黒猫亭

黒猫亭主人謹製 贅言蒐・藏書録・教材藏

ヤマシタ トモコ『Love, Hate, Love.』(祥伝社 フィールコミックス)

10月19

Love,Hate,Love. (Feelコミックス) クラシック・バレー一筋だった貴和子は、人生に迷へるお年頃。ある日、ひょんなことから、ベランダで隣人とことばをかはし興味を持つが、それはじつはバイト先のダイニング・バーの常連さんの縫原であった。

BL要素皆無の「ピュア・ラブストーリー」。ちなみに、この縫原先生、専門はドイツ文学だが、独文学要素も皆無である。だが、バレー要素は充実してをり、とりわけ「楽しくってずっと止まってゐたい」てふことばはキー・ワードになってゐる。そして、「男の人に上から見られるのとか 乱暴な感じがダメなんだもん」といふ貴和子の吐露には、大層共感できる。

帯には「28歳処女と52歳大学教授の恋」とあり、「三浦しをん推薦!」である。ところが、あとがき――ふつうに本の最後にある――では、三浦しをんの「現実に若い女とつき合う男は精神的に未熟な男」――縫原先生は周囲では人気だったらしく、「でも二次元だと萌え」ださうで。枯れ専?――てふ意見を紹介して、目からウロコだったさうだが、迂闊なり三浦・ヤマシタ。いくつになったかて、精神的に未熟やない人間なぞ、をれしまへんがな。

にしても、甲野先生にしあはせはおとづれるのか?

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ヤマシタ トモコ『YES IT’S ME』(東京漫画社 MARBLE COMICS)

10月19

YES IT’S ME (MARBLE COMICS) 表題作は、幼稚園のころから、文武両道に秀で、外見もイケメンの完璧男にして「じぶん大好き」人間――「ちくしょーおれを振り返って見られるなんて うらやましすぎだろ おれもおれとすれ違って 振り返ってガン見したいよ なぜおれはおれの他人に生まれなかったんだあ」と絶叫するくらゐの「オレ好き」だ――の東間(とうま)が、幼稚園からずっといっしょで、ついには共に起業、現在社長を務める――東間は副社長――江城(えのき)――渾名は「キノコ」――に、結婚しない理由として、「おまえがおれのこと好きだからにきまってんだろ」と云はれたことから、徐々にキノコを受け入れてゆくオハナシ。

他に、「若者に対するわたしなりのゆがんだ愛情が満ちた話」(本体表紙のあとがき)である「彼女は行方不明」など、全7篇+かきおろし。

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日本フランス語教育学会2009秋

10月19

土日は日本フランス語教育学会の秋季大会@関大。今年度も――あらたに3年任期なのだ――理事の小生、大会担当理事のヘッドをつとめてゐるのだが、今年度からプログラム作成と予稿集の作成も大会担当の役目になって、仕事が増えた。そこで、大会ごとに責任者を置き、任務の分担をはからうと思ったのだが、それを決める間もなく、新理事担当の最初の大会準備が進行、けっきょくヘッドの小生が今大会の担当となって、アレコレやることに。

現場設営も理事の仕事だが、朝から立て看立てなどにゆく。今回、若手男子理事を力仕事にてふわけで、関西から伊勢さん、関東からは、大会担当の國枝さんを召還、設営からバラシまで担当していただいた。殊に初日は、机と椅子を大量に運ぶ労役があり、企画担当理事の大木先生にもだいぶ働いていただいたのだが、翌日は腕が萎えて、髭も剃れなかった由。

今回は、TV5monde を利用した教育法と中高関係を集めた大会で、二日目のシンポは、中等教育におけるフランス語の現状がテーマであったが、コーディネータの橘木先生の報告によると、暁星でも、文理の割合が3:7と理系が増加のけっか、やはり理系はこの先英語てふことで、仏語を第1外国語として履修する学生が減ってゐるさうな。もっとも、センター試験の仏語受験者数は、毎年ほぼ150名である――ちなみに、韓国語受験者数は一時期増大して仏語を抜いたが、最近は減ってきて、仏語以下になってゐる――。これは、第1外国語として仏語を提供してゐる暁星、白百合、カリタス女子、雙葉、聖ドミニコ学園、埼玉県立伊奈総合、岩手県立不来方の合計履修者数の増減にもかかはらず――今年の高1合計で約190人程度――、だいたい一定なことをしめしてゐる。

仕込み・バラシがメインの仕事なので、カッター、マジック、養生テープなどを腰からさげる恰好の小生をみて、みな、口々に「現場のひとだ」といふ。井上さんには、腰にハンマーがささってないのが不思議といはれたが、芝居やってますから、といふたらご納得の態であった。

さて、次回は、2010/5/28の早稲田、大会担当は國枝さん、次々回は11月の関学、大会担当は藤田さん。彼らのために、副担当を設置し、マニュアルを整備せねばなりませんなあ。

そして、この大会準備で止まってた別の仕事群の処理も開始せねば……。

市大授業2009秋

10月13
男女比1:2の文学部としては珍かなる、高男子率の受付

男女比1:2の文学部としては珍かなる、高男子率の受付

左手奥は、見守る地域貢献推進委員の先生方。右手奥は、ふたり相手に、90分間熱弁をふるひたふしたダイ

左手奥は、見守る地域貢献推進委員の先生方。右手奥は、ふたり相手に、90分間熱弁をふるひたふしたダイ

昨日は、三連休の最終日にもかゝはらず、理学部と共同開催『文学部を知りたい人のための市大授業』秋期篇。例によって、1限目は三先生方の講義――心理・伊藤先生、独文・神竹先生、東洋史・早瀬先生――で、2限目は学生とのフリートークであり、この2限目は、教育促進支援機構に丸投げである。

春期まではさくら子に仕切ってもらってゐたが、今回から、予定どほり1回生にシフト。のんのとひさしに仕切りを依頼。結果的に、のぶ、たくみ、タイキ、まさる――トークには、ダイとタツも参加――ト、支援機構の企画としては、異様に男子度の高い状態となった――女子は、のんち、まいまい、なつこト、のんの以外はみな2回生――。フリートーク初体験ののぶとたくみも無難に début を果たした。

フリートークに参加してくだすった20名強――今回の来場者数は、96名の申込者にたいし85名ほどで、昨年の秋期にくらべれば大幅アップ。ちなみに、理学部の方は40名ほどの申込者数てふことで、大幅減となってゐた――のお客さん方には、やはり好評で、時間をまちがへて、2限目から来ちゃったふたり組も、最初は「途中で帰ってもいいですか?」とか訊いてゐたものゝ、けっきょく最後までゐつゞけ。

なかには、今年の春期篇、オープンキャンパス、秋期篇と、高校生対象の3種類の公開企画すべてを制覇した「シダイ文学部大好き少女」がふたりもをり、そのうちのひとりの高2女子は、次回――2010/4/29にやることがもう決まってゐる――もまた来るかもと云ふて帰っていったのであった。

さて、この勢ひで、来年度の新歓キャンプ、市大授業、学部案内ができるのか? そして、そのまへに、L-1 はどうなるのか??

中村 光『荒川アンダーザブリッジ』9(スクウェア・エニックス ヤングガンガンコミックス)

10月13

荒川アンダー ザ ブリッジ 9 (ヤングガンガンコミックス) 到頭アニメ化してしまふ本作品。表紙は、作者みづから「個人的に男前と思ってるキャラ」のラストサムライ。7巻末のデータによると、小生と星座も血液型もおんなじだ――お、下の2作品同様、こいつも9巻目ではないか!――。
 前半は、村長と雷神兄弟ロッカーのハナシ、子にゃんこのハナシ――「哺乳類」のその後は?――、鉄人兄弟兄の「愛に目醒めるころ」、ラストサムライと村長による「和」の試練――もしくは「イビリ」――、後半は、島崎の過去、P子のヤサグレ、アマゾネスのツンデレ――すっぴんが可愛い――ときて、河川敷の住人にならうとするも、シロに家族のゐることを知って衝撃をうけ、怪しい宗教のカモとなる島崎バナシ――クール・ビューティのはずが、そんな一発藝……――。
 巻末に、さんにんのアシスタントさんたち描く中村光先生マンガあり。

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