土曜は仏文学会の関西支部大会@奈良女。かつて大阪市立大学で教鞭をとられた――そして小生も教はった――現支部長ヒロピー教授の所属校である。そこの文学部長でもある彼は、支部長任期三年間に開催される支部大会の会場校を、まづじぶんのとこからスタートしたのであった。
開会式と閉会式は、かつての第二女子高等師範――第一はお茶女――の本館として建てられた「記念館」の2F講堂。こゝの正門ならびに守衛室とともに、国の重要文化財でもある。1909(明治42)年竣工てふわけで、奈良女は昨年、創立百周年をむかへたのであった。
くはへて、講堂には、グランドピアノが2台おかれており、1台は、女子高等師範開設時に購入され、戦後倉庫にねむったまゝだったのを修理した「百年ピアノ」。ヤマハ製で、85鍵。閉会式と懇親会のあひだには、これをつかったピアニストの三木康子さんによるミニ・コンサートも開催された。
こぢんまりとして、雰囲気のよい学校であり、懇親会のスピーチで、南女を御定年の中堀先生がおっしゃられたごとく、学生バイトさんたちも sympaであったが、ヒロピー教授に文字どほり「まつはりついてゐる」さまは、まことにヒロピー教授の徳をしのばせる姿ではないか。女子大生たちは、また先生のウチにゆきたーいとかいふてをったが、かつては小生もかつては高槻市にあったヒロピー宅にお邪魔したものである。奥さまに熊のぬひぐるみをつくって進呈したことも、いまは昔。さう、小生、じつは自作もするぬひぐるまーなのだ。
分科会のはうでは、かつての同級生にして同じ森門でもある関西外大の傳田先生の中世のレにかんする発表と、ユタカのデビュー戦があった。ユタカの発表、ネタがネタだけに、はたして質問が出るかどうか、いささか不安ではあったが、いきなり前支部長にして現副会長の柏木先生からツッコミが。ついで、16世紀イストの伊藤先生から的確な指摘があり、まづ、ありがたいことではある。懇親会でも、いろんな先生方に、いろんなふうな助言やらなんやらをもろてたやうで、こちらがいろいろ顔つなぎをするまでもなかったのは、大層ラクちんであった。
関西支部大会、会場校からは、かならずひとり、支部実行委員になることがあらまほしいため、現在の実行委員には高岡先生がえらばれてゐるのだが、大会の実務担当で大忙しの態であった。まことにお疲れさんである。
そしてこの支部大会、来年はウチでやることに決まってをり、今回の実行委員選挙――10名のうち5名が半舷上陸――で、事前にユキ先生に投票してもらへるやう根回しをしてあったのだが、その甲斐あって、ユキ先生はみごとに当選。ところが、なぜか、小生まで当選してしまひ、ウチからは3名中2名が――津川先生はすでに2回実行委員をなすってるので、被選挙権なし――、来年度から2年間の実行委員てふことになってしまったのであった。
そしてこの実行委員会、2年目委員のなかの最年長者が実行委員長になる慣例のため、おもはず同時当選のメンバーをチェックすると、幸ひにも、近大の balzacien 松村先生が、小生より5ヶ月年長であることが判明。実行委員長は、彼に決定なのであった――小生は2回目の実行委員なので、これで被選挙権消滅。めでたい――。
てふわけで、ときどきブログをチェックしてくだすってる大手前大の nervalien 小林先生、そして同時に実行委員に選ばれちゃった関大の racinien 友谷先生、次回は2011年11月12日土曜日に、大阪市立大学でお待ちしてをりまする。