現在まだ開票中であるが、オランダでは極右が伸びたりと、事前予想どほり、右派が好調である。
フランスでは、サルコジ与党の民衆運動連合(UMP)がおよそ30%で、2004年の選挙で獲得した17から、倍ちかくの議席増になる予想。地滑り的大勝である。
前回28.9%で31議席と圧勝した社会党(PS)は、党内のごたごたの印象がぬぐへずか、17%前後で半分ちかくに減るやうだ。
ほかに躍進したのは緑の党(Verts)で、社会党なみの得票率。前回の6から、倍以上の議席数になるかんじである。
中道の民主運動(MoDem)は9%で、前回より3%減――当時はフランス民主連合(UDF)――。仏共産党(PCF)と共産連合(PCR)の左翼戦線(FG)は7%で、前回よりちょい増え。極右の国民戦線(FN)は、前回の10%から6%にさがりさうな気配。ド・ヴィリエ子爵のフランス運動(MPF)は微減。
これはようするに、社会党の革新票が、緑の党――欧州議会では欧州エコロジー――と、ごくいちぶ FG に流れ、国民戦線とフランス運動の右派票と中道の票が UMP に流れ、くはへて、1割ほどが左から右に流れたてふわけであらう。あとは選挙にゆかなかったのだ――投票率は、またもさがって40%前後――。
このところ、選挙ごとに議席を減らしてゆく欧州議会左派。今回もどんだけ減ることか。
こんにちは。
今回の欧州議会選挙で緑の党が調子良かったのはひとえにキャラメルコーン、いえ、ダニエルコーンの未だ衰えないカリスマによる奇跡だと思います。今回の選挙戦、ノエル・マメールもドミニク・ヴォワネもまったく登場せず、ダニエルが出ずっぱりでした。デバにおいて精彩を欠いたのがブザンスノでした。
http://info.france2.fr/elections/europeennes-2009/actu/55067899-fr.php
http://programmes.france2.fr/a-vous-de-juger/54902888-fr.php
ここっつぁま、動画ご紹介ありがとござんす!
赤毛――だいぶん褪色しちゃってましたが――のダニーとバイルーのバトルが。
ブザンスノのNPAは5%弱とったのに、議席には届かなかったんですな。左翼戦線と共闘してれば、MoDem を上回ったんですがね。まあ、左派票の受け皿のひとつに過ぎないっちゃあ、過ぎないんでせうが。
左派と括れても、マルキストとトロツキストとアナキストが共闘するのは難しいのではないでしょうか。一例として、例のパリでの聖火リレーです。共産党は中國政府に盲目従順、ブザンスノやラギエ女史はチベット側で溝が深かったです。Jean-Luc Mélenchon がこの時点で中国共産党への従順を露にしており、その後、PSを離れたでしょう?
今回の選挙戦ですがブザンスノの饒舌の端切れの悪さが目立ちました。片目の漁師の娘の方が本職弁護士なんでドスがきいていました(爆笑。
ところで、先生はこちらの番組をご存知ですか?
毎日、ビデオアーカイブで生デバの内容をチェックされることをお勧めします。兎に角、面白いです。
http://ce-soir-ou-jamais.france3.fr/index-fr.php?page=emission&id_rubrique=716
http://www.france5.fr/c-dans-l-air/index-fr.php?page=resume&id_rubrique=1175&date=2009-06-08