福島祥行
一九六四年一月四日神戸生まれ高槻育ち。
幼時より分別臭さを漂はせ、
長じて六年間の男子校暮らしを送るも、
その間、
假面の告白的燃ゆる頬的トーマの心臓的世界には出會はず、
文學にのみ目醒め、赤面物のオハナシや詩をば書き散らせり。
軈て、文學より國語學へと興味を遷して、市大入學、
國文志望者として同級に遍く知らるゝも、
土壇場にて、大方の意表を突くべく、
天晴れトンボを切って三色旗下へと逃散し、
佛道森門の人となる。
その後、
二十にして心朽ちず、三十にして立たず、四十にしてなほ惑ひのたゞ中、
洒落で選んだ佛語の道の、飯のタネとはなりて現在に到る。
以上通相違無之候