12月31
ビッチとそれにふりまはされる男子を描いた『サユリ1号』、小劇場演劇を舞台とした『CUE』など、繊細なアドレッサンスたちを描いた小生贔屓の漫画家村上かつら。昨年6月に刊行されてたのを全然知らず。f(^ー^;
今作は、一転して、内向的な小学生男子・祐太が主人公。ある日、押し入れのなかで、古びた犬型ロボットを発見するが、そのロボット「ラッキー」は、彼の死んだ母親が可愛がってゐたロボットであり、その記憶を宿してゐた。かくして、祐太とラッキーの日々がはじまる。
典型的な少年の Bildungsroman(成長譚)であるが、ラッキーの眼の部分は――アイボの如く――スクリーンになってゐるが、そこには5文字しか表示できないにもかかはらずそれで充分てふことや、祐太と暮らすうち母親の記憶が置きかへられてゆくこと、父親に新しい大切な人が生まれるが、祐太はそれを積極的に受け入れるなど、独自のポイントがみられる。そして、むくむくの子犬型であるラッキーの造形が――眼がスクリーンにもかかはらず――愛らしいのだ。
なほ、ラッキーが旧型のロボットであり、バッテリーには換へがなく、さらにそのバッテリーが劣化してゐることが最初の方でしめされてをり、結末の予想は容易につく。そんなバッテリーの形式の問題なんて、新テクノロジーでなんとでも解決でけるてふツッコミは有効なのだが、まあ、さういはずにシミジミしておいてはどうか。
最新式の犬型ロボットくん――喋れる――がイイ味だしてます。
12月21

アンケート結果を読み上げるダイ。

豪州へ持ってゆけてふプレゼントを沢山もらふダイ。
12/21は、仏文主催の「ダイの送別会」、略して「ダイソー」。発起人は、タケシとユタカの博論と修論をかかへる自称「〆切ギャルソンズ」である。
場所は、ダイの地元――我家からも近い――鶴橋のちゃんこ料理屋さん「みねや」。社会学の谷先生――この辺で、識字学級オモニ・ハッキョを世話してらっしゃる――の行きつけでもあるらしく、ご主人に、シダイの先生やったら、谷先生知ってはりまっかと訊かれた。
2回生から津川先生、ユキ先生、留学生ロマン、卒業生のエリ、アヤにいたるまでが参集。途中のサプライズは、みながアンケートに回答し、それをダイのための「ポートフォリオ」にするてふもの。彼の修論のテーマ――になるであらうはずのもの――にひっかけた趣向だ。数的には女性が圧倒的多数の仏文だが、そのぶん、男子の絆は強いのかもしれない。
12月15
さらに登場人物がふえた3巻目。交通事故をおこしたタクシーの運転手・成田くんのハナシ、圓城生徒会長にあこがれる花染高校1年の笛木さんをめぐるハナシ――その母のハナシ、そして生徒会のおてつだひをしたかったのに、圓城生徒会長の実家の神社の巫女さんのてつだひになっちゃふハナシ――、花染中学生たちのコイバナと、圓城生徒会長のお姉ちゃんに一目惚れ男のハナシ。
ワールドがひろがって、巻末の人物相関図が窮屈になってきてゐるが、つぎの巻ではどうなるのかしらん? そして、こちらも番外篇が登場するやうだが??
12月13

サプライズのケーキを用意するおりんたち。

みんなでお祝ひ。
ある日、社会人になってゐるマコトからメールが来て、折り入って会ひたいことがあるので会ふてくれとの申し入れ。数日後に会ってみると、なんのことはない、来年の1月に、日本国派遣の日本語教師の卵研修でオーストラリアへ11ヶ月の旅に出るダイのために、送別会とサプライズをやりたいので、協力・参加してくれとの依頼である。発起人は、マコトとマイコ。教育促進支援機構の縁であり、参集するのもその関係の学生たちだといふ。

DVDに見入るダイ。
否やはなく承諾すると、ついでにDVカメラを貸してほしいと云はれる。何をするのかといへば、ダイキへの贈る言葉集をこっそり撮影してDVDにし、当日流すのださうだ。えゝけど、誰が編集すんねんてふと、それもおねがひしますてふことで、小生がやることに。
当日は、1回生から社会人まで20数名が心斎橋に集合――ウクレレイストになってるヒデアキも登場――。12月生まれのダイ、レイちゃん、マサル、キュウのために、おりん手製のバースデイ・ケーキが用意された第1サプライズののち、ダイのためのDVD上映が第2サプライズに。
二次会では大人の相談室を開室。1回生タイキの相談に乗ったりしたが、翌日は授業なので、流石に三次会のあびこでのカラオケには参加せず。翌日参加したやつに聞くと、案の定オールやった由。若いねえ。
12月10
つひにフィナーレ。最後は、怒濤の収束。些か無理から感あり。
燃え尽きてたのだめ、ヤドヴィの太鼓にふれたけっか、我を取り戻し、そこから、かつての夢だった「幼稚園の先生」にすこしちかづいた状態に。千秋くんも、ついに一皮むけまして。ラスト・シーンは、なにゆゑか、サン・マロのブノワ家コンサート。けっきょく、最後までフランスであった。
ちなみに、最終巻の表紙の楽器はピアノ。最初に戻ったわけである。
ところで、『Kiss』のはうでは、番外篇の連載がはじまってゐるやうで。