★フランス語学概論II★
le 16 oct. 2000
- フランス語の alphabet
- フランス語で用いられる文字を確認しなさい。
- 英語と異なる点
- アクサン記号が綴りとして用いられること。
- oeの「合字」(ex. soeur, oeil)が存在すること。
,
- 固有名詞やラテン語形の単語には、aeの「合字」(ex. Philae, ex aequo)も存在する。発音は[ε]
,
- k, w は外来語にのみ用いられる。(ex. kaki, tramway)
- フランス語の音韻システム
- 言語音は、発声器官によって発せられる→喉、舌、歯など
- 「吸着音」(click)についてインターネットで調べ、「どうやって出す音か」「何語に用いられるか」を知りなさい。
- 「母音」(voyelle)=声帯の振動による気音が、何にも遮られず出るもの。したがって「有声音」。息が口から出るものを「口腔母音」(voyelle orale)、口と鼻の両方から出るものを「鼻母音」(voyelle nasale)と呼ぶ。
- 「子音」(consonne)=気音が声門から口先もしくは鼻孔までの間のどこかで、何らかの障碍に出会うもの。声帯の振動を伴なわぬ場合(無声音)と伴う場合(有声音)がある。
- 「半母(子)音」(seme-voyelle)=母音より「開口度」が狭く、母音と母音の「渡り」に出る。また、単独で音節を構成できないところからも「子音」的性格を持つと云い得る。
- フランス語の「母音の台形」を再確認しなさい。
- フランス語の「子音の表」を再確認しなさい。
- 参考サイト
:IPA表と合唱の発声法
le 25 oct. 2000
- フランス語の綴りと発音
- 音節(syllabe)=幾つかの定義あり。が、基本的には「音の聞こえの纏まり」→必ず母音を含む
- 口の開きが o O o となるのが基本→V CV VC CVC
a [a], la [la], or [
r], bac [bak]
- Vで終わる=開音節/Cで終わる=閉音節
- 子音の切れ目→Vの直後のCは直前のVに、直前のCは直後のVに属す:VCCV→VC-CV
alto [al-to]
- VCCCV→VCC-CV
substrat [syps-tra]
- C+r/lの場合→1子音と看做す ∵r/lは母音的なため(cf. 流音)
accro [a-kr
]
- rr/ll→切る
villa [vil-la]
- Beaudelaire の詩を読み、各行が何音節か数えなさい
- 分綴方(綴りの音節)
- 音節は発音上のものだが、綴りにも「節」を認めることができる。区切りの基本は「発音」の場合と同じ
mer-cre-di
- 複子音字(ch, gn, ph, qu, rh, th)は、1子音字と看做す
de'-char-ger, sa-xo-pho-ne
- 複母音字以外のVVも、1母音字と看做す
au-to, cha-peau, the'a^-tre, poe`-te
- 発音の音節と綴りの「音節」は異なる場合が多い
pat-te [pat], al-ler [ale], oa-sis [o-a-zis]
「個人的な」質問等があるときなどは、直接メールをください。
fukushim@lit.osaka-cu.ac.jp