47 ans
By 黒猫亭主人, 2011/01/04
vers le ciel
17:40をもちまして、シラバス作成中――Kさんごめん!!――に47歳となりやした。お祝ひメールくだすったかたがた、mixi voice で呟いてくれたツコや、それにリプライつけたナツキ、ぽーる、まさる、めるし・ぼくー!
しかし、早生まれなんで、年男はまぬがれましたが、同級生たちはおほむね48ですからね。いやはや。
で、をはるのもなんなので、以下、現在の研究テーマや、かんがへてるネタなど。
- 京大の東郷雄二先生は、談話に「値踏みの場」を導入することで指示と同定の問題を論じてゐらっしゃるが、これがじっさいの相互行為のなかに、なんらかの形をもって「公的・社会的」にあらはされてゐる可能性を追求する。
- その他、じっさいの相互行為のなかでの、統辞面――とりわけ指示――における協働的 collaboratif な達成の状況を詳細に分析する。
- コラボレーション型学習には、学習者による不断の目的意識化が必要である。したがって、「相互行為=対話」による「知識」の協働的達成を、学習者に容易に意識化(メタ認知)させるやうな授業方法や学習アイテムを開発する。
- ヴィトゲンシュタイン式にいへば、言語は使用のなかにしか存在しない。このことを容易に目的意識化化できるやうな教科書を作成する。
- 相互行為をおこなってゐる者どうしの脳が同調するてふ実験結果が報告されてゐる。藤井直敬先生――小西先生のご親戚だ――の『つながる脳』や『ソーシャルブレインズ入門』てふ著作もあることだし、われわれが「身体レヴェル」でも社会的存在であることは広まりつゝある。これを言語学や言語教育学の研究にも推し進めるべき、てふことをもっとアッピールすること。てふか、むしろ、言語も学習も相互行為のなかにしか存在しないト主張すること。
- 記号一般の相互行為による構築性について、さらに「探究」すること。
- 「協働学習」から「自律学習」への論理的道筋を明示化すること。
- ポートフォリオを改良すること。個人のふりかへりにくはへて、協働によるふりかへりのためグループ・ポートフォリオを作成すべきか?
- 新設科目「文学部実践演習」における「他者の意識化」「協働の意識化」と、それらによる「対話的相互行為の自発化」の方法論を探ること。
- 日常生活における「メモ/記録」によるポートフォリオ効果についての可能性を探ること。
ほかにも「ちょい足し」とか「シャドーイング」とかいろいろあるけれど、とりあへずこんな感じ。ようさんありまんがな。ベンキョーしなくっちゃ。
おめでとうございます☆
英文法・古文で生徒にどう教えたら上手く使えるか(問題をとけるか)日々悩んでいます・・・。
いやはや言葉を教えるのは難しいと実感する毎日です。
お誕生日おめでとうごさいます!
研究テーマに並ぶムズカシそうな文章を読むと、
このお人は大学教授だったんだ!とあらためて思い出しました(笑)
>かじ
まづ、「知識」は教師から生徒に渡すものやなく、生徒みづからが創造するものと知るべし。教師は教へない。学びの手助けをするのみ。高木幹夫+日能研『予習という病』(講談社現代新書)などをご参照あれ。
>まぁき
いやいやいや、大学教授やから。