さて、2005年に開始してより9回目となる府大と共同のセルジー・ポントワーズ大学短期言語文化研修に、隔年で引率参加してゐる小生、今年はその番てふことで、早朝より空港バスにのり関空にいたる。
例年は、府大のマリ=フランソワーズ先生がいっしょなのだが、今回、かのじょは先乗りしてゐるため、市大5名、府大7名、計12名と、例年より少ない人数とはいへ、小生ひとりでひきゐてゆくこととなった。
おまけに、今回の乗り継ぎ地点はフランクフルトなるが、小生にとりては初の地ゆゑ、些かの不安とおほいなる楽観とともに、ルフトハンザ機上のひととはなれり。
案の定、フランクフルトにて搭乗ゲートの変更があったにもかかはらず、それに気づいたのがおくれたせゐであせったが、飛行機の準備がおくれたので、結果オーライ。
空港では、P先生のほか、チューターのÉlisabethエリザベットとOifaワファ――モロッコ系女子名の由――にでむかへられ、学生たちは、ぶじ仏国の地をふんだのち、バスでCergy-le-haut セルジー・ル・オーのキッチン付ホテルへ。この地にはめづらしく、夜20h50まであいてるスーパー Franprix フランプリ にもゆけて、まづは愛で甚(た)し。
ただ、このホテル、いろんなことが生じうるので、たとへばさいしょから壊れてるところとか、食器のたりないのとかは、あとて損害賠償させられぬやうに、写真に撮って証拠にしとけと、学生たちにいふたのだが、小生の部屋では、グラスがひとつもなかったり、栓抜きがなかったりして、せっかく買ったワインを呑めずの夜であった。