Le Quatorze Juillet [ル・カトルズ・ジュイェ] といへば、文字どほり「7月14日」ではなく、フランス革命記念日。すなはち、1789年の7月14日、Oscar François de Jarjayes [オスカル・フランソワ・ド・ジャルジェ]隊長が撃たれた日のことをしめしてゐる。
この日は前夜からお祭りとなり、現在は、シャン=ゼリゼで軍事パレードがをこなはれることとなってゐるのだが、このお祭りを舞台に René Clair が撮った恋愛映画が、1933年公開の同名の映画 Le Quatorze Juillet――おなじルネ・クレールの『自由を我らに』À nous la liberté の主役レモン・コルディ Raymond Cordy や『巴里の屋根の下』Sous les toits de Paris にも出てゐるポール・オリヴィエ Paul Olivier なんかも出てゐる――。しかし、日本公開にあたり、「七月十四日」ではなんのこっちゃら判れしまへんよって、輸入元のつけた名前が『巴里祭』。以後、日出づる国では、フランス革命記念日は「巴里祭」てふ通称で知られることとなった。
ちなみに、この『巴里祭』、1932年に制作され、あけて早々の1933年の1月13日に公開された。ネット上で、映画の年が1932年だったり1933年だったりするのは、這般の消息によるのであらう。
てふわけで、今年もやります、仏文行事「巴里祭」。例年、授業の関係で7/14とはならず、今年も7/13(月)。12:00?17:00。場所は、法学部棟11F大会議室。持ち込み歓迎だ。