゝまでは順調であった。
いっぱう、単語リストの方は、言語教育学の弟子マイコを任命して、案をつくってもらひ、それに手をいれながら第1案をだしたのが2009年10月のこと。このへんから、Fさんの督促や泣き落としにもかかはらず、原稿はずるずる遅れに遅れ――ハイ、常習犯ですね。とりわけ、例文を「ありがちな日常文」ではなく、なるべく格言・名言からとらうとしたのが苦労のはじまり。例文あつめるために、しばらくはラルースの引用句事典をもってあるいてたほどであった。しかも、マイコの書いた例文をチェックしながら、気にくはない例文はどんどんさしかへたりしてたので、一層時間がかゝりにけり(^-^;)――、同時スタートのドイツ語が2010年の5月に刊行されたにもかゝはらず、最後のプチ文法を入稿したのが、2010年10月22日。かるく9ヶ月はオシた入稿であった。
かくして、『キクタン フランス語入門編』が、やうやく2011年1月21日づけで刊行のはこびとなった。編集のFさん、音楽の Niwaty さん、吹き込みのアヤナ、営業のYさん、そして、単語のピックアップ、例文作成、おまけのアイディア出し、アヤナの紹介、校正などもろもろやってくれたマイコに感謝しつつ、キクタン界――せまッ――ではいろいろ野心的な作ではあるので、よろしうご贔屓に。
ちなみに、チャンツの例が聞けるのは、コチラ。
読んでみます!
今日からやります。ノリノリですね!
例文がおもしろくて、冠詞の使い方とか勉強になります。
Chère Kaolie,
Merci pour ご贔屓。例文には苦労したからねえ。
初級単語+この例文ほんとmagnifiqueだと思います。
Super! Chapeau bas.